ジャズのレコードレーベル「BLUE NOTE RECORDS(R)」は、ジャズに疎い人でも、一度は耳にしたことがあるだろう。そんな「BLUE NOTE RECORDS(R)」が、メンズブランド〈タケオキクチ〉とコラボレーションしたアイテムを6月9日に発売した。
ジャケットやパンツ、シャツ、Tシャツ、ハット、バンダナ、バッグ、タイ、ソックス、サーモボトル、傘などのアイテムが登場するが、中でも注目したいのが、Tシャツだ。著名アーティストがピックアップした「BLUE NOTE RECORDS(R)」のおすすめアルバムのジャケットがプリントされているというもの。参加したアーティストとピックアップしたアルバムは以下の通り。
■野宮真貴…Art Blakey & The Jazz Messengers『At The Jazz Corner Of The World』
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
■黒田卓也…Grant Green『Am I Blue』
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
■菊地成孔…Andrew Hill『Black Fire』
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
■松浦俊夫…Larry Young『Unity』
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
さらに〈タケオキクチ〉のクリエイティブディレクター・菊池武夫がピックアップしたHorace Silver『Horace Silver And The Jazz Messengers』のプリントTシャツも併せて、5種類のTシャツが発売されている。
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
既に全国の店舗とオンラインストで発売がスタートされているので、気になる一枚をゲットしてみてはいかがだろうか。
◆「BLUE NOTE RECORDS(R)」と〈タケオキクチ〉
「BLUE NOTE RECORDS(R)」といえば、ジャズ・レーベルの老舗中の老舗。一方、〈タケオキクチ〉も多くの市民権を得ているメンズファッションブランドの老舗である。ここで、『BLUE NOTE RECORDS(R)』と〈タケオキクチ〉についておさらいしてみよう。
■「BLUE NOTE RECORDS(R)」
ブルーノートは最長のジャズ専門レーベル。史上初期の1939年にNYにて誕生。
最初はブギウギ・ピアノの2枚のEPによってそのスタートを切った。ジャズ・サウンド、アートワーク・デザインすべてが揃った素晴らしい作品を次々に送り出し、ジャズ界のみならず、ミュージック・ビジネスシーン全体に与えた影響も計り知れない。
ブルーノートは、後のジャズ・シーンを担うジャズメンを数多く輩出、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァーらを筆頭に、ブルーノートほど初リーダー・アルバムの多いレーベルは他に存在しない。モダン・ジャズメンのほとんどがブルーノート出身と言っても過言ではない。
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
■〈タケオキクチ〉
色気と遊び心があり、今の時代をさりげなく着こなす男性のためのTOKYO発信ブランドです。 日本の高いモノづくり技術と、ブランドの歴史に裏打ちされた確かな品質をもとに、様々なライフシーンに合わせた、トータルなスタイリングを提案します。
(引用元:〈タケオキクチ〉公式HP)
ちなみに、2017SSのテーマは、「NOUVELLE VAGUE & JAZZ」。「BLUE NOTE RECORDS(R)」とのコラボは実現するべくして実現したのである。
◆ジャズとファッションの関係性
そもそも、ジャズとファッションには深いつながりがある。ジャズスタイルというスーツスタイルがあるのをご存知だろうか。ウエストのシェイプと裾まわりのフレアが特徴のジャケットと、裾にかけて細くなるシルエットのパンツが特徴的なスーツスタイルのことである。黒人ジャズマンが好んできていたスタイルが発端だという。
そして、ジャズをコンセプトにしたブランドやシーズンごとのコンセプトをジャズにしているブランドもある。〈SCISSORS & BASS〉などのキレイめブランドもあれば、今回の〈タケオキクチ〉や「PORTRAIT IN JAZZ」がコンセプトだった〈UNDERCOVER〉の2017SSなど、カジュアルブランドもある。格式高い印象のあるジャズだが、我々の身近なところに根付いているのだ。
(引用元:〈SCISSORS & BASS〉公式HP)
◆ジャズを聴こう!
実は身近な存在であるジャズだが、いざ聴くとなると抵抗がある方もいるかもしれない。そこで、トロンボーンプレイヤーとして活躍する海江田紅さんに「初心者がジャズを聴く時のポイント」をお聞きした。
【私は「ジャズ=アドリブ(即興)」だと考えています。ジャズのアドリブは、「基本的に決められたコード進行の中でいかにカッコイイことができるか」というゲームのようなもの。息をつく間もなくたくさん音を並べるのもありですし、音と音の間を開けながらクールに演奏するものもありです。アドリブは「その瞬間」「その奏者」が表現されるものです。性格や気分が表れますし、一緒に演奏するプレイヤーによって変わることもあります。時には、お客さんの影響を受けることも……。そこに注目しながらアドリブを楽しんでみるてはいかがでしょうか。】
まずは、『Take Five』や『Take the A Train』、『It Don’t Mean A Thing』などの超有名曲から入ってみるのもいいかもしれない。
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