Nissyの愛がこもったセルフプロデュースとは
最後に紹介したいのがNissyのセルフプロデュースだ。
ここまで、彼の人間性やパフォーマンスについて言及してきたが、Nissy最大の特徴は作品に対するプロデュースと言っていい。
AAAではグループということもあり、自身のプロデュース力が生かされる場面は限られているが、ソロプロジェクトではその才能を惜しみなく発揮。
“Nissy entertainment”という看板を立て、ストーリー性のある作品をリリースし、常にファンやリスナーをワクワクさせるコンテンツを提供している。
その中でもNissyのセルフプロデュースをお腹いっぱい堪能できる作品として『OK? ~君に贈る24時間~』をオススメしたい。
この映像は2017年の7月に公開された作品で、本人作詞による『17th Kiss』『恋す肌』『愛tears』の3曲のミュージックビデオで構成された物語になっている。特に注目したい点は西島隆弘がミュージックショートフィルムの初監督を務めたことだ。
全編タイで撮影された本映像はタイトなスケジュールのなか、天候のトラブル等もあり苦労の末に完成した作品になっていて、自身も恋をする男性役として出演している。
Nissy(西島隆弘) / 「OK? 〜君に贈る24時間〜」Music Short Film予告動画
※残念ながらフル尺はパッケージにのみ収録されているようだ。
その出来栄えはまさに一夏のラブストーリーを音楽・演技・ダンスを使って最大限に演出しており、まさに音楽の世界と演技の世界で経験を積み実績を残してきた西島隆弘だからこそ作れるありそうでなかった世界観だ。
さらに、『Nissy Entertainment Short Film 「OK?」~THEATER&EXHIBITION~』を開催し、先行上映会、撮影時の衣装展示、写真展も同時開催するなど、ここまでこだわって作品をセルフプロデュースするアーティストも珍しい。
毎作、キャスティングされている女優の美しさも注目すべきところで、ヒロインをきちんと美しく見せることへのこだわりもかなり強く感じられるし、各作品に収録されているドキュメンタリーで、使用しなかった画素材に対して、もったいないと涙を流している一幕もあり、Nissyが作品全体を愛していることが十分に伝わってくる。
Nissy(西島隆弘) / 「17th Kiss」 MV SHORT Ver. +「OK?」予告動画
Nissy(西島隆弘) / 「恋す肌」MV SHORT Ver. +「OK?」予告動画
Nissy(西島隆弘) / 「愛tears」MV SHORT Ver. +「OK?」予告動画
そんなNissyは、作品において他のアーティストと絶対的に異なる部分がある。
それは、CDを店頭で販売していないということだ。
一般的にアーティストがCDリリースをする時は、全国のCDショップや通販サイトで販売、プロモーション活動でメディアに登場、売上枚数と順位がランキングで発表という流れになる。しかし、Nissyに関してはこの流れにいない。彼のCDはすべてECサイトのみでの限定販売という日本では珍しい手法だ。
12/24 本日発売!!
