ヒカルの動画のおもしろさ1:自分の出来ること+時代の流れを汲む
数々の社会現象を起こしたドラゴンクエスト最新作をゲーム実況
ヒカルの動画を見ていると、自分の得意とすること+時代の流れに乗ったコンテンツを投稿していることに気づきます。ヒカルの得意なことで動画に生かされているのはトーク&営業力とゲームの経験&スキルです。
ヒカルゲームズでは主にゲーム実況動画をアップしていますが、基本的に自分が好きなシリーズと世間で流行っているゲームしかやりません。これが何を意味するのかというと、ヒカルはビジネスの道具としてYouTubeを利用していることが分かります。
自分が楽しく内容を濃くアピールできるもの、世間で注目されているコンテンツをネタに動画を制作。趣味や自己満に走らず、リスナーの獲得と満足度だけを重視してチャンネルを運営しています。
ヒカルゲームズでのゲーム実況から、個人チャンネルの「Hikaru(ヒカル)」で検証系の動画に移行していったのも、YouTubeで現在流行っているものなどをマーケティングした結果だと考えられます。そこに得意とする営業力や金額の掛かった企画動画を投稿して、ヒカルらしさを出しているのではないでしょうか。
上記は以前ミーティアが、ヒカルが代表を務めるNext Stageのエイプリルフール企画を記事にしたものですが、これもYouTubeで動物の動画が高い再生回数を叩き出していることから生まれたアイデアです。
こういった動画をサービスとして考えるやり方が、多くのリスナーにおもしろいと思ってもらえる要素のひとつになっているのではないでしょうか。そして、自分に出来ないことは出来る人を探してやってもらう。そういった人的スキルの判断力も長けているので、クオリティの高い動画を毎日投稿できます。これも人気の秘訣です。
ヒカルの動画のおもしろさ2:大金を使い、誰も出来ないような検証をする
100万円を使った宝くじ検証動画
ヒカルの動画において最大の特徴といえる「高額な金額を使った検証動画」。1番分かりやすいおもしろさだと思います。「いくら使ったらこの景品とれるんだろう?」「もし100万円使えるなら、こういう実験してみたい」「高額商品やサービスって実際どうなの?」そういったお金のかかる疑問を解消してくれるのが、ヒカルの動画です。
ヒカルが今までに検証で使った金額は約5000万円を超えると言われていて、ひとつの動画で使った検証金額の最高額は「競馬の宝塚記念でキタサンブラックに1340万円賭けた結果…」の1340万円。間違いなく日本の中で、1番お金をかけているユーチューバーでしょう。
ヒカルが出演したバラエティ番組「好きか嫌いか言う時間」でのやりとりによると、現在はコンプライアンスの関係上、テレビではこういったお金の使い方をする番組は作るのが難しいということで、この手の企画を見られるのはもはや日本ではヒカルの動画だけということになります。
リスナーの疑問を解決する、自分の出来ることで誰もやらないことをやる、それらを組み合わせたオンリーワン要素を持つ動画。これもヒカルの動画がおもしろい理由のひとつです。
ヒカルの動画のおもしろさ3:動画にストーリー性を持たせる
出典:YouTube
ユーチューバーの動画はゲーム実況を除いて、大体1話完結で終わります。ヒカルの動画も基本的には1話完結です。しかし、筆者が見てきた限り、ヒカルは日本の人気ユーチューバーの中でも、ストーリー性のある企画動画が多い方だと思います。
上記の動画は「ウーパールーパー(本物)が景品のUFOキャッチャーが存在したw」というウーパールーパーがゲーセンの景品になっていた動画の続編で、ウーパールーパーの半年後の様子を伝えた動画です。
よくニュース番組や記事を見ていると、あの事件その後どうなったの? という現象に陥ったことはないでしょうか? 大きいニュースなら連日報道されますが、そうでもないニュースは最後まで語られずに終わることが多いと思います。そんなリスナーのちょっとした疑問や続きを見たいという欲求をちゃんと解消してくれるのがヒカルの動画です。
制作サイドとしては、ひとつのネタで複数動画が作れれば効率的と考えていると思いますが、リスナー的には続きを見たいので”win-winの関係”が生まれます。こういった利益と顧客満足をうまく掛け合わせられる企画力の高さはさすがです。
リスナーをリピーターにすることが、高い再生回数を保つのに必要な要素と思われますが、ヒカルは毎日の動画投稿以外にもストーリー性を出したネタを考え、リピーターを絶やさない施策を打っているように見えます。これもおもしろい動画と言われ続けるのに重要な要素です。
ヒカルの動画のおもしろさ4:カリスマ性を感じる営業力
出典:YouTube
最後に紹介するのは、ヒカル最大の武器「営業力の高さ」です。上記の動画を見て頂ければそのトーク力と営業力の高さは分かると思います。最初の狙い通りYouTubeで知名度と影響力を手に入れたヒカルは、企業相手に自身と株式会社VAZに所属するユーチューバーの売り込みを始めました。上記の109にグッズ出店交渉だけでなく、関西コレクションの出演交渉、DMMに新規事業の交渉など、大手企業のお偉い方に対して果敢に営業をかけます。その姿は、もはや生きる営業ビジネス書です。ヒカルってここまでやるんだという感動もありますが、普通に仕事のとれる営業マンのHowTo動画という側面もあるのではないでしょうか。
このくらい優秀な営業マンは日本にたくさんいると思いますが、動画のやり取りを見ていると、企業側がどんどんヒカルの人柄に興味を持ち始めているように見えます。YouTubeのこととか詳しく分からないけど、ヒカルになら任せてもいいかな? みたいな流れになっていくのです。営業商材だけでなく、人物を買われているということでしょう。こういう部分がカリスマと呼ばれる所以なのかもしれません。
こういった大手企業とのビジネスのやり取りを見られるのも、ヒカル動画のおもしろい所です。ほかにもマンションを購入するなど、大人も知りたい世の中の実態を公開してくれるので、笑いというおもしろさのほかに、知識の部分でもおもしろいという要素を持っています。
今、最も注目を浴びているユーチューバー・ヒカルを紹介しましたがいかがでしたか? 筆者は、ヒカルは根っからの仕事好きなのだと思います。「仕事が遊び」だと考え、行動できるタイプです。YouTuberになったのも「有名になりたい」という目的が先行でありますが、動画を作るからには、自分や周りの人が楽しく、リスナーにも喜んでもらえるものを提供する。そういった遊び心とビジネス的観点をうまく合わせられるからこそ、ヒカルの動画はおもしろいのではないでしょうか。
驚異的なスピードで、チャンネル登録数と再生回数を伸ばすヒカル。目標は日本一のユーチューバになることですが、その目標は案外早く達成されるかもしれません!
ヒカル(Hikaru)公式サイト:http://vaz.tokyo/creator/97/
ヒカル(Hikaru)公式Twitter:https://twitter.com/kinnpatuhikaru
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