すでにさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを開催、アジア各国でもツアーをするなど、2010年代後半のミュージックシーンで象徴的な存在になったナルバリッチ(Nulbarich)。まだなんとなく曲は知っているけど深堀りしていないというリスナーに、彼らにハマること間違いなしの20のトピックをお届けしよう。
Text_Yuka Ishizumi
01.正体を知らないまま曲の良さでブレイク
ナルバリッチというバンド名もボーカリストの姿も知られないまま、ほぼブレイクと言っていいレベルに到達したことは特徴的。Honda「GRACE」のCMソングに起用された「NEW ERA」(2016年)を耳にし、ハマった人も多いのでは。
02.この曲もあの曲もナルバリッチ。タイアップ曲がこんなに!
資生堂「アネッサ」の「Kiss You Back」(2018年)、シチズンの「クロスシー」には「VOICE」(2018年)、「Look Up」(2019年)とCMソングへ連続して起用されている。また映画「HELLO WORLD」の複数の主題歌のうちの1曲「Lost Game」(2019年)も手がけ、2016年のデビュー以降、その数なんと9曲。
03.シティポップだけじゃないレンジの広い音楽性
ネオソウルやレアグルーヴ系でしかもオーガニックな「NEW ERA」や「It’s Who We Are」など初期の代表曲から、生音とエレクトロを融合し、バンドで作るEDM以降のポップス感のある「Kiss You Back」、スケールの大きなバラード「Lost Game」などレンジの広さも魅力。
04.特異なバンドスタイル
ボーカルで全ての作詞、作曲を担当するフロントマンのJQ以外は名前や他の活動を明かしていない特異なバンドスタイル。だが、メンバーは流動的ではなくギター3人、ベース、キーボード、ドラムは各2人で、ライブによって増減する。
05.英語&日本語の境目のない歌詞の魅力
「It’s Who We Are」の「Me myself and I need some time 深い意味はないけど〜」など、シームレスに英語と日本語がつながる歌詞は最初はハミングでも歌えるようになると快感。ライブでは、観客の小さな子供がなんちゃってで歌っているほど、メロディに乗る言葉の心地よさを証明している。
06.元DJ/プロデューサーらしい曲作り
ヒップホップに傾倒し、トラックメイキングを学ぶために専門学校へ進学したJQ。プロとしてDJ、プロデューサーとして活動してきたせいか、シンガーソングライターの中でも、海外のヒップホップのトラックメーカー的な曲作りが新鮮に響く。
07.創作拠点はLAにも
新作アルバム「2ND GALAXY」収録曲の「Twilight」はLA滞在中に作ったナンバー。現地のトラックメーカーとの交流もあり、音やビートを鳴らした方が互いに理解がしやすいらしく、むしろ英語で会話するとさまざまなバックボーンのせいで言葉が通じにくくなってしまうほどだとか。
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