インスタのフォロワーは13万人!20代女性から支持されているシンガーソングライター有華。
2019年7月に初の全国流通盤をリリースしたシンガーソングライター有華(ゆか)。大阪在住の彼女はInstagramでカバーソングを投稿していたことで人気に火がつき、現在のフォロワーは約13万人にものぼります。そんな有華のモットーは「日常にサプリソングを」。人々の日常に寄り添い、元気付ける歌を作ることを信念にしています。ここでは彼女の魅力をルーツ、声、ソングライティングの3つのポイントから紹介していきます。
絢香と同じステージに立ち抱いた憧れ。有華の原点は?
有華は幼い頃から歌に慣れ親しみ、物心ついた頃から歌への憧れがあったと言います。最初に憧れたのは、モーニング娘。1995年生まれの彼女にとって2000年代初頭に活躍していたモー娘はまさに音楽の原体験だったのです。彼女たちに憧れていたことから、最初は歌って踊れる歌手を目指していた有華ですが、シンガーソングライターへの憧れを持ったきっかけは絢香だったそう。彼女の力強い声と包容力のある楽曲、そして飾らない陽気な人柄を知り、彼女はシンガーソングライターへの憧れを持つようになったのです。こうして有華は高校三年生の時にオーディションを受け、シンガーへの道へと進みます。
ちなみに彼女はデビュー前の2015年に絢香と同じステージに立ったことがあります。ファンクラブイベントで、絢香と一緒にステージで歌う企画に抽選で選ばれたのです。憧れのシンガーと一緒に「はじまりのとき」歌った経験は、プロミュージシャンを目指す大きな原動力になりました。
「『歌っているときと喋っているときのギャップがすごいね』と言われたのを鮮明に覚えています。『今度はアーティスト有華として是非またステージで歌わせてください』ということをお話させて頂いて、『ぜひぜひ』と言ってくださったので、いつか叶えられたら……」
(Music Voice 2019年8月31日インタビューより)
「はじまりのとき」(絢香カバー)
モー娘。のようなポップな肯定感と絢香の伸びやかなメロディラインは、有華の楽曲を聴くと、彼女のルーツとして感じ取ることができると思います。
「Hey girl !!!!」
癒やされる声の秘密
有華の魅力の一つが、優しくも力強い伸びやかな声。その声は「癒しの歌声」として多くのリスナーから支持されています。彼女の魅力的な声の原点は、幼い頃から高校卒業まで習っていた声楽にあります。そこで長い間学んだ発声法と呼吸法が、彼女独自の癒される声を生み出しているのです。
声楽の練習で手に入れた声は、有華をプロの道へと向かわせる原動力にもなりました。高校三年生の時に受けたオーディションでは、惜しくも合格にはならなかったものの審査員から声を絶賛され、それがライブハウスでの活動を大きな始めるきっかけになったといいます。
そうして自ら曲を作りライブハウスでの活動を始めた有華ですが、なかなか動員も伸びず大学在学中にデビューすることは叶わず、社会人生活を送りながら音楽活動を続けていました。そんな彼女がブレイクのきっかけをつかんだのは2015年からはじめているInstagramでのカバーソングの投稿です。原曲に忠実でありながら、より優しい声によって楽曲本来のメロディの力を引き出したカバーは大きな話題を呼び人気を集めていきます。
「Love So Sweet」(嵐カバー)
さらに2015年にYouTubeにアップした「バースデーソング」は、素直に友人の誕生日を祝う歌詞とポップなメロディで多くの女性の共感を呼び、再生数が増加。
「バースデーソング」
そして2017年には初のワンマンライブを開催するまでに成長し、シンガーソングライターとしてより精力的に活動していきます。幼い頃から培った歌の力によって、多くのリスナーから人気を集め、彼女はプロミュージシャンの夢に近づいていったのです。
観察と共感から生まれる歌たち。
2019年に有華は初の全国流通盤『キミノサプリ』をリリース。このアルバムは、「リスナーの日常に寄り添う歌」をテーマに作られた彼女の集大成のような作品です。
有華の歌詞の魅力は、生活の中で生まれる感情や悩みを素直な言葉で綴ること。そしてそれらを包み込むような声と語るような優しさをはらんだメロディラインが、多くの人の心を掴むのです。
そんな彼女の歌詞は自分の経験や知り合いに起こった出来事、さらにはふだん街の中で見かける人々やテレビの映像などがインスピレーションとなり、誰かの気持ちを想像することから生まれるといいます。
「すごく人間を見るようにしています。人を見る上で想像していることがあって、それが『この人には恋人がいるかどうか』なんです。テレビニュースでスポーツ選手の勝利インタビューが流れていても、目を見て、『あー、この人絶対に好きな人ができたな』とか。」
「電車に乗っているときもいろんな人を見て、『この人はどうしてこんなに元気がないんだろう』と、その原因を連想することもあります。心のどこかが死んでしまっている人は、今の世の中、決して少なくはない。そういう人たちに、私の曲が届いて欲しい。」
(SPICE 2019年7月26日 インタビューより)
そうした人の心に寄り添う観察眼から生まれるのは、綺麗事だけではない、負の感情も肯定した言葉です。「あなたもね」では何でも相手のせいにしたがる恋人へのモヤモヤと心のどこかでその性格を変えて欲しいと思う感情を歌い、「リングノート」では恋人と別れる前の女性の苦しさと幸せだった時間への感謝を歌います。ポジティブではない感情をも、素直な言葉で歌えてしまうのが彼女のソングライターとしての魅力なのです。
アルバムのリリース後には全国12か所でツアーを行い、多くの人々に直接「サプリソング」を届けた有華。これからも、優しくも力強い癒しの声と観察と共感から生まれる素直な言葉で多くの人々に寄り添う歌を作り続けていくことでしょう。
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