2019年もすでにだいぶ経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。この時期、インフルエンザの猛威にさらされていたりしないでしょうか? 僕は先日、スウェーデンから奇跡的に17年ぶりに再来日したSTARMARKETのサポートアクトを無事に務め終えました。とにかくこのライブが終わるまでは絶対に風邪は引けないと万全の対策をしていたお陰で、体調を崩すこともなく乗り切れました。
今回は、寒い冬にふさわしい栄養たっぷりの薬膳スープ「ボーンブロススープ」を作ってみたいと思います。ボーンブロスは近年NYでちょっと話題になっている、いわゆる骨から取った出汁スープのことで、ニューヨーカーの間では朝イチのオーガニックコーヒーの代わりに一杯のスープを飲むのが流行ってるみたいです(受け売り)。僕は少し体調が悪いかもって感じた時によく作っています。胃腸の粘膜修復だったり、免疫機能の向上、アレルギー改善、スキンケア効果etc…と良い効果づくめらしいので、ぜひトライしてみてほしい一品です。
今回は、ただ根気よく煮込むだけでレシピにするほどのものではないのですが、煮込むのに2〜3時間はかかるので、お休みの時などにのんびり音楽でも聴きながら作ってみて下さい!
《スープが主役! 滋養たっぷり鶏のボーンブロススープ》
◼︎ 材料(2,3人前)
・骨付き鶏もも肉 1本(小さければ2,3本、無ければ手羽元でも手羽先でもOK)
*餌に抗生物質等を使用せず育てられたものだと望ましいですね
・生 1/2くらい
・長ネギの青い部分 適量
・人参 1〜2本
・ブロッコリー 1株
*玉ねぎやセロリなどお好みのものでOK
・海塩 適量
*ミネラルを豊富に含んだ塩がベスト
・胡椒 適量
◾️ 調理時間
2〜3時間(圧力鍋だったらもっと早いです)
◾ 合わせるドリンク
今回は健康食なので、ストイックにルイボスティー(最近ずっと飲んいてとても調子が良いです)にしておきましょう。お酒だったら、強いて言うなら紹興酒かな……。
◼︎ 作り方
1. 鍋にたっぷりの水と鶏肉を入れて、水の状態から火にかけます。
2. その間に、長ネギの青い部分をざっくり切り分け、生姜は大きめのスライスにします。これは肉のにおい消しの役目があります。
3. 次に、野菜の下拵えをしましょう。ブロッコリーは茎に包丁を入れてざっくり小房に切り分け、ボウルに張った水の中で洗い、人参は皮をむいて食べやすい大きさに乱切りにします。あくまでこの野菜は脇役なので、冷蔵庫整理で余っているものでも充分、何なら無くてもOKです。
4. 鍋が沸騰したら、青ネギと生姜を入れて火を中火にして煮込み続けましょう。
5. しばらくしたら、3の野菜を鍋に入れます。ブロッコリーはすぐ茹だるので2分くらいしたら一度引き上げて、人参は10分くらい様子を見て固めに火が通ったら引き上げます。ここで野菜の出汁が加わります。
6. さて、ここからは火を弱火にして気長にコトコト煮込んでいきましょう。読みかけの文庫本を開いてみてもいいし、しばらく連絡を取っていない友達に電話をしてみるのも良いかもしれません。
7. 実際はもっと煮続けても良いのですが、このくらいで一度、塩で味付けをしましょう。ちょっと薄いかな?くらいの方が鶏の出汁の旨味を味わえるのでオススメです(もし出汁感が薄かったらもっと煮込んでみて)。
8. 味がととのったら野菜をさっと鍋に入れ戻し、温まったらお皿に盛って完成。好みで胡椒を挽きましょう。
9. 写真は鶏が原型を留めていますが、バラバラに煮崩れていても全く問題ありません。とにかく美味しいスープさえ取れれば成功! エキスと脂肪分がスープに溶け出した鶏肉はそのまま食べると実に淡泊なので、別の料理にアレンジするのがベターな使い道かと思います。
10. 今回はアフターアレンジで、バラした鶏肉で棒々鶏風サラダとスープをふんだんに使った鶏うどんを作ってみました。雑炊にしても間違いなく美味しいし、本当に調子が悪い時はこのスープに刻みネギと生姜を入れてナツメグの粉を振って飲むと、すごく落ち着いてホカホカとあったまるので最高です(経験談)。
◼︎ 鶏のボーンブロススープのBGM
電気グルーヴ – 30
心も体もハードな日々は、8時間の睡眠と美味しい食事とお酒と音楽があれば何とかなるというのが個人的な持論ですが、もしピンチになったら優しさにあふれたこのスープを作って飲んでみて下さいね。
今回のBGMは、健康とは真逆の生活をしていそうな電気グルーヴのアルバムをあえて選んでみました。と思ったけど、元気じゃなきゃこんなグループを30年も続けられないよね。電気グルーヴ、30周年おめでとうございます!
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