「生活は忘れて」による連載。第4回。
こんにちは。生活は忘れてです。
この連載企画は、1記事ごとに1つの楽曲をピックアップし、楽曲の世界観や風景・背景などについて僕が考えた楽曲オリジナルのエピソード(ストーリー)を掲載・紹介してゆくというものになっています。
これから紹介してゆく楽曲たちにはそれぞれ 「風景に潜む音楽」と「今だけ生活は忘れて」 という2種類の映像作品があるんですが、特に「今だけ生活は忘れて」という作品はストーリー性のあるものになっているので、掲載されている文章と一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。
また、楽曲の歌詞もいきなり全文を掲載してしまう、というちょっと珍しい形で載せています。
言葉を目で追いながら、楽曲を聞いてみてもらえるとまた違った発見があるかもしれないと思います。
Text_生活は忘れて
Illustration_ゆいあい
Edit:Yuta Kosugi
今回は#03 素肌です。
この曲は実は自分が以前やっていたバンドでもやっていた楽曲なのですが、個人的に結構好きだったので自分でアレンジし直したものも作ろうと思い制作しました。
その際に、バンドでやるのでなければギター、ベース、ドラム以外の楽器も自由にいれられるなと思いましたがどうにも合わないかなと感じ、ザ・バンドサウンドといった感じの力強い楽曲に仕上がりました。
ラブソングとして書いたものではありませんが、良ければ自分の大切な人を思い浮かべながら聴いてみて下さい。どの曲もそうですが、解釈は聴いた人の自由です。
Episode #03 素肌
生活は忘れて ショートストーリーズ │ #03 music by 素肌
なんとか1人で音楽やってはいるが、それ以外のことにも追われていて嫌になる。
僕の彼女はそこまで僕のやっていることに興味がない人だった。
だから僕の口から出てくることは彼女にとって興味のないことばかりだったと思うが、無理をしている様子もなく話をきいてくれることがありがたかった。
もし彼女が音楽に興味津々な人なら僕のやっていることに首を突っ込んできて僕の方が嫌になってしまうかもしれない。
それに、個人主義で若干他人に冷たいような性格は僕も似たところがあるなと思っていた。
いつまでこうしていられるかは分からないが早く生活についてまわる汚いものをのいてしまいたいといつも思っていた。
生活は忘れて 風景に潜む音楽 │ #03 music by 素肌
“素肌” 歌詞:生活は忘れて
錆びた素肌
そこにはもう誰もいないでしょう
あなたという存在はそう
幻のようになっていた
灰色の素肌
そこにはもう誰もいないでしょう
あなたという存在はそう
昼と夜の境にある
早起きしてもそこにはいないんでしょ
ずっと もう ずっと ねえ
あなたへの鍵を
奪いたいその肌を 全てを
鍵はないよ
それなら隙間見るしかないでしょう
最後には 思った通り
叶うと信じた馬鹿だ
夕暮れ迫り近くであなたの声
分かってる 分かってるよ もう
それでも僕は 奪いたいその肌を
どれだけ変わろうとも
さいごだし やめにしようか
それでもいいけどね 私は 僕は どう
もう怖くはない 痛くはない
早起きしてもそこにはいないんでしょ
ずっと もう ずっと ねえ
あなたへの鍵を
奪いたいその肌を 全てを
あのとき
夕暮れ迫り近くであなたの声
分かってる 分かってるよ もう
それでも僕は 奪ったその肌を
どれだけ変わろうとも
次回は、#04 “浅めの夜で” のストーリーズ をお送りします。それでは、また。
<リリース情報>
2020.12.16 Release Digital Single「浅めの夜で」 (Official Music Video)
各種ストリーミングサービスで配信中
https://sww.lnk.to/asamenoyorude
生活は忘れて
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCUnTaSLig7XgJX7L_it3dWg
https://twitter.com/seikatsu_wasure
https://www.instagram.com/seikatsu_wasure/
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