yamaという突如現れた歌い手に世間が大注目!令和の音楽業界を揺るがすインフルエンサー
2020年5月に発表されたバイラルチャートに於いて、数多くのトップアーティストを抑えて「春を告げる」が2位を獲得。この楽曲を歌う謎のベールに包まれた歌い手yamaへの注目度は一気に加速し、爆発的ヒットから約半年という異例の早さでメジャーデビューを果たしました。10月に配信リリースされた「真っ白」はABEMAオリジナル番組【恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~】の主題歌に起用され、普段サブスクを利用しない人々がyamaを知る大きなきっかけとなったのです。
顔や性別のみならず自身に対するプロフィールは一切明かさず、歌だけで人々の心を掴んだyama。楽曲を通しながらその魅力に迫っていきたいと思います!
yama初のオリジナル曲「春を告げる」がSNSを通じて爆発的大ヒット!
2020年、yama名義として初となるオリジナル曲「春を告げる」を機にソロアーティストとしての活動を開始しました。今までカバーしてきたさまざまな楽曲でも圧倒的存在感を与えていましたが、ボカロプロデューサーくじらによってよりyamaが持つ中毒性のある魅力を引き出すことになります。同曲は2020年5月21日付の「バイラルトップ50(日本)」に於いて2位を獲得。また、「Billboard JAPANホット・バズ・ソング」2020年6月20日付で9位を記録するなど予想を超えるインパクトを世間に与えたのです。
深夜東京の6畳半 夢を見てた
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいないから
「春を告げる」というタイトルから一見前向きな曲だと感じませんか?しかし歌詞に目をやると全く逆のことを歌っており、日々加速していく世の中に対して、非現実世界から抜け出せずにいる自分自身を俯瞰しているような内容に感じます。ネガティブなイメージとキャッチーなサウンドという相反するもの同士を掛け合わせることで結果ポップに聞こえるくじらのテクニックにも劣らない表現力の高さには脱帽です。
yamaには欠かせないボカロプロデューサー“くじら”との間に生まれる化学反応
yamaが動画投稿サイトにて歌声を披露したのは2018年頃。初音ミクや2020年に流行したYOASOBIの楽曲クリエイターAyaseといったボーカロイドをカバーする歌い手として活動を開始しました。2019年8月に人気ボーカロイドクリエイターくじらがリリースした1stフルアルバム『ねむるまち』に収録されている表題曲「ねむるまち」のゲストボーカルに抜擢されたことにより、ボカロ界隈でyamaの人気が広がったこともあり、Spotify内の「バイラルトップ50(日本)」に於いて9位を獲得。また、YouTubeに投稿された動画の再生回数は1000万回を上回る人気を博しています。
このコラボがきっかけとなり、後に大ヒットを遂げた「春を告げる」が生まれます。くじらが手がける煌びやかな音の中にある憂いを帯びた世界観と、心地よくスーッと入ってくるyamaの歌声は見事な化学反応を起こしており、人々の心を掴むのも納得です。
「春を告げる」以降発表されたyamaとくじらが紡ぐ楽曲にはそれぞれ季節を感じさせるものが多く、春から夏へと変わっていく情景が浮かぶ「クリーム」。夏の終わりから秋の始まりを歌った「a.m.3:21」などがあります。少しビターな大人の恋愛ソングを歌わせたら右に出る者はいないのではないでしょうか。
クリーム
茜色の空を眺めながら肩にもたれかかって
夢みたいな日常がいつしかありました
寄り道は気づかないしあわせの形だね
変わらない階段と景色を刻んで
まどろみの中へ
a.m.3:21
溶けた光の跡、甘い夢の中で
すぐになくなってしまう時間と人生と
なびく干したシャツに香る秋の花が
諦めの悪い私の癖みたいで
表舞台での活動がほぼ無かったyamaですが、2020年10月に自身初となる有料配信ライブ【yama 1st 配信LIVE『Versus the night』】を開催。正体がバレないようフードを深く被りマイクを握りしめ歌う姿に、「歌も雰囲気もイケメン過ぎる。」という声が多く寄せられ、前述した楽曲を含むオリジナル曲をピアノとボーカルというシンプルな編成で初披露されました。
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