毎月テーマを変えて、さまざまな人に選曲をお願いしている「MIXTAPE」企画。今回のテーマは「映画的」。「映画的」とはいろんな解釈が可能だと考えます。ストレートに大好きな映画の音楽、まだ見ぬ景色を見せてくれる叙情的な音楽、想像力を掻き立てられるドラマチックな音楽、記憶を手繰り寄せてくれる音楽などなど、「映画的である」というそれぞれの解釈のもと、ミックステープをお届けします。
横浜出身バンド・ニトロデイの「映画的。」音楽とは。
The Mamas & the Papas『California Dreamin’』
映画的ってことで今年は何本か映画を見たんですけどその中でもバツグンに印象に残ってるのが有名な香港作品、ウォン=カーウァイ監督の『恋する惑星』です。所々で流れるこの曲がフェイ=ウォンのクールでスイートな振る舞いと相まってたまらない気持ちになります。ぜひ映画も見て欲しいです。(小室ぺい/Vo、Gt)
New Order『Temptation』
大好きな曲です。映画『トレインスポッティング』で流れてきたときはドキドキが止まりませんでした。どのシーンだったかは正直覚えてないです。そもそも内容があまりおもしろくはなかった(ドラッグ、ケンカ、青春!)みたいな感じ。ちなみに最後のシーンで流れたUnderworldの『Born Slippy』もかっこよくて悩みました。(小室ぺい/Vo、Gt)
原由子『Tonight’s the night』
1987年 市川準監督の『BU・SU』という映画の挿入歌です。
主人公の少女が周りとうまくいかず学校をサボって都会を歩くシーンで使われていてました。街の非現実感とか孤独感とか…シーンとも相まっていて、強く印象にのこっています。(やぎひろみ/Gt)
Pink Floyd『Cymbaline』
1969年公開、バルベ・シュローダー監督の『More』という映画の中の挿入歌です。ドラッグによって男女が溺れていく…という映画の、2人の部屋のバックで流れていてる曲。徐々にサイケな感じが出てくる狂気感、だけどなぜか落ち着く感じ、が好きです。(やぎひろみ/Gt)
David Bowie『Life on Mars?』
デヴィッド・ボウイを初めて聴いたのがこの曲でした。洋楽なので歌詞は詳しくわからないけど、この曲を聴くとひとつのストーリーを観たような気持ちになります。(松島早紀/Ba)
One more time one more chance / 山崎まさよし
今回のテーマは「映画的。」ということですが、わたしは「映画的=自分を投影できる」ということだと思います。言わずと知れた名曲ですが、歌詞はもちろん、アコギの音もとても魅力的で引き込まれるものがあり、テーマを聞いた瞬間思わず選んでしまいました。(松島早紀/Ba)
荒井由実『海を見ていた午後』
『MISSLIM』に入ってる曲はどれも超名曲ですが、この曲が1番映画的だと思います。「紙ナプキンにはインクが滲むから」のフレーズが一度聴いてから離れなくて、いつも胸に刺さります。僕の地元横浜の、レストラン『ドルフィン』が舞台になっているみたいです。(岩片ロクロー/Dr)
SION『遊ぼうよ』
どの曲でもそうですが、SIONが女性目線で書いた曲は特に映像がはっきり浮かび上がります。「暮らしを持ちかけないで」って歌詞、僕には絶対思いつけないです。(岩片ロクロー/Dr)
PROFILE
ニトロデイ
ニトロデイのサウンドは90年代のUSインディー、オルタナティブ、パワーポップなどの影響を大きく感じるサウンドが特徴で、吐き出す様に歌うヴォーカル小室ぺいの独特の語感によって描かれるキャッチーでフックのある歌、初期衝動と繊細さを兼ね備えたやぎひろみのギターサ ウンド、それを支える屈強なリズム隊。初期衝動は勿論、それだけでは終わらない大きな可能性を秘めている。2018年7月に2nd EP『レモンドEP』をリリースし、Apple Music「今週のNEW ARTIST」、SPACE SHOWER NEW FORCE 2018、タワレコメンなどにも選出され、今最も大きな注目を集めているロックバンドである。
『MACHINE THE YOUNG』
発売日:2018年12月5日
1.ヤングマシン
2.カリビアン・デイドリーミン
3.グミ
4.炭酸状態
5.ジェット
6.アルカホリデー
7.フライマン
8.レモンド
9.ハイティーン
10.ボクサー
アルバムTOUR
2019 年2 月10 日(日) 横浜BB STREET
2019 年3 月3 日(日) 心斎橋Pangea
2019 年3 月22 日(金) 新代田FEVER※初ワンマン
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