今年1月にアルバム『OH MY GIRL JAPAN DEBUT ALBUM』をリリースし、日本デビューを果たした7人組K-POPガールズグループ、OH MY GIRL。日本2作目『OH MY GIRL JAPAN 2nd ALBUM』のリリースを記念して、発売日前日の7月2日(火)川崎クラブチッタにて、2ndアルバム全曲を収録順にパフォーマンスするスペシャルライブが行われた。
Text_Akihiro Aoyama
Edit_Shu Nissen
日本2ndアルバムのコンセプトは“バレリーナ”
Billboard JAPAN週間アルバムセールスランキング1位、オリコンデイリーアルバムランキング1位・週間2位という輝かしい成績を収めたデビュー作から、わずか半年で届けられた2ndアルバム。同作は、韓国の最新楽曲「五番目の季節」日本語バージョンに加え、初の日本オリジナル楽曲2曲とファンからの投票で選ばれた4曲の日本語バージョンが収録されたスペシャルな内容となっている。リリース前に全曲のパフォーマンスを見られる貴重な機会とあって、会場には開演前から老若男女幅広いMIRACLE(OH MY GIRLファンの愛称)が集っていた。
大歓声に迎えられてステージに登場した7人は、まずリード曲でもある「五番目の季節」を披露。流麗なストリングスが切ないムードを演出する同曲は、“バレリーナ”がコンセプトになっているアルバムのオープニングに相応しい一曲だ。丁寧かつ繊細に踊りながら目まぐるしくフォーメーションを変えていくダンスと透明感のある歌声に、会場は早くも熱気に包まれた。
繊細からキュート、クールまで。オマゴルが見せる多彩な表情
続く「A-ing」は、しっとりとした「五番目の季節」から打って変わって、夏にピッタリなダンスホール調のパーティ・チューン。日本語バージョンには電波少女のハシシが参加し、サマームードを盛り上げている。メンバー7人も弾けるような笑顔でステージ上を跳ね回り、明るい表情で魅了する。
2曲のパフォーマンスが終わると、メンバーは一列に並んで「見つけた!OH MY GIRLです!」とお馴染みの挨拶。一人ひとりの自己紹介が終わった後には、愛嬌たっぷりの「A-ing」にかけて、リーダーのヒョジョンが作詞作曲した韓国で流行している「もぐもぐソング」を可愛らしい振付けと共に歌い、MIRACLEから大きな歓声を浴びていた。
「皆さんが投票して選ばれた曲です」という紹介の後に披露されたのは、「一歩二歩」。もともと2016年に韓国語バージョンが発表されている同曲は人気曲なだけあって、MIRACLEから息の合った特大のコールが飛んでいた。続いての「Twilight」はダンサブルなEDMチューンで、キレのあるダンスと「oh eh oh eh」というノリの良いコーラスが印象的。メンバーもここぞとばかりにMIRACLEを煽りまくり、会場の空気は最高潮に達した。
MIRACLEと交わす、ひたむきなコミュニケーション
2回目のMCタイムでは、メンバーの中でも特に日本語が堪能なミミとジホが中心となって話しかけ、「楽しんでますか!?」とMIRACLEを盛り上げる。会場となった川崎にちなんだ「神奈川県でおすすめしたいこと何かありますか?」の問いかけには、フロアから「横浜!中華街!」という答えが聞こえてくる。MIRACLEと親密なコミュニケーションを取った後、次の曲のヒントとしてユアが「Sixteen」のダンスを披露。16歳の少女の心情を歌った曲を最年長のヒョジョンが「(メンバー中最も若い)アリンちゃんにピッタリ」と評すると、スンヒが「みんな若いよ!」と反論して、会場は大きな笑いに包まれた。
キュートな曲調の「Sixteen」の後は、日本オリジナル楽曲の「Touch My Heart」を立て続けにパフォーマンス。若さが弾けるようなポップ・ソングの連発に、メンバーからは「心が幼ければおじさんじゃない」「みんな心は16歳ですよ」という名言も飛び出した。「Touch My Heart」について、「好きですか?」と問いかけると、MIRACLEからは一際大きなレスポンスが返っていた。
温かなファンに囲まれた、日本での新しいスタート
最後の挨拶では、「もっと素敵な姿を見せられるように頑張らなきゃ」「ここが新しいスタートだから、見守っていてください」といった言葉が飛び出し、名残惜しさをにじませつつ次の楽曲へ。もう一つの日本オリジナル楽曲「抱きしめるの」は、メンバー全員が横一列に並んで丁寧に歌い上げるバラード。MIRACLE一人ひとりとしっかり目を合わせて歌うOH MY GIRLの姿は、会場中を親密で温かいムードに包み込んでいった。スペシャルライブのラストを締めくくったのは、韓国語オリジナルバージョンの「五番目の季節(SSFWL)」。最後まで名残惜しそうにMIRACLEに手を振り続けるメンバーの姿が印象的だった。
毎回フレッシュなコンセプトの下で活動していることから、「コンセプトの妖精」とも称されるOH MY GIRL。その愛称の通り、彼女たちのライブは楽曲ごと・パフォーマンスごとにクルクルと表情を変える多面的な魅力に満ち溢れていた。
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