平成に生まれ、平成を生き、平成を奏でる。いま聴いておきたい折坂悠太の普遍的な音楽の世界とは
折坂悠太。
叙情的な詞と曲が紡ぐ世界で注目を集めているミュージシャンです。いま日本で流行の音楽とは一線を画するため、一聴しただけではなかなか魅力に気づきにくいですが、それは裏を返せば時代にかかわらず普遍的に認められていく音楽であるということ。この記事では、平成を自分の肩書にしていきたいと語る折坂悠太の秘められた魅力に迫ります。
折坂悠太のプロフィール
折坂悠太にはまだwikiが存在していません。まず簡単に折坂悠太のプロフィールを紹介します。
折坂悠太は平成元年、鳥取県に生まれました。2006年、彼が16歳のとき、バンド結成をきっかけに作曲を開始。2013年からはギター弾き語りとして本格的にライブ活動も始めます。2019年まで、およそ6年間をかけて“今”の場所へとたどり着きました。
実は彼はずっと日本で育ったわけではありません。父親の仕事の関係で生まれた鳥取県を離れ、千葉県柏市へと移ると、小学1,2年のころにはロシアへと移住。その後、帰国し、柏市へと戻りますが、中学1,2年のころには再度日本を離れ、イランへと移り住みます。日本古来のの音やことばを大切にしながらも、年代・国境を越えるボーダレスな彼の音楽性は、その生い立ちによって形成されたのかもしれません。
幼いころは集団での生活が苦手だったそう。ロシアから帰国後は、学校にもあまり行かなくなってしまったと過去のインタビューで話しています。このことが彼が音楽に没頭していくきっかけとなりました。
先にも書いたように、彼は16歳のとき、バンド結成をきっかけに作曲を始めています。ルーツとなっているドラム演奏は、学校に行かないことで持て余した時間を埋めるためのものでした。
NORITZ(ノーリツ)のCMではお風呂がわいたときの曲をカバー。注目を集める。
その後の活躍は周知の通り。
2014年、自主制作アルバム『あけぼの』発表。
2015年、自主レーベル『のろしレコード』の立ち上げ。
2016年、自主1stアルバム『たむけ』リリース。
2017年、初のワンマンライブを開催し、チケットソールドアウト。
と、怒涛の勢いで活動の幅を広げていきました。
2018年には、合奏編成によるスタジオEP『ざわめき』のリリース、全国弾き語り投げ銭ツアーの敢行、FUJI ROCK FESTIVALやRIZING SUN ROCK FESTIVALへの参戦、フルアルバム『平成』のリリースと、さらに精力的な活動を展開。一般のリスナーだけでなく、多くのミュージシャンによっても今後の活躍が期待されている人、それが折坂悠太です。
2019年4月現在は大手芸能プロダクションであるアミューズに所属。過去のインタビューでは子どもがいることについても話しています。(※結婚しているかについては言及なし)
折坂悠太のディスコグラフィー
折坂悠太はこれまで音源として6つの作品をリリースしています。作品ごとに違う表情を見せる彼の音楽と歌詞。ここではディスコグラフィーとして、そのすべてを紹介します。
あけぼの
2014.11.22 発売
orsk-001/¥1,000+税
[収録曲]
1.あけぼの
2.角部屋
3.のびやか
4.窓
5.きゅびずむ
たむけ
2016.09.07 発売
NORO-003/¥2,000+税
[収録曲]
1.皆様
2.道
3.犬ふぐり
4.よるべ
5.稲穂
6.あさま
7.轍
8.鳥
9.馬市(独奏)
なつのべ
2017.08.18 発売
ORSK-002/¥1,000
※会場限定ライブEP
[収録曲]
1.馬市
2.稲穂
3.よるべ
4.口無し
5.鳥
ざわめき
2018.01.17 発売
ORSK-003/¥1,500+税
[収録曲]
1.芍薬
2.茜
3.口無し
4.呼び名
5.ざわめき
馬市
2018.08.22 発売
ORSK-004/¥1,600+税
※7インチLP
[収録曲]
A. 馬市
B. 馬市(OORUTAICHI Remix)
平成
2018.10.03 発売
ORSK-005/2500円+税
[収録曲]
1. 坂道
2. 逢引
3. 平成
4. 揺れる
5. 旋毛からつま先
6. みーちゃん
7. 丑の刻ごうごう
8. 夜学
9. take 13
10. さびしさ
11. 光
SHARE
Written by