三浦大知の歌はなぜ他のアーティストから支持を集めるのか?
最後に三浦大知の歌唱力を語る上で大切なのがコラボです。2017年だけでも、SOIL & “PIMP” SESSIONS、MIYAVI、絢香とコラボしています。
ジャズバンドのSOIL & “PIMP” SESSIONSとは、”ミュージックステーション ウルトラFES 2017″で生バンドに負けない歌声を、MIYAVIとは「Dancing With My Fingers」で世界的ギタリストのプレイに負けない体全体から生まれる歌とダンスを披露。絢香とは「ハートアップ」でソウルフルなボーカリスト同士が奏でる上質な歌声を世の中に届けました。
以前、アジアの歌姫であるBoAとコラボレーションした時に、BoAがインタビューで「予測できない仕事の方が楽しい」ということを言っていたのですが、三浦大知は、どのジャンルのアーティストからも一緒に歌ってみたい、自分が一緒に歌うことでどうなるのか世の中にみせたい、と思わせる存在だということではないでしょうか。
ダンスはもちろんですが、歌もうまく魅力的だからこそ様々なコラボが実現するのです。
「BEST」にも、宇多丸(RHYMESTER)とコラボした「No Limit」や、KREVAとコラボした「Your Love」が収録されています。
7thシングル 「Your Love」
それぞれ違うタイプのラッパーとコラボして楽曲の世界観が違っていても、三浦大知でいられる実力の高さと、揺るぎない自身の音楽性。
それが三浦大知の歌の強さでもあり、オリジナリティなのではないでしょうか。
コラボとは違いますが、三浦大知が憧れるアーティストのDREAMS COME TRUEが「普通の今夜のことを ─ let tonight be forever remembered ─」を楽曲提供しました。
当時、ニュースでは
「大知くんがこういうメロディーを歌ったらきっとカッコいいだろうね!」という吉田の一節のメロディーが種となり、音楽の神様と何度もやり取りをして完成した楽曲です。
「どんなときもカッコよくてスマイル全開の大知くんのプライベートが、実はこの詩の世界みたいだったらヤバい!」と変な妄想をする中村。
といったコメントが紹介されていましたが、前述のコラボでも触れたように、三浦大知が歌ったらどうなるのか見てみたいし、歌ってほしいというアーティストとしてのスイッチをドリカムに押させていますね。
楽曲も生活感があり、会話しているようなドリカム節の歌詞を三浦大知として歌っているので、普段とは違う三浦大知の歌が聴けます。はっきり言ってレアです! こちらも「BEST」に収録されています。
ここまでコラボの話を中心に三浦大知の歌は、実力とオリジナリティが評価されていると紹介してきました。
その中で、三浦大知のオリジナリティへのこだわりを感じられる楽曲が「BEST」で初収録される新曲の「DIVE!」です。
新曲「DIVE!」
このMVは、今まで制作してきたMVへのオマージュを込めて、過去のMVの象徴的なシーンなども盛り込んだ内容が話題に上がっていますが、込められている想いはそれだけではありません。
冒頭の空から地上へのシーンは、三浦大知がダンススクールに通っていた6、7才の頃に、ダンススクールで見て衝撃を受けたマイケル・ジャクソンの「Black or White」のMVへのオマージュとなっています。
マイケル・ジャクソンを尊敬する三浦大知は、どんなダンスをしてもマイケルがオリジナルに見えたことに対して、幼心に「ボクもマイケルみたいなオリジナルな存在になりたい!」と思ったそうです。
そのときから今までずっと三浦大知が追及しているのが「オリジナリティであること」なんだとか。
そう。三浦大知はオリジナリティを磨いてきた唯一無二の存在なのです。そんなアーティストだから、メディアも注目しますし、ファンからも愛され、アーティストからはコラボしたいという声がかかる。ダンスと歌、どちらの切り口でも支持されるのが三浦大知なのです。
三浦大知初のベストアルバムから何曲か紹介しながら歌の魅力を紹介しました。
彼が積み重ねてきた歌の歴史も「BEST」を聴いて感じてください!
三浦大知
ベストアルバム「BEST」
2018年3月7日発売
http://avex.jp/daichi/discography/
【WEB】
公式サイト:http://avex.jp/daichi/
Twitter:https://twitter.com/daichimiurainfo
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