yamaのメジャーデビューを飾った「真っ白」と“ドラ恋”の深い関係性
代名詞「春を告げる」がもたらした影響は凄まじく、音楽関係者からの絶大な支持を得ることとなったyama。そんな中、2020年の10月にソニーミュージックからメジャーデビューが決定!更に、デジタルリリースされた「真っ白」は、ABEMAオリジナル番組【恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~】の主題歌に起用され、注目度の高さが伺える結果となりました。役者の卵や役者を志す男女が恋愛ドラマを演じ、台本上ではない本当の恋が生まれる過程を描く通称“ドラ恋“はシリーズ化されており、先日最終回を迎えた今期は一部内容がリニューアル。さまざまな思いが交錯する出演者の心情を映す鏡でもあり、包み込むベッドのような優しさもある「真っ白」を手がけた新進気鋭のクリエイターTOOBOEと共に今までとは違う環境の中で芽生える恋模様の演出を担う重要な役目を担ったのです。「あの口付けはお芝居でしょうか」という歌詞のように、最初に抱いた感情はお芝居を通して日々変容していく。フィクションとノンフィクションが複雑に絡み合う恋は筋書き通りにはいかないのです。
同曲には出演者が演じる実写バージョンとアニメバージョンのMVが存在し、それぞれ異なるメッセージが込められているように思えます。
まずは「真っ白」MV(Film Edition)です。今期のサブタイトル“Kiss On The Bed“をイメージさせるカットが多く起用されており、ソロカットでは台本や時計などドラマに関連したものを背景にゆっくりと降下していき、最終的には全演者がシワの寄った白いシーツに横たわる画が描かれています。ドラマに先行して楽曲が完成していたとは思えない程リンクした歌詞には演者もびっくりしたそうです。
続いて「真っ白」MV(Anime Edition)です。実写のものと軸は同じですが登場人物や背景が異なり、独りになってしまった女性が別れた恋人との思い出を思い返す切ない内容となっています。同じ曲でこんなにも違った見方ができるのはこの楽曲の味わい深さの一つです。安泰の“青“信号で走り出した2人の恋が徐々にすれ違う“黄“信号に変わり、“赤“信号で止まる。Anime Editionではそんな恋愛の色づけがされているのです。
SNS発、夜系と呼ばれるアーティストの活躍が目立った2020年の音楽シーン。その新しい時代を生きる世代からの反響が多く寄せられている要注目アーティストがyamaです。瑛人とのコラボレーションも発表され、活動の幅に広がりを見せています。
力強さと繊細さが合わさる中性的な歌声を初めて聞いたとき、まだ無名だったあいみょんを思い出しました。
自ら楽曲制作を行なっているかのような表現力は、もう嫉妬するレベル。その才能をいち早く見ぬいたくじらと、この先どのような化学反応を起こしてくれるのか非常に楽しみでなりません。2021年は引っ張りだこになることでしょう。
眠れない夜や心が晴れない時は、yamaの歌声に浸ってみるのも良いかもしれませんね!
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