夢眠ねむが来年1月でんぱ組.inc卒業、3月芸能界引退を発表。アイドル人生に終止符を打つ
10月13日。でんぱ組.inc公式ファンクラブ“でんぱとう”から届いた一通のメール。詳細情報へと繋がるリンク先で目に飛び込んできたのは“『夢眠ねむ』卒業並びに芸能活動終了のお知らせ”というタイトルでした。10月から初の冠番組がBS日テレでスタートし、11月には芸能生活10周年を記念したソロアルバム『夢眠時代』のリリースを控え、お祝いムードが高まる中飛び込んできた突然の発表に驚いたのは言うまでもないことでしょう。
グループ内での活躍はもちろんのこと、バラエティー番組のレギュラー出演など個人としてもでんぱ組を引っ張ってきた夢眠ねむ。これまでのアイドル人生を総括しながら、引退後の夢と語っていた夢眠書店の開店、たぬきゅんをメインとしたキャラクタープロデュースについても触れていきたいと思います。
夢眠ねむが下した決断。“引退”するときはかっこよく去りたいという気持ち
公式ファンクラブでの発表後、夢眠ねむは自身のTwitterアカウントで手書きのコメントを発表しました。
ファンからの引退を惜しむ声がたくさん投稿される中、引退後に掲げた目標に対しての応援コメントも多く寄せられていたのが印象的です。急な発表にも関わらず何故温かく受け入れて貰うことが出来たのでしょうか。
2017年頃から度々投稿される意味深な発言の数々にファンは気が気ではありませんでした。
でんぱ組.incがライブ活動自粛、SNS上で飛び交う不仲説や解散説、最上もがの脱退などグループの存続の危機に立たされる中、夢眠ねむはベストアルバムのリリース時のインタビューで「一回目の日本武道館公演で解散するのが一番かっこよかった」「ダラダラやって人気がなくなって辞めるのはかっこ悪い」と口にしています。
この年にはアイドルではよくある生誕祭を夢眠ねむが数年ぶりに開催。
全イベントが終了した際に投稿されたツイートにはこのような事が書かれていました。
今日の三部で伝えたのだけど、生誕祭の開催は今年で終了にします。
そのつもりで、今年はたーーーーーーーっくさん、みんなに会える機会を作ってもらいましたヽ(бωб)ノ!
ディアステでのステージが楽しすぎて、言うの取り消そうかとおもったけど。本当に最高の生誕だった!!
ありがとう…♡— 夢眠ねむ (@yumeminemu) July 17, 2017
夢眠ねむオフィシャルブログでは事細かに心境を語られています。
更に初のボカロコンピアルバム『VOCALOID 夢眠ネム』に収録された楽曲、「あるいは夢眠ねむという概念へのサクシード」の歌詞には、ゾワっとさせる一文が。
たとえわたしが消えてなくなっても
夢眠ねむは生き続ける
ただ、悩み貫いたこの思いが
忘れ去られることがこわいの?
だからいま…夢眠ねむは概念になる
歌ネット
消えてなくなっても?夢眠ねむが概念になる?“夢眠ねむ”は完成してしまったということなのか?
様々な憶測が頭の中で飛び交ったのは私だけではなかったのではないでしょうか。
遂にその時が来てしまったんだなと寂しい気持ちもありますが、卒業公演までまだ3ヶ月弱あります。ソロアルバムのリリースとソロライブ、でんぱ組.incのアルバムリリースとツアー。
そしてレギュラー番組への出演などなど。引き続きアイドル夢眠ねむを暖かく見守っていきましょう!
夢眠ねむとはどんなアイドル?
〈夢眠ねむプロフィール〉
夢眠ねむの出身地は三重県伊賀であり、現在は地元の観光大使として活動をしています。姉は料理人のMaa。
魚屋さんを営む父親の影響を受け、姉と同じくプロ並みの料理の腕前の持ち主でもあります。
幼い頃から俳人・松尾芭蕉や漫画家・田河水泡、杉浦茂に憧れを抱き、小学生で広告デザイナーに興味を持つ根っからのクリエイター気質を持っていたそうで、上京を機に多摩美術大学に入学。
アート表現の勉強のひとつとしてアイドルの道に足を踏み入れることとなりますが、その経験から“夢眠ねむ”が生まれ、夢眠ねむとして生きていくことに繋がっていきます。
アイドル活動の傍で、MVの監督(スミネム)やイラストデザインなどアーティストとしても多くの作品を残し、今となっては代名詞となる“たぬきゅん”もオリジナル作品のひとつ。たぬきゅんについては、後ほど詳しく掘り下げていきますのでここでは割愛させていただきます。
〈でんぱ組.incと夢眠ねむ〉
夢眠ねむは、秋葉原ディアステージのスタッフとして2008年に入店し、でんぱ組.incに加入したのは2009年。
担当カラーであるミントグリーンは、でんぱ組.incに所属する前に組んでいたユニットで相方がピンクをチョイスした際に、ピンクに似合う色であること、昔から緑が好きだったということが相まって夢眠ねむのイメージカラーに決まったそうです。元々母親の好きな色が緑で、家の至るところにミントグリーンが使われていた馴染みのある色でもあります。
170cmの長身とかわいいベイビーフェイスというギャップ、秋葉原属性の強い萌えヴォイスで夢眠ねむは当時から人気を博しています。でんぱ組.incのアートブック写真集peppermint(ペパーミント)では抜群のプロポーションを披露。
女の子のファンが多く、ねむきゅんの髪型やメイクを真似するユメミスト(夢眠ねむ推しの総称)を現場ではよく見かけます。
今のキャッチコピーは“永遠の魔法少女未満”ですが、昔は“おっきな幼女”でした。
顔に似合わず負けん気で少し怒りっぽい性格も、ねむきゅんの持ち味のひとつです。
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