内田万里(Vo, Key)、石井竜太(G)、安西卓丸(B, Vo)の3人で構成されるバンド「ふくろうず」は2007年に東京で結成されたバンドだ。都内の活動を中心に、自主企画盤のアルバム「ループする」では「disk union(ディスクユニオン)」のインディーズチャートで首位を独占し、あの日本を代表するバンド、スピッツの草野マサムネもその音楽性を絶賛している。
未知なる点も多いJ-popバンド、ふくろうずとは一体?
2007年から都内を中心に活動するJ-popバンドふくろうず。大学の音楽サークルで知り合ったふくろうずの3人。結成後、初めてのスタジオから約2ヶ月後には6曲もの楽曲を制作し、ふくろうず初めての観客の前でのパフォーマンスを果たした。その後も精力的にバンド活動を続け、2010年4月に全国流通盤も発売されたアルバム「ループする」を発売。 2作目となるアルバム「ごめんね」はデビューアルバムと同じ、ROVOのメンバーであり、クラムボンやUA、キセル、スーパーカーなど音楽マニアも唸るアーティストのサウンドも手掛けてきた益子樹氏がエンジニア担当している。同年スペシャルアワーTV主催の音楽イベントには、SEKAINO OWARIやOKAMOTO’Sなどのバンドと共演を果たしている。名だたるアーティストと同じフィールドで活躍するふくろうずの音楽性とは?
ふくろうずの生み出す世界「正しいも正しくないも意味はないのさ」
これはふくろうずの「ごめんね」という楽曲の歌詞の一部である。ふくろうずの作る音楽はJ-popらしい「不確か」な表現や比喩が登場する。普遍的に繰り返される日常の中に潜む「気がつかなくても良かった」のかもしれない、不意にやってくるセンチメンタルな感情をリアルに捉えている。その繊細な感情を音楽で表現するふくろうず。日本を代表するJ-popバンドのスピッツ、草野マサムネ氏も絶賛する理由もわかる気がする。とにかくエモーショナルって言葉に尽きない。歌詞だけでなく、ボーカル内田の透き通る声は弱々しく感じたと思えば、まっすぐ伸びる力強さも感じる。石井竜太(G)奏でる音は、内田の歌声を包み込むかのような優しいギターリフが特徴的だ。安西(B, Vo)の作り出すベースラインは感情を揺さぶるかのよう…ふくろうず、3人の各々の個性が、絶妙にマッチングした独創的な世界観には中毒性がある。まるで楽曲ひとつひとつが何かの物語のように感じる。不確かだけど、確かにそこにある、普遍的な毎日に寄り添うような音楽なのだ。
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