サイダーガールに中高生が夢中!?淡くて儚い青春を歌う爽快ロックバンドを紐解く!
メジャー3rdシングル『約束』をリリースしたばかりの3人組バンドサイダーガール。各方面で話題となっている“炭酸系ロック”で中高生を中心に火をつけ、インディーズ初のワンマンチケットは即日完売。昨年メジャーデビュー。東京・大阪での開催を控える自主企画ライブは共にソールドアウト。
【メディアでの顔出しは無くてもライブでは素顔を隠さない】
【メンバーの代わりとなる公式マスコットが居る】
【イメージガールがサイダーガールの広告塔となっている】
など一風変わった活動を取り入れるサイダーガールについて、一緒に詳しくなっていきましょう!
サイダーガールとは?
サイダーガールは、2014年に動画サイト“ニコニコ動画”で活動していたYurin(Vo&Gt)、ボカロで音楽活動していた知(Gt)、フジムラ(B)で結成されます。(結成前、知は「ラムネ」、フジムラは「もっふーP」として活動していた。)
バンド名は、知が好きだと豪語する「NUMBER GIRL」と炭酸系ロックをもじって付けられたそうです。各自が身につけてきた音楽テクニックを使った、自由自在に音を操るジャンルレスな爽快ロックが話題となる中で行われた初ライブは即日完売し、翌年の2015年にはライブ会場限定1stアルバム『サイダーのしくみ』を発表。サイダーガールの存在はライブハウスを中心に広がりをみせ、2016年2月、2ndミニアルバム『サイダーの街まで』をタワレコ限定で発売し、大きな反響を生むことに。同年秋に開催された全国ツアーは大成功。2ヶ月連続シングルリリース、大型フェスへの出演、ワンマンライブを即完するなど瞬く間に大きくなっていく最中、遂に初ライブからちょうど3年後の2017年7月26日、「エバーグリーン」でメジャーデビューを果たしました。
その後、1st フルアルバム『SODA POP FANCLUB 1』を、待望のシングル『約束』をリリースし、今に至ります。若手のバンドでありながら、早くもオフィシャルファンクラブが立ち上げられています。
ネット上やメディアで顔がわからないようにしているのは、地元の友人や知り合いにバンド活動をしていることをバレるのを防ぐ為だそうで、ライブ活動ではメンバー全員顔を隠さず執り行っています。
公式HPのプロフィールには、“炭酸系”サウンドについて
シュワシュワとはじける炭酸の泡は爽快感、その泡はあっという間に消えてなくなってしまう儚さ。そしてどんな色にも自在に変化していく。
と紹介されています。
長いようで短い青春時代はあっという間に終わってしまいます。そんな稀少な時間を、疾走感のあるビートと透明感のあるメロディで演出することにサイダーガールは長けているのです。
サイダーガールには公式マスコットが居る?
メンバーがメディアへの出演をする際や、Twitterにライブ関連写真をアップする際に用いられるオリジナルマスコットキャラクターは、通称“サイダガちゃん”と呼ばれ、ライブグッズのデザインにも登場しています。サイダガちゃんの生みの親に関しては記述が見つからなかった為割愛させていただきますが、なんとも言えないゆるさがとても可愛らしいですよね!
サイダガちゃんをあしらったTシャツやタオルはもちろんのこと、メンバーが持っているものと同じぬいぐるみver.の再々販売が決まるほどの大人気となっています。気になった方はサイダーガール OFFICIAL WEB SHOPをご覧になってはいかがでしょうか。
サイダーガールにはイメージガールが居る?
サイダーガールのPVにはメンバーが出演していますが、目立ったカット割りは無く、代わりに若くて可愛らしいイメージガールが主役となっています。イメージガールは現役モデルやタレント、アイドルから輩出され、今まで3名の女子高生が年毎に登場してきています。その3名を出演作品と合わせてご紹介しましょう。
2015〜16年イメージガール るうこ
・MV出演作品
「ドラマチック」「スワロウ」「オーバードライブ」「NO.2」
現在は、モデルやタレント業など多岐にわたって活動中。若き女子が憧れるファッショニスタ。
2017年イメージガール 池間夏海
・MV出演作品
「メランコリー」「エバーグリーン」「メッセンジャー」
現在は、女優として活動中。
2018年イメージガール 杉本愛里
・MV出演作品
「パレット」「約束」
現役セブンティーンモデル。
余談となりますが、イメージガールはMVのみの出演で、ジャケットにはイラストレーター「かとうれい」が描くイラストが起用されています。
中高生の心を掴むサイダーガールの魅力
サイダーガールがなぜティーンエイジにささるのか。それは、爽やかなロックサウンドとメンバーの実体験が元になったリアルな恋愛観が染み込んだ歌詞、そしてイメージガールの存在ではないでしょうか。誰もが一度は経験する青春時代。子供から大人へと近づいていくセンチメンタルな要素を含めながらも、無邪気な一面が垣間見れるポップなメロディが胸にグッとささる。加えて、MVやジャケットの中で多く登場する制服姿も、親近感が湧き感情移入しやすい部分かと思います。それを身につけているのが同世代の女の子だから尚更。また、CD購入特典に毎回のようにラバーバンドが付いてくるのも魅力的なのでは。バンドの売りがパーフェクト過ぎる!
かわいいやカッコいいに敏感な世代をうまく取り巻く環境が整われ、メンバー全員が曲を作れるが為に生まれる彩り豊かな“飽きない”楽曲達に魅力を感じているのではないでしょうか。
サイダーガール おすすめのMV3選
<ドラマチック>:るうこ
YouTubeで再生回数170万回目前の大人気曲「ドラマチック」。校舎内を駆け抜ける姿はまさに青春ですし、どこか聞き馴染みあるような疾走感のあるロックサウンドが心地良い曲です。酸いも甘いも溢れた“学校”という組織の中で起きる日常には様々な人間ドラマが混在している。この限られた場所で共に成長し、旅立っていくこと自体がドラマチックなことなのだと、この曲を聴いて感じました。
<エバーグリーン>池間夏海
打って変わってこの「エバーグリーン」は初恋をテーマにした恋愛ソング。告白を野球に見立てた歌詞がとても甘酸っぱくてキュンとします。好きなあの子が好きなのは僕じゃないということはわかっているけど、諦めたくないから一世一代の試合に挑むという姿勢が、青春ど真ん中過ぎてニヤケてきちゃいます。
<パレット>杉本愛里
「パレット」は映画『兄友』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、ウブな恋愛に翻弄される様が描かれています。ロックというよりはポップな印象が強いですが、歌詞はどちらかというとネガティブ思考。イメージしていた虹色に染まった日々には程遠い白黒の現実にもがきながらも、直向きに恋愛と対峙する姿がどこか愛らしく感じます。
百万石音楽祭 2018
疾走感溢れるロックサウンドに青春の甘酸っぱい要素を合わせたサイダーガールは、これから訪れる夏にぴったりハマるバンドだと思います。ギラギラと照りつける太陽の中で爽やかさを演出してくれるのでは?
10代を中心に支持されていますが、かつては青春時代を過ごした大人の方にもきっと、心に響く曲があるはずです。筆者も、初めて好きなバンドができたときのようなワクワク感を味わうことが出来た気がします。サイダーガールを聴いて懐かしい気持ちを思い出してはいかがでしょうか。
サイダーガール公式HP
サイダーガール公式Twitter
Yurin Twitter
知 Twitter
フジムラ Twitter
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