今1番かっこいいガールズバンド、Hump Back
大阪出身の3ピースガルズバンドHump Backはまっすぐな歌声と背伸びをしない等身大で書かれた歌詞が魅力です。そして歌声を支えるベースとドラム。また、日常にある些細なことを曲にしていることもHump Backの歌詞が共感される要素のひとつだと思います。
Hump Backとは
Hump Backは2009年に大阪で結成されたスリーピースバンド。ギター&ボーカルの林萌々子、ベース&コーラスのぴか、ドラム&コーラスの美咲の3人のメンバーで活動しています。初期メンバーは高校の軽音楽部で結成され、メンバーチェンジや活動休止はありましたが、Hump Backというバンド自体は結成して10年になります。そんな記念すべき年に、自主レーベル「林音楽教室」を設立し、メジャーファーストアルバムを発売しました。今回はそんなHump Backの楽曲を紹介していきます。
拝啓、少年よ
2018年にリリースされた、Hump Backの代表曲。この曲でHump Backを知った人も多いのではないでしょうか。林の10代の頃の書き置きから歌詞ができていて、音信不通になっていた高校時代のバンド仲間に向けて作られた曲だそうです。
夢はもう見ないのかい?
明日が怖いのかい?
諦めはついたかい?
馬鹿みたいに空が綺麗だぜ
「あれ、自分に言われているのかな?」と思わずドキッとしてしまう人もいるのではないでしょうか。「諦めはついたかい?」と一見冷たいような文章に見えるかもしれません。しかし歌声を聞いてみると、夢を追っていたら応援してくれる、夢を諦めてしまっていても決して否定しないような心地の良い歌に感じます。誰かひとりに向けた曲が、結果的に多くの人に共感される曲になっているんですね。たとえ昔と今の夢が違っていても、またこれから頑張ろうと思えるような1曲です。「遠回りくらいが丁度良い」という最後のフレーズも焦らなくて良いんだとグッときますね。
僕らは今日も車の中
MVは、メンバーが日頃から撮りためているという動画を中心に構成されていて、親近感を感じるメンバーのリアルな日常が見れます。『僕らは今日も車の中』というのは、車でライブハウスに向かっている様子を描いているのだと歌詞からもわかりますね。
明日はどうしようって相談 セットリストはそのままで
高速道路眠くないかい?睡眠とって運転再開
次の町まであと少し 僕らは今日も車の中です
リアルな日常とゆったりしたメロディーが心地よい1曲です。地方から夢を追って上京した人など、近い境遇の人には特に共感されるのではないでしょうか。
悲しみのそばに
未完成のまま迎えた週末
飲めない酒を飲んじゃう始末
きっかけ次第で変われるって
変われないヤツは大体言うんだ
泣いた後に聴きたい曲ナンバーワン。歌い出しの歌詞から、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。なんとなく平日を過ごして、辛かったことも消化できないまま週末を迎えて、もやもやした気持ちをお酒で流し込むような。そんな涙を流したときに寄り添ってくれる曲ですね。優しく寄り添ってくれるけど、そのあとは自然と前を向かせてくれるのがHump Backです。
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