「生活は忘れて」による連載。第5回。
こんにちは。生活は忘れてです。
この連載企画は、1記事ごとに1つの楽曲をピックアップし、楽曲の世界観や風景・背景などについて僕が考えた楽曲オリジナルのエピソード(ストーリー)を掲載・紹介してゆくというものになっています。
これから紹介してゆく楽曲たちにはそれぞれ 「風景に潜む音楽」と「今だけ生活は忘れて」 という2種類の映像作品があるんですが、特に「今だけ生活は忘れて」という作品はストーリー性のあるものになっているので、掲載されている文章と一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。
また、楽曲の歌詞もいきなり全文を掲載してしまう、というちょっと珍しい形で載せています。
言葉を目で追いながら、楽曲を聞いてみてもらえるとまた違った発見があるかもしれないと思います。
Text_生活は忘れて
Illustration_ENGAWA975
Edit:Yuta Kosugi
今回は#04 浅めの夜でです。
この曲を作る際にはとにかく自分の好きな楽器の音をたくさん取り入れることと曲の展開を単純なものにすることを心掛けて作りました。
ただ単純に綺麗で、シンプルな展開・構成の曲を作りたいなとずっと考えていました。
後から少しだけCメロとか作った方が面白いかなと思いましたが、この曲はこれで良かったと思っています。
頭を空にして音楽に浸れる曲かなと中の人的には思っています。
Episode #04 浅めの夜で
生活は忘れて ショートストーリーズ │ #04 music by 浅めの夜で
曲を作って人に見てもらえる機会は増えて来ていたが、なかなか思うようにはいかない、行き詰まった時があった。
最近の自分が作る音楽はなんだかピンとこないなと少し前から戸惑っていた。
彼女は少しだけでいいから音楽から離れてみるのも良いんじゃないかと提案してくれたが、焦っている僕にはどうもそれができなかった。
僕の気が進まなくても時間は進んでいく。
いやらしい本心が透けて見える人間と接することが多くなってきていて反吐が出る思いをしながら僕は早くこの状況をどうにかしなければと焦っていた。
焦りが募ってついつい将来のことを悲観してしまう癖も身についてしまった。
以前はそこまで苦手ではなかったけど最近は人と接することも億劫で、嫌になっていた。
ネガティブな考えばかり浮かんでしまい、そこから連れ出してくれるのはいつでも彼女か音楽だった。
何も考えずただ単純に綺麗な音楽を作ろうと思った。
生活は忘れて 風景に潜む音楽 │ #04 music by 浅めの夜で
“浅めの夜で” 歌詞:生活は忘れて
冷めきった気持ちは置いておいて
歩こうよ もう十分 憂鬱はいらないよ
時間は 前に前にって
向かないときも 前に前にって
気持ちは 後に後にって
無意識になるなよって
私の目を見てくれよ
覗く浅い夜がもうそこで踊ってる
私の目を見てくれよ
忘れた感情込みで見つめていてよって
考え無しにね
最悪を考え
考え無しの僕の癖
昔のような
思い出もない
話の終わり
もう決まっている
前に前にって
向かないときも 前に前にって
話を 後に後にして
すり替える様見せておいて
私の目を見てくれよ
覗く浅い夜がもうそこで踊ってる
私の目を見てくれよ
忘れた感情込みで見つめていてよって
次回は、#05です。ここからどんなストーリーが続いていくのか、お楽しみに。
<リリース情報>
2020.12.16 Release Digital Single「浅めの夜で」 (Official Music Video)
各種ストリーミングサービスで配信中
https://sww.lnk.to/asamenoyorude
生活は忘れて
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCUnTaSLig7XgJX7L_it3dWg
https://twitter.com/seikatsu_wasure
https://www.instagram.com/seikatsu_wasure/
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