ビリーアイリッシュ。米Vogue誌が”ポップス界の次世代のイット・ガール”と絶賛する期待の17歳
米ビルボードが21歳以下のネクストブレイクアーティストに選出し、2019年の活躍が期待されるロサンゼルス在住のシンガーソングライター、ビリーアイリッシュ(BILLIE EILISH)。初来日となる「SUMMER SONIC 2018」で堂々たるライブパフォーマンスで沸かせ、12月12日にアルバム『don’t smile at me(ドント・スマイル・アット・ミー)+5』を日本限定盤としてリリース。新曲「come out and play(カム・アウト・アンド・プレイ)」が Apple 冬のホリデー・キャンペーンCMに採用され、テレビやYouTubeで話題となっています。更には3/29にファースト・アルバムを発売する予定の彼女。
2018年12月18日に誕生日を迎えた弱冠17歳という年齢でありながら、ヒップホップやグランジから影響された唯一無二のストリートファッションからもクリエイティブセンスが溢れ出すビリーアイリッシュに全世界が熱い視線を送っているのです!
次世代ポップアイコン、ビリーアイリッシュとは?
ビリーアイリッシュは生い立ちも個性的。学校には通わずホームスクールという環境で、独自の感性は形成されていきました。
8歳からロサンゼルス少年少女合唱団(Los Angeles Children’s Chorus)に所属し、クラシック音楽、声楽をはじめ音楽を学び、彼女が曲を書き始めたのはなんと11歳頃。ソングライターのクラスを受け持つ母親からの指導の下で音楽の基礎、ルールにとらわれない曲づくりを身につけ、自分の感情を表現できる“自由”な音楽に身を置くことが生活の一部となっていきます。シンガーソングライターの傍らダンサーとしても異才を放つことに。
そんな彼女が一躍有名となったのは、14歳の頃。ソングライターの兄が自身のバンドThe Slightlysのために制作していた楽曲がビリーのイメージに合致していたため、ダンススタジオのコーチや友人に聴かせるためにレコーディング。音源をSoundCloudにアップロードしたところ、無名であったビリーの13歳に思えない表現力の高さが評価され、初投稿で最高キャリアを獲得することとなります。この曲こそ後にInterscope Recordsメジャーデビュー曲となる楽曲「Ocean Eyes」です。
浮遊感のある異世界に飛び込んだようなセンシティブな表現、クールな眼差しで哀愁が漂うビリーの表情と歌声に引き込まれませんか。
海のように深い青い瞳を持つ男の子への恋心に翻弄される心理描写を歌う歌詞には、このようなことが書かれています。和訳は、翻訳されたものを参考にニュアンスで捉えたものなので歌詞の雰囲気さえ伝われば幸いです。
No fair
不公平よYou really know how to make me cry
私をどのように泣かせるかあなたは知っているのWhen you gimme those ocean eyes
あなたのその海のような瞳を向けられるとI’m scared
怖いわI’ve never fallen from quite this high
私はこんなに高いところから落ちたことはないFalling into your ocean eyes
あなたの海のような瞳に落ちていくThose ocean eyes
その海のような深い瞳に
ビリーが歌詞を考える時、身の回りにあるモノや眼に映るものから例えて言葉にすることが多いらしく、この曲は青い瞳を海に例え、恋に溺れていくことへの恐怖心を表現されています。飜弄されていくことへの不安と抑えきれない恋心と葛藤する歌詞がなんとも10代の少女らしいですね。
フー・ファイターズのデイヴ・グロールがビリー・アイリッシュをニルヴァーナに例えて絶賛!
フー・ファイターズのデイヴ・グロールが「1991年のニルヴァーナと同じ現象が起きていて、人々は“ロックは死んだか?”って言うけれど、ビリー・アイリッシュを見ると、ロックンロールは全然死んでいない」と、17歳の彼女について言及しました。
またビリーもこの賛辞を受けて「Radio X」のインタビューで、次のように反応しています。
「信じられる!?やばい!」と話し、「私のおかげでロックは死んでないと言ったなんて、冗談でしょ?」と嬉しそうに話しています。
ニューシングル「bury a friend」のMVや村上隆とコラボレーションしたMVが話題に
ショッキングな歌詞とMVで話題になったこの曲について彼女はこう言及しています。
「“bury a friend”が書き上がった時、このアルバムの全体像が頭の中にパッとひらめいたんだ」と、彼女は説明する。
「どういうテーマになるのか、どんなヴィジュアルになるのか、そしてそれをどう受け止めてもらいたいのか、そういった何もかもが、すぐに確信できた。この曲が、今回のアルバムのテーマのインスピレーションの元になったというわけ。“bury a friend”という曲は文字通り、私のベッドの下に潜んでいる怪物の視点から描かれている。自分がその立場になった気持ちで、『だとしたらこの生き物はどうするんだろう、どう感じるんだろう?』って」。
さらにビリーはこう続ける。「同時に、実は私自身がこの怪物なんだってことも認めてるんだ。私の最大の敵は、私自身だから。もしかしたら、あなたのベッドの下に隠れてる怪物も私かもよ」
また、村上隆とコラボした「you should see me in a crown」ミュージック・ビデオがApple Musicで先行配信されています。
元々、お互いの作品のファンだったというビリー・アイリッシュと村上隆。
2018年夏、サマーソニック出演のため来日したビリー・アイリッシュと村上隆氏はこのビデオを日本で制作したそうです。
ビリーアイリッシュとカリードがコラボ!若き実力者の競演
2018年4月に公開された「lovery」は、同じく若き18歳のR&Bシンガー・カリードをフューチャーした楽曲。ビリーの“グルーム・ポップ“にカリードの歌声が加わることで、さらに哀愁感が漂う仕上がりとなっています。
タイトルの“lovery”というイメージからは程遠い絶望に満ちている2人からは寂しさと喪失感が溢れ出していて、この楽曲が使用されたNetflixのドラマ「13の理由」にも近いように感じます。“自殺した同級生“がカセットテープに遺した13の理由と共に展開されていく衝撃的なストーリーの中で、複雑な人間関係に巻き込まれながらもがき苦しむ姿に若い世代から大きな共感を得たドラマです。
2人が身につける衣装は黒、体に巻きつく鎖、そして大きな水槽に閉じ込められた姿はとても“lovery”ではありませんが、その鬱から脱出することの難しさ根深さに絡み合ってしまったという意があるのではと思います。
ビリーアイリッシュのファッション
ストリートとヒップホップの要素が混ざった独自のファッションはビリーアイリッシュの公式Instagramで見ることが出来ます。ONとOFFモードの彼女の姿に興味があるファンは多く、インスタのフォロワー数は全世界で107万人を越える程。チェーンや奇抜なデザインが描かれたアイテムばかりなのでボーイッシュな印象を受けますが、その中でも少女らしさが垣間見れるハーフパンツスタイルがとても可愛いらしいです。真似するにはハードルが高いかもしれませんが、大きめなサイズ感のコーディネートは近年日本でも流行っていますし、参考になるのではないでしょうか。
2001年12月19日に米カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれ、17歳となった次世代のイット・ガール、ビリーアイリッシュ。
端正な顔立ちからは歳を重ねていくにつれて色っぽさも出ているように感じます。
音楽ストリーミングサービスSpotifyでの再生回数、YouTubeでのMV視聴回数は共に1億万回を超え、彼女の期待値も注目度も高さを増すばかり。
彼女の待望のデビュー・アルバム『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』は3/29に発売です。
確実にトップアーティストへの階段を駆け上がるビリーアイリッシュの今後に目が離せません!
ビリーアイリッシュ UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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