三浦大知の20周年ツアーに満島ひかりをはじめ、スペシャルゲストが続々登場! 積み重ねが生んだ最高のライブ
デビュー20周年を迎えた日本を代表するダンスヴォーカリストの三浦大知による全国ツアー最終公演「DAICHI MIURA BEST HIT TOUR in 日本武道館」が2月14日、15日に開催された。
2016年から続く大ブレイクを背景に、今までの活動をベストヒットという形でライブを届けてきた今ツアー。チケットが入手困難になるほどの大反響を巻き起こし、WOWOWの生中継と全国の映画館でライブビューイングまで行なわれた。そしてツアー最終日となる日本武道館では1万人のファンが三浦大知の圧倒的なパフォーマンスに感動し大きな声援を送った。
ミーティアでは、ツアー最終日となる2月15日の模様をライブレポート!
ダンス、歌、ステージングの魅力はもちろん、怒涛すぎるサプライズゲストとのパフォーマンスについても触れていく。
ライブは三浦大知の代名詞となった無音シンクロダンスシーンで幕をあける
今まで積み重ねてきたものがここ数年でやっと注目され、メディアの露出も増加。大ブレイクを果たした三浦大知。無音アカペラダンス、めちゃイケの大人気『岡村オファーシリーズ』や数々の音楽番組へ出演を果たし、コレオグラフ動画を公開すれば即バズりを起こす。和製マイケルジャクソンとして紹介され、日本が大切にすべきアーティストという評価を手に入れた。
そんな三浦大知が、20周年という記念すべき年に迎えたこの日本武道館公演。
開演前には大知コールとクラップが客席から自然発生し、会場が暗転すると大歓声がわき起こる。スクリーンに映し出された「BEST HIT」の文字に照明が当たると、生バンドによる演奏と三浦大知が歌う『Cry & Fight』でライブはスタート。
ステージ上にDMダンサーズのPURI、Shingo Okamoto、s**t kingzのshoji、kazuki、Oguri、NOPPOの6人がシルエットで現れると、観客からは待ってましたとばかりに声援が響き渡る。自身史上最難関と言われる楽曲を完全に我が物にした三浦大知のダンスヴォーカルとダンサーたちの音ハメをキメていくダンスはまさに圧巻。そして、三浦大知の代名詞となった無音シンクロダンスシーンでは、パフォーマンスを見守るかのように会場を静寂が包みこみ、アカペラへ繋がると会場からは割れんばかりの拍手と大歓声が送られた。
続く『Look what you did』は、コレオ動画が公開され話題を呼んだ楽曲。テクスチャーな映像とモノクロの衣装、複雑なダンスの構成も相まって、一気に非現実な世界観に引き込まれたようになる。
そして、レジェンドダンサーを起用したMVとめちゃイケでもフィーチャーされた『(RE)PLAY』へ。フロアムーブからアクロバットなど3曲目にしてかなり飛ばしてくるセットリストに観客のボルテージはすぐに最高潮に。三浦大知が「BEST HIT TOUR in 日本武道館へ、皆さんようこそー!!」と煽ると、それに応えるように声援で返す観客。楽曲の最後半では、ビートが上がるにつれて会場はより一体になっていった。
ダンサーがステージからはけると三浦大知は休む間もなく『FEVER』を歌唱。ステージの両端を行き来しながら、ファンに直接歌を届けるように歌っていく。途中で見せるセクシーな動きや洋楽っぽい歌詞の世界観もあって、やはり三浦大知は和製マイケルジャクソンだと思わせるような姿をみせてくれた。
ライブ冒頭からメディアで取り上げられる「三浦大知の凄さ」をまんべんなくみせるセットリストに感心さえするのだが、武道館に来ている観客は知っているはずである。三浦大知の凄さはメディアで取り上げられていること以外にも、もっとたくさんあることを。そう、ここまではほんの挨拶と言っていいのだ。
再びダンサーが登場し『Can You See Our Flag Wavin’ In The Sky?』で、低音と高音の行き来が心地よいヴォーカルと響き渡るフェイクで歌唱力の高さを魅せつけると、『Who’s The Man』ではジャケットを脱いでステージ前方へ。
間奏で浴びせられる「大知」コールを受け、気持ち良さそうに日本武道館のステージを感じている三浦大知。そんな屈託のない笑顔を見せた後に、ダンサー6人を引き連れ、曲中でソロダンスを披露する。このギャップに痺れた観客も多かっただろう。
こんなバーがあったら毎日行く! 歌とダンスで魅せる舞台演出
ここまでMCなしで歌い踊り続けてきた三浦大知。「シーンを変えてお届けします。」という言葉に合わせて、ステージにはバーカウンターが登場。
s**t kingzのメンバーと一緒にオシャレなバーでストーリーが展開されるミュージカルのような舞台に早変わり。
『Blow You Away!』では、s**t kingzのNOPPOが演じるマスターと三浦大知が中央のスクリーンに出たり入ったりして、映像のなかにいる異空間の三浦大知とステージ上にいるリアルな三浦大知が交互に現れるというMR動画を使ったパフォーマンスで観客の感心を集めた。
続く『Complex』は、80年代の音楽番組を思わせるようなMVが話題を呼んだ楽曲。この日は、電飾で彩られた舞台でダンサーと歌い踊るというMVの世界観を可能な限り再現。みているものに80年代に三浦大知がいたらこんな感じなのかなという想像をさせるあたり、音楽で遊んでいるなと奥深さまで感じさせた。
ミュージカルのようなワンシーンを演じるなかでギターを手渡された三浦大知は、『Your Love』を弾き語りで歌唱。ファンの暖かい声援を受けて、ギターの旋律に艶のある歌声を添えてエモさを感じる歌声を響かせる。
三浦大知はダンスに注目されがちだが、ヴォーカルだけを切り取っても素晴らしいアーティストなのは間違いない。観客は完全に三浦大知の歌声に聞き惚れていた。
しかし、この『Your Love』はこれだけでは終わらない。三浦大知の一声でガラッと雰囲気を変える出来事が起こるのだった。
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