Nissy 2nd ALBUM
『HOCUS POCUS2』Nissy盤に収録されている2時間40分のドキュメンタリーからちょこっとだけお見せします♪
各配信サイトで全曲配信スタート!!https://t.co/sblSv2Qu2d#NissY#西島隆弘#まだ君ChristmasVer#HOCUSPOCUS2#merryChristmas pic.twitter.com/GA9NDzIGqp
— Nissy_staff (@NissyStaff) December 23, 2017
これは勝手な憶測であるが、メディアに出ないのも他に理由があるかもしれないが、NissyのパフォーマンスはTVでは伝わりきれないから、作品を観て聴いて興味が沸いたらライブに来て!ということなのか。店頭に置かないのは、買われないCDが置きっぱなしにされるより「作品を手にとりたい」と思う人にだけ届けたいという彼なりの作品への愛情なのかもしれない。
そして彼は、SNSをやっていない。あるのはスタッフツイッターのみというのもいまどき珍しい。
Nissy(西島隆弘)のSTAFF Twitter @NissyStaff
Tweets by NissyStaff
ツアーファイナルの東京ドーム公演では、高さ約9mにも上がる噴水が吹き上がるなか歌い上げたり、
ランタンをイメージした風船の演出で会場を幻想的な空間に包み込んだ演出など、
まるで自身が作るMVから飛び出してきたようなステージ展開を繰り広げ、観客を現実からエンターテイメントの世界に引き込んでいた。
今回の演出もスタッフと並大抵ならぬぶつかり合いをして来たと推測する。
前作の1st LIVEのDVDに収録されていた演出に関しての打ち合わせでの彼の姿はアーティストというよりもはや「職人」だった。音響、照明、映像、カメラ、各セクションの苦労や大変さも理解した上でアーティストが参加しないような打ち合わせにも参加し、一緒に作り上げ、彼のそのストイックさや人柄にチームもついていっているのだろう。
LIVEの最後にもスタッフからステージの画面に「Nissy!また一緒にやろう!」と書かれた言葉を見て、チームとして団結しているから、あのエンターテイメントが成立しているんだなと感じたのは私だけではないはず。
【#NissyEntertainment2ndLIVE】
無事全公演終了!
遊びに来てくれた皆様
応援してくれた皆様
本当にありがとうございました!これからも皆さんの力が必要です!
みんなで
夢の続きをまた見れます様に♡
引き続きNissyEntertainmentを宜しくお願いします☆#NissY#西島隆弘#感謝#FinalinTokyoDome pic.twitter.com/MYgXdl08Pv— Nissy_staff (@NissyStaff) April 26, 2018
Nissyのそう言った制作風景や取り組み方を知りたい方は、彼の作品に異常に豊富なドキュメンタリー映像集が収録されているので確認してみてほしい。
1stアルバムの初回生産限定盤には240分もの長尺ドキュメンタリーDVDが収録されていた。
はっきり言ってソロアーティストが東京ドーム公演2daysを開催できるのは偉業だ。しかも、グループからのソロという流れで男性ダンス&ボーカリストとしてドームにたった日本人アーティストは今までにいない。ただ、アリーナクラスのライブチケットを即ソールドアウトにしてしまうNissyの人気と実力であれば夢物語ではなかったのかもしれない。
しかし、彼にとってはそんなことよりも、作品を通して楽しんでもらいたいという思いの方が強かったのではないだろうか、大切な人たちをもてなしたい!というマインドがエンターテイメント性の高いセルフプロデュースを実現させているのだろう。
だからNissyの魅力にハマる人が多いのだ。
ストーリー性や世界観のある音楽作品を世に発信し、自身のパフォーマンス力とスター性でファンを魅了するエンターテイメントを作り出す”Nissy”
彼がAAAのメジャーデビューから現在に到るまでに経験して得たものと、彼が人間として持ち合わせている「人を楽しませたい」というマインドを合わせて、誰もが楽しめるエンターテイメントを形にしていく。
#NissyEntertainment2ndLIVEFINALinTOKYODOME
昨日スポット見れなかった方に…🎁https://t.co/qArzInpuVv#NissY#西島隆弘#あれ#あっ#あのTシャツ…#準備はいい!?!? pic.twitter.com/hAM2QcbFiT
— Nissy_staff (@NissyStaff) April 14, 2018
まさに、アーティストになるために生まれてきた人間なのかもしれない。彼の作るエンターテイメントは、音楽であり、映画であり、舞台であり、Nissy自体がエンターテイメントなのだ。
東京ドーム公演で、涙を流しながら「もうちょっとやりたかったけどね。またなんか作るから」と、ファンに対して再会を約束していたNissy。
次はどんなことをして楽しませてくれるのか? 活動が常に待ち遠しいエンターテイナーだ。
タイトルにも掲げた「Nissyにハマる人急増中?! 気になりだしたら止まらない3つの魅力! 」。
調べれば調べるほど、奥が深く、いろんな伏線があり、実に面白い。
これがまさに彼の魅力なのだろう。
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