あの振付実はここにこだわっている!
続いて、人気振付師たちが自身の振付作品のこだわりを話していましたので、まとめました!
振付稼業air:manの場合
基本的にクライアントやアーティストがやりたいことを具現化するので、こだわらないのがこだわり。
ただ例外もあり、NEWSに関しては楽曲の個性が強く、普通に踊ると曲に負けるので、こだわって振り付ける。『チャンカパーナ』ではマイクスタンドを女性に見立てたり、手振りには男女の大人の模様を表現したり、歌詞だけでなく世界観を表現するための振付を作成。同曲の「褐色の葡萄だね」の部分をマイクを使って葡萄を表現するなどのこだわりを見せた。
カラオケで可愛くマイクを使った振付を教えて欲しいという相談に、マイクを掴みながらハートを表現するカワイイ振付を伝授しました。
三浦大知がジャニーズの振付に関して意見を求められると「たくさんグループがある中で、HIPHOP職やストリートダンスの要素、アクロバットに特化していたり、ダンスの振り幅が広いと思います。」と称賛。それを聞いた関ジャニ∞は「僕らは今からこのダンスジャンルをやりますみたいな習い方はしてない。習う振付にストリートダンスのジャンルが入っていて自然と習得している」というジャニーズのダンスレッスンの裏側も話していました。
WARNERの場合
カッコよく踊ることに大事なのは体幹の動き。体が流されずに、しっかり止められることが説得力のあるダンスに繋がるというのがWARNERのこだわり。NMB48の『Must be now』はAKB史上最高難度の振付にして欲しいと依頼され、アイドルがこんな振付していいのっていうぐらい体幹をフルに使った振付にしたとのこと。キャッチーだったり真似しやすい振付依頼が多い中で、こういう振付依頼は珍しいことで、ダンサーでも一定のレベルを持った人じゃないと無理というレベルの振付を用意したそう。NMB48の中で踊れるメンバーをダンス選抜で選び、厳しいリハーサルの末に9人残ったという裏エピソードを話していました。
出典:YouTube
三浦大知も体幹の大切さを語ります。三浦大知は筋肉の付け方に気を付けているようで、外側の筋肉はつけすぎずに、インナーマッスルを鍛えることに意識しているとのことでした。以前、腕の筋肉をつけすぎたら声帯に影響が出てしまい、声がのびなくなったしまったことがあるのだとか。
MAIKO場合
サビは簡単な振付にして、それ以外はあえて難しくするのがMAIKOのこだわり。きゃりーぱみゅぱみゅの『にんじゃりばんばん』はその代表とのことです。サビの「にんじゃりばんばん」だけは中田ヤスタカの希望で真似しやすい振付。それ以外は歌詞の1つに1つに振り付けたから細かくて難しいと振付のこだわりを話していました。MAIKOの振付も体幹をしっかり使えて、止めることをキチっと出来ないと踊ることはできないと自身の振付の特徴も語ります。裏情報として、きゃりーぱみゅぱみゅは振り覚えが早く、時にはダンサーよりも早いときがあるのだとか!
出典:YouTube
三浦大知は『にんじゃりばんばん』の振付について、きゃりーぱみゅぱみゅは振付の細かい部分とキャッチーさのバランスがすごい。流れるダンスではなく、ポーズの間の切れや重心の移動が重要な振付。体幹がしっかりしてないと難しいと評価。関ジャニ∞も以前同番組で『 ファッションモンスター』を踊った時に「細かすぎて難しかった」と振付の高難度さに共感していました。
あの名曲振付のルーツ
続いて誰もが知る名曲の振付のルーツについて専門的な話が飛び出します。
ランニングマン
ランニングマンは1980年代後半に流行したNEWJACKSWINGというジャンルがルーツ。Bobby Brownの『Every Little Step』が有名。ダンスの定番ステップとして定着します。2011年にLMFAOの『Party Rock Anthem ft. Lauren Bennett, GoonRock』で再度注目を浴び、2014年に三代目J Soul Brothersがリリースした『R.Y.U.S.E.I.』で日本中に知れ渡ることに。
出典:YouTube
ダンス界ではオーソドックスなダンスステップですが、実は簡単なステップではないと実演を踏まえながら説明する三浦大知。三代目J Soul Brothersがやるような指を指す振付や仕切り直しのステップを入れることで、ダンスができない人でも踊れるようになるという裏テクニックがあると話していました。
クラブステップ
ピザーラの2010年に放送されたCMで、振付稼業air:manが振付を担当。商品のカニをフィーチャーするためクラブステップを用いた振付で、見事に印象深いCMとして知られていきました。
出典:YouTube
振付稼業air:manは商品に対してどうやれば振付がハマるかを考えるのが好きとのことです。
恋ダンス
恋ダンスの振付はヴォーギングから影響を受けていて、1960年代「ボール・ルーム」というダンスシーンが起源。雑誌「VOGUE」のモデルのポーズに似ていることから呼び名が生まれました。そして、ヴォーギングを広めたのがマドンナの『Vogue』だと紹介されました。
ヴォーギングの他にもタットという古代エジプトの壁画が起源(諸説あり)といわれる要素が入っていることも説明があり、アメリカのレジェンドダンサーMr. Wiggles のタッティングがすごいと三浦大知から紹介されました。
出典:YouTube
また、番組の冒頭では4人から恋ダンスがなぜあんなに流行ったのかと意見を求められるたのですが、それぞれの回答が下記です。
振付稼業air:man:歌詞の意味を理解すると自然に踊れる。そういう部分がある。
WARNER:見てて踊りたくなる。そこに尽きる。
MAIKO:歌詞にそった振付で入りやすい。プロダンサーが踊ると難しそうに見えるけど、ちょっと難しい方が頑張って練習するので、達成感がある。
三浦大知:バストアップの視覚で手の動きが重要。そういう要因で真似したいというキャッチーさになった。
と恋ダンスのバズりを解説していました。
番外編~SMAP・中居君のダンス~
SMAPの中居君のLOCKダンスがすごく印象が強いという話から、関ジャニ∞はトゥエルの練習を1時間ぐらいずっとやらされていたと、当時のダンスレッスンエピソードを話していました。
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