マトリョシカ
ハチこと米津玄師が2010年に発表した「マトリョシカ」。10年経過した現在でも根強い人気の楽曲です。米津玄師としてセルフカバーを披露することもしばしば。当時から動画制作やイラストなど自身で手掛けており、クリエイターとしての才能を見せていました。歌詞はストーリーやテーマなどは持ち合わせていないものの、言葉遊び的な言い回しがあちこちに散りばめられ、色んな意味で楽しめる楽曲でもあると思います。ハチとして活動していた当時を知らない人はぜひこの曲から聴いてみてはいかがでしょうか。
メルト
クリエイター集団のsupercellのryoが作詞曲を務めた「メルト」は、初音ミクの代表ソングといっても過言ではありません。楽曲としてのクオリティも非常に高いことでも知られ、あちこちで歌ってみたのカバーも多くされています。この動画はオリジナル音源ではなく、「メルト」10周年記念でやなぎなぎ(supercellの元ゲストボーカル)とコラボしたリミックスバージョンになっています。女性の内面をひとつの小説のような物語性を歌詞にしてしまうryoのソングライティングは多くの共感を呼んでいます。オリジナルはニコニコ動画で公開されており、こちらから聴くことができます。
脳漿炸裂ガール
れるりりによる「脳漿炸裂ガール」(のうしょうさくれつガール)は、原曲を題材に小説や漫画、映画にまで展開されています。2015年に公開された映画では私立恵比寿中学が楽曲をカバーし、メンバーの柏木ひなたが主演を務めたことでも話題に。アップテンポなリズムでまさに言葉通りのマシンガンのような早口の歌詞が特徴的。意味的つながりの見えない歌詞は聴き手に想像させるためにあえて仕掛けたものであると、れるりり本人はインタビューで語っているように、この曲を聴いて何をどう感じるかは委ねられており、様々な解釈が可能というところも面白いです。カラオケで歌われることが多いボカロ曲ですが、この曲はかなり難易度高めですね…。
ボカロ曲のなかでも特に人気が高く、名曲と名高い楽曲を8曲紹介してきました。日本の音楽シーンを語る上で、今やボカロ抜きにしては語れないほど大きくなっており、ボカロ文化として定着したと言っても過言ではありません。ちょっとブームに乗り遅れた方も、ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか。何年にも渡り歌い継がれるその魅力を堪能してみてください!
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