吉祥寺NEPO / 大宮hisomine
回答者:森 大地さん
――ライブハウスで働こうと思ったきっかけを聞かせてもらえますか?
森 : Aureoleというバンドをやっていて2010年にkilk recordsというレーベルを始めたのですが、CDが売れなくなっていく現実を目の当たりにしながら、さあ次はどうしようと考えた結果、ライブハウスを運営することを選びました。発信できるリアルな場所が欲しかったというのが大きな理由です。
――現在の営業内容や状況はどのようなものでしょうか?また、新たに始められたサービスやコンテンツはありますか?
森 : ヒソミネは7月5日に営業を再開しました。全席指定席にしてキャパは15名に設定してあります。元々バーコーナーとライブホールを壁で分けていたのですが、国のガイドラインに従うと全然入れないので壁をぶち抜いて一つの大きな部屋にしました。それでも15名です。あとは会計を非接触でいけるように、NEPOと同じようなQRコード付きのリストバンドで最後にまとめて会計を行うキャッシュレスシステムを採用しました。
NEPOの方は地下なので換気対策をもう少ししっかりしたいと考えたので、少なくとも8月いっぱいまでは休むつもりです。ただ7月は完全無料でNEPOを貸す「タダネポ」というキャンペーンを行いました。ただ空いちゃってるのも勿体ないので、それならこの機会に音楽家の皆さんに喜んでもらえることをしたいなと思った次第です。
あとは4月に「Fourth Place」という映像配信サイト&半オンラインサロン的なサブスクリプションサービスを開始しました。今はこのサービスそのものはビジネスとして成立しているものではありませんが、将来的に考えていることと、このサービスが一つの線で繋がることを想定してスタートした感じです。
――営業再開ができたらやってみたいと考えている企画はありますか?
森 : 本格的な配信システムの機材を揃え、配信向けにカスタマイズされた番組を作っていく予定です。もちろん機材だけでなく、運営側も配信分野をさらに勉強して良い動画コンテンツを発信していくことも重要だと考えています。また、将来的には5Gを活用したシステムやAR、VRなどの導入も検討中です。さらにこれはまだ具体的なお話をできる段階ではありませんが、ライブハウスがこれまで当たり前に行ってきた収益構造システムを根本から見つめ直し、新しい形でのビジネスモデルを構築していくことも計画しています。その他にもアフターコロナを意識したことをいろいろと考えていますが、この業界は今かなり厳しい状況に置かれていると一日ごとに身にしみて感じているのが正直なところです。
――「これだからライブハウス稼業はやめられない」と感じた事件やエピソードを教えてもらえますか?
森 : うちで開催された公演で「人生が変わった」と言われると泣きそうに嬉しいです。感謝される仕事ももちろん素敵ですが、感動を与えられる数少ない仕事の一つだと思うので誇りを持ってやっています。
――来場者やアーティストへ向けたメッセージをお願いします。
森 : ヒソミネは再開しましたが、NEPOも必ず再開させるつもりです。一番の問題はやはり換気と人口密集についてだと思っています。できる限りの知恵を振り絞ってリスクを減らし、皆さんの安全を第一に考えていきたいです。これからのライブハウスはこれまでと完全に同じとはいかないかもしれません。それでも人の心を動かしたり感動させたりする音楽の力は決して変わりませんし、乗り越えられるために全力を尽くしたいと思っています。ウィズコロナの時代の音楽をみんなの力で作り上げていきましょう!
吉祥寺NEPO / 大宮ヒソミネ
https://nepo.co.jp/
http://www.hisomine.com/
Fourth Place:http://kilk.fun/
NEPO twitter:https://twitter.com/nepo_kichijoji
ヒソミネ twitter:https://twitter.com/hisomine
オンラインMTG用 バーチャル背景画像はコチラ!
吉祥寺NEPO / 大宮ヒソミネ
現在こちらのサイトで姉妹店bekkan、MOCMO sandwichesの洋菓子やクラウドブレッド 、NEPO、ヒソミネの合同コンピレーションアルバムを販売中です。
https://kilk.official.ec/
収益は休業中のNEPO、ヒソミネの再建に使わせていただきますので是非よろしくお願いします!
SHARE
Written by