FINAL FANTASY Ⅷの素晴らしすぎる音楽たち
FFシリーズといえば、有名コンポーザーによって紡がれる音楽も、シリーズのブランドを支える柱となっている。FF8の音楽制作を務めるのは、FF1からFF9までシリーズの音楽を一手に担ってきた植松伸夫だ。ここではFF8に登場する素晴らしい楽曲を紹介する。
Balamb GARDEN
主人公のスコールが所属するガーデン、バラムガーデンのテーマ。ゲームのオープニングが終わり、最初に聴くのがこの曲だ。長い時間を過ごすバラムガーデンのテーマだけに印象に残っている人も多いのでは。
Shuffle or Boogie
プレイ中、一度も聴くことなく終わる可能性があるこの曲。ゲーム内にあるカードゲーム「Triple Triad」中に流れる1曲だ。カードゲームのクオリティもさることながら、この曲もゲーム内屈指の1曲に仕上がっている。
The Man with the Machine Gun
サイドストーリーの戦闘曲。バトルの音楽から1曲を選ぼうと思い、本編のボス戦闘曲「Force Your Way」と悩み抜いた末、こちらを選曲した。サイドストーリーの主人公になぞらえたタイトルがニクい。
Fragments of Memories
こちらはゲーム内に登場するキーパーソンのテーマとも言うべき、ノスタルジックなナンバー。どことなく物悲しさをまとう曲調が彼女の生い立ちと重なり、感傷的に響いてくる。
Maybe I’m a Lion
ラストバトル中、特定のシーンで流れるナンバー。プログレッシヴ・ロックに影響を受けたと語る植松伸夫の音楽的造詣が感じられる1曲だ。余談だが、DEEP PURPLEの曲に「Maybe I’m A Leo」という曲がある。植松伸夫自身も彼らのファンだと公言しているため、同曲にインスパイアされたと考えるのが自然か。
もちろんこの5曲以外にも、聴いてほしい楽曲が山ほどある。ぜひサウンドトラックも聴いてみてほしい。
FINAL FANTASY Ⅷ、ファンが期待する未来は…
2020年3月には、リメイク版FF7が新たにリリースされる。現代の技術を駆使して作る、満を持してのフルリメイクだ。FF7は売上本数こそ8に劣るものの、作品やキャラの人気、スピンオフ作品の数々といった名声の面で先を行く。先立ってのリメイクは言わば既定路線のようなものだろう。
仮にリメイクが7だけの“特別”だったとしても、8のファンとしては、おなじようにフルリメイクされる未来を期待してしまう。20年ぶりに発売されたリマスター版が、「落としどころ」とわかってはいても、だ。はたしてその日は、5年後になるのか、10年後になるのか、はたまたやってこないのか。リマスター版を眺めながら、「スコールの声優は…」と空想にふける日が、しばらくは続きそうだ。
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