浦島坂田船が駆ける光のアーチ。歌い手出身要注目イケボグループ

浦島坂田船とは？

浦島坂田船は、ニコニコ動画で人気のある生主（生配信をする人）として活動していた4人から成る男性イケボグループです。アートワークではメンバー全員顔出しをしていない代わりに、絵師の月森フユカによるイラストが使われています。MVにもひと工夫されており、歌詞の歌割りがイラストやメンバーカラーで色分けされているため、誰が歌っているのか一目瞭然です。
以前からメンバー同士の親交が深かったこともあり、“一緒に何か出来たらいいな“ “ネットだけではなく実際にライブをしたい“という思いから2013年に結成されました。当初は浦島坂田船のグループチャンネルがまだ開設されていなかった為、メンバーの個人チャンネルを借りる形で「歌ってみた」動画を中心に投稿。歌い手界隈では人気の高いボーカロイドや、うらたぬきがファンだと公言しているNEWSの曲など幅広くカバーしています。有名ボカロPからの楽曲提供を機にオリジナル曲も少しずつ増える中、東名阪で行われた『浦島坂田船2015夏ツアーライブ～listen to my voice～』に於いて、全公演チケット即日ソールドアウトを記録。一年を締め括る12月31日には、初のミニアルバム『はじまりの合図』をリリースしました。

浦島坂田船の勢いは留まることを知らず、2016年3月23日、遂にビクターエンタテインメントよりメジャーデビューを果たします。ファーストアルバム『CRUISE TICKET』はオリコン5位という好スタートを切り、彼らを乗せた船は新たな航海へと舵を切ったのです。
グループでの活動と並行して声優として活動するメンバーもいることから、ボイスドラマを人気声優陣を迎えて演じており、以降の作品にも度々収録されています。
因みに、浦島坂田船という名前はメンバーのハンドルネームを少しずつ抜き取って繋げたもので、これといった由来は無いそうです。ファン名称は乗組員を意味する“Crew”（クルー）。

平成後期にあたる2018年は、歌い手文化が盛り上がりを見せていた背景があり、中高生を中心に天月やまふまふが注目されていました。浦島坂田船は若い世代やアニメファンにピタリとハマり、メディアへの露出が無いのにも関わらず、デビュー2年目にして日本武道館、3年目には幕張メッセ国際展示場を埋め尽くす人気グループへとのぼりつめたのです。

浦島坂田船がアニメ化？メンバーそのままをキャラクターにした作品【浦島坂田船の日常】

2019年10月から浦島坂田船を題材にしたショートアニメ「浦島坂田船の日常」がTV放映されました。
前述でも触れましたが、彼らはCDリリース時にボイスドラマを収録しています。アニメオファーの際も、その脚本を担当する方にお任せするという流れで制作される運びとなったのです。最初は戸惑いや不安もあったようですが、ライブで発表した際に沸き起こった歓声を聞いて、ネガティブな気持ちも一気に吹き飛んだことでしょう。
作品のテーマは「学園もの」。浦島坂田船のメンバーが男子高校生となり、何気ない日常をそのままのキャラで演じるという斬新な作品となりました。アニメ内に登場するデフォルメキャラ（2〜4頭身に縮めたイラスト）はグッズ化もされています。（期間限定発売なので、今現在通販の取り扱いは無し）