台湾で生まれた多彩なバンドラインナップ。日本でも注目視されるワケとは?
近年、日本で絶大なブームを巻き起こしているタピオカを始め、昔から日本と親密な関係を築いてきた台湾。その中でじわじわとキテいるのが音楽。特にバンドシーンが注目視されており、日本のバンドから影響を受けているバンドも多く存在しているのです。SUMMER SONICをはじめ、大型フェスへ出演する台湾のバンドが年々増えてきており、日本でCDデビューをするバンドも目立ってきています。
他国と比べれば日本の音楽が多く流通している台湾を熱くするバンドにはどういった特徴があるのでしょうか。おすすめしたい注目バンドを紹介していきたいと思います。
人気バンドが顔を揃える台湾最大級ロックフェス【MEGAPORT FESTIVAL】
2006年から開催されている【MEGAPORT FESTIVAL】は日本で言うところの【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】。国内最大規模を誇る野外音楽イベントです。これに足を運べば、台湾での多彩な音楽シーンが丸わかり出来るといっても過言ではないでしょう。日本からも毎年何組か出演をしており、文化交流の場にもなっています。
台湾の音楽シーンは日本に近しいものがあり、そのジャンルは様々。ロック、ポップ、テクノ、カントリーや、ニュージェネレーション、シティポップ、ミクスチャーなど最先端の音楽を取り入れています。その中でも注目されているのがマスロックというジャンルです。変則的なリズムに不協和音を乗せた癖の強い音楽のことを指し、日本のバンドを例に挙げると、ZAZEN BOYS、スーパーカーやLITEが当てはまります。
台湾では、DSPSやElephant Gymといったところでしょう。
気難しく聴こえがちなマスロックを可愛くポップに鳴らしています。
台湾発信オススメバンド:マスロック・オルタナ編
DSPS
2014年に結成された女性ボーカルの3ピースバンド。台湾のインディーズシーンの中でも日本の各メディアからインタビューを度々受ける注目株で、これまで数回にわたり来日公演を行っています。かつて日本で活動していたスーパーカーの影響を大きく受けた変拍子と浮遊感漂うメロディーにメンバーそれぞれが持ち寄った幅広い音楽の要素がミックスされたバンドサウンドからは類稀ない音楽センスを感じさせます。ボーカルを務めるエイミーが織りなす日常を切り取った日記のような歌詞が特に若い世代のリスナーに響いているようです。
DSPS 公式Twitter
Elephant Gym
2012年結成。ユニバーサルミュージックに所属するインストゥルメンタルバンドで、数々のフェスに出演しており、日本でも多くのファンに支持されています。エモーショナルなサウンドの中で特に光っているのがベースラインであり、その超絶なテクニックは注目の的。凄腕美人ベーシストがいるバンドとしても話題です。
Elephant Gym 公式Twitter
透明雑誌
2006年結成。台湾のインディーズシーンの中では頭一つ抜ける存在であり、DSPSも影響を受けたバンドの一つです。透明雑誌という由来には日本のバンドNUMBER GIRLが関係しており、ソングライティングにも似たような要素が多く取り入れられています。2012年からは日本のレーベルサイトをオープンし、国を越える活躍が最も期待されているバンドです。
透明雑誌 公式Twitter
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