「生活は忘れて」による連載。第7回。
こんにちは。生活は忘れてです。
この連載企画は、1記事ごとに1つの楽曲をピックアップし、楽曲の世界観や風景・背景などについて僕が考えた楽曲オリジナルのエピソード(ストーリー)を掲載・紹介してゆくというものになっています。
これから紹介してゆく楽曲たちにはそれぞれ 「風景に潜む音楽」と「今だけ生活は忘れて」 という2種類の映像作品があるんですが、特に「今だけ生活は忘れて」という作品はストーリー性のあるものになっているので、掲載されている文章と一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。
また、楽曲の歌詞も全文を掲載してしまう、というちょっと珍しい形で載せています。
言葉を目で追いながら、楽曲を聞いてみてもらえるとまた違った発見があるかもしれないと思います。
Text_生活は忘れて
Illustration_泳
Edit:Yuta Kosugi
今回は#06 それまでおやすみです。
中の人は一応ギターをメインに曲を作っているので、どうしてもギターの入った曲が多くなってきます。
実際、これまでリリースした楽曲についていえば全ての作品においてギターが使われています。
それじゃあなんだかつまらんと制作する際に思い、とにかくギターを捨てて曲を作ろうと決めて制作したのがこの曲です。
制作しだしたのがちょうどコロナが流行り始めた頃だったので、その時中の人が感じた先の見えない不安などのネガティブな感情も楽曲の中には入っていると思います。
それでも、この状況を冷静に捉え今後どう過ごしていくか考えて、上を向くためにあがいていることは描けたので、下向きのまま終わることの無い楽曲になったと思います。
Episode #06 それまでおやすみ
生活は忘れて ショートストーリーズ │ #06 music by それまでおやすみ
これまでは僕が参ってしまっていてばかりだったがこの頃は彼女が少し参ってしまっているように感じた。
帰ってきてからすぐに眠ってしまうことが多くなっている気がしていた。
大変なご時世だしそうなってしまうこともある、今までのことから少し離れてゆっくりしてほしいというのが僕の気持ちだったが、彼女的にはそうも言っていられないらしくいつも通り過ごしている。
このままでは疲れ切った彼女はどこかに行ってしまうのではないかとほんの少しだけ心配になった。
僕の悲観的でネガティブな所が移ったりしていないか心配になった。
もっといえば僕から移ったネガティブな感情が彼女自身の中で周りの社会からの影響も込みで変な風に育ってしまって彼女を変えてしまうのではないかと心配になった。
生活は忘れて 風景に潜む音楽 │ #06 music by それまでおやすみ
“それまでおやすみ” 歌詞:生活は忘れて
ちょうどいいこの疲れ具合
それなのに
あなたは僕に目もくれない
最近のことでちょっと
疲れが過ぎるばかり
少し前ともう変わったね
それはもう
若い頃にはありがちさ
そんな過去じゃなく
今は先の話さ
じっとして
いかないでって
いかないでって
怒ってしまう
ぞっとする思考をロックしたままでいよう
だなんてね
春に月の出る夜を待ちたい
綺麗かどうかは
一つも大事なことじゃないんだ
そっとして
僕にはもう余裕が無いんだ
たまにはっとする程に鮮やか
なくしたときの感情に似て
急いてしまって
我を忘れ
気が付けば君と部屋
そして
ほっとして
すべてが終わればずっといよう
それまでおやすみ
次回は、#07です。ここからどんなストーリーが続いていくのか、お楽しみに。
<リリース情報>
2021.3.10 Release Digital Single「それまでおやすみ」 (Official Lyric Music Video)
その他楽曲、各サブスクリプションで配信中!
ご視聴、視聴予約はこちらから
https://sww.lnk.to/soreoya
生活は忘れて
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