クリエイティブマンが主催し、海外で注目されているアーティストをいち早く取り上げてきた伝説のイベント「ニュー・ブラット」がこの度、国内版「New Blood vol.1」として復活! 第一回目は11月27日(水)代官山SPACE ODDにて開催決定しました。このイベントに真っ先にブッキングされたバンドが「DOG MONSTER」。スリーピースバンドの彼らは珍しいギター&ベースのツインスラップ奏法を巧みに操りながら、社会の闇を歌っています。メンバービジュアルも公にしておらず、まだまだ謎も多い彼らにバンド結成のことから、楽曲のこだわり、そしてイベントの意気込みを聞いてきました。
Photography_Reiji Yamasaki
Interview&Text_Misaki Ito
唯一無二のツインスラップバンド「DOG MONSTER」結成
――さっそくですが、「DOG MONSTER」結成の経緯を教えてください。
ガッシュ : もともと僕がツインスラップバンドを組みたいと考えていたんです。そんなときに「スラップが上手い女の子がいる」と聞いて、クロエに声をかけたのがきっかけですね。当初のドラマーが忙しくなってしまったので、リムにサポートでドラムをお願いして、そのままぬるっと入ってもらいました(笑)。
――最初からツインスラップバンドを組もうと思ってたんですね。スラップバンドを組もうと思ったきっかけはなんですか?
ガッシュ : 他のバンドと同じことをやっても上手くいかないのはわかってたんです。でも日本の音楽シーンの抜け道はどこかに絶対あると思っていて。ギターとベース両方のスラップが混同しているバンドは日本にいなかったので、注目されるんじゃないかなと考えたのが始まりです。
――確かにツインスラップ奏法で構成されているバンドは珍しいですよね。クロエさんやリムさんはバンドに誘われたときどう思いましたか?
クロエ : 最初はガッシュが怖くてどう断ろうかと考えていたんですけど、「楽しいことをやろう!」と押しがすごくて断れませんでした(笑)。でもちょうど当時組んでいたバンドを辞めるタイミングでもあったので、「楽しい音楽ができるなら」と思ってバンドを組むことになったんです。
リム : 僕もちょうどバンドを辞めてどうしようと思ってた時期だったので、とりあえずサポートで入ったんです。ギターもベースもスラップだからどうなるかなと思ったんですけど、やってみたら楽しくてそのまま正式にメンバーになりました。
――ツインスラップバンドをやるってなったときの印象はどうですか?
クロエ : 「難しいことをしたがるなあ」と思いました(笑)。最初に作った楽曲が「Money Monster」で、ガッシュからコード進行だけ聞いてベースラインから作ったんです。自分の好きなスラップ奏法で好きなだけ弾いてくださいという感じだったので、楽曲作りは楽しくできました。
――「Money Monster」は代表曲になっていますよね。実際にツインスラップバンドを続けてみてどうですか?
クロエ : 今まではいわゆるJ-POPっぽい歌ものの曲が多かったんですけど、今はDOG MONSTERらしい、スラップの良さが出たりパンクっぽくなるように、ガッシュにアレンジしてもらう流れができてきています。自分になかった物がこのバンドでできてるなと思いますね。
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