人気・実力すべてを兼ね備えた者たちが登場!
a-nationも後半戦。そろそろ日も落ちようかというロケーションで、DANCE EARTH PARTYが登場。世界のダンスを見てきたUSAならではのダンスと楽曲の世界観は、初めて見る人も引き付ける不思議な力を持っていて、オーディエンスの目線はステージに釘付け。自己紹介曲の『D.E.P!!!』では、USAとTETSUYAがオーディエンスを煽り、ボーカルにも参加。EXILE TRIBEの中でもダンスがうまいとメンバーから評価される2人のダンスは、心の底からダンスが楽しいというオーラがバンバン出ていて、観ているこっちが笑顔になる。奥が深いダンスというのはこういうことを言うのだろう。
Shizukaのクリアな歌声の中に、エモな部分も加わったボーカルは、DANCE EARTH PARTYの世界観に合っていて楽曲の良さを引き上げている。『Beautifu name』ではキッズダンサーと一緒にピースに。『NEO ZIPANG』では凛々しく。Shizukaのボーカリストとしての評価はこのライブでかなり上がったのではないだろうか。
新曲『POPCORN』では、アップテンポなハネたサウンドで、オーディエンスと一緒にタオルを回して一体感を生む。中には自然と縦ノリでリズムを取っているオーディンスもいて、ダンスを広めるという点では、1番パフォーマンス力が高いグループだった。
続くアーティストは、2017年に入ってからものすごいスピードで大躍進を見せているDa-iCE。『NEXT PHASE』『トニカクHEY』を披露し、これから音楽界の上を目指すというDa-iCEの覚悟をオーディエンスに見せつける。
Da-iCEのボーカルといえば大野雄大と花村想太だが、2人を見ているとAAAの浦田直也と西島隆弘の2人を思い出すのは筆者だけだろうか。
確かな実力で歌の根っこを支えるようにしっかり歌う大野雄大と、類稀な素質を持つ歌声で感情をぶつけてくる花村想太。AAAの2人もこういう関係性だったように思う。特に驚いたのは花村想太の激しさ。高音の4オクターブの持ち主であるが、それを生かしてきれいに歌うだけでなく、盛り上げたい感情を、アレンジに変えて歌っている姿はカッコいいの一言。こんなにソウルフルなボーカリストだったとは。そして、花村想太がアレンジで歌い倒せば、バランスをとるように大野雄大がしっかりメロディラインを歌う。そこにパフォーマーのダンスが加わってグループのレベルの高さを提示する。思っていた以上に完成度の高いグループだ。
夏の終わりにぴったりな新曲『君色』を歌えば、オーディエンスはうっとり。「夏空は君色」というフレーズは、スタジアムから見える夏空に、ライブを共有しているこの瞬間が映し出されているような導きすら感じさせる。
ドリカムのカバー曲『大阪LOVER』では、オーディエンスと一緒に「ヤイヤイヤー」のシンガロングが生まれた。この一体感がなんともたまらない。
ラストはDa-iCEのアゲ曲『パラダイブ』でタオルを回し、会場が一体に。曲のブレイクする部分で、大野雄大が「a-nationいくぞ!」「a-nation大好き!」とクールに言い放てば、オーディエンスから黄色い声援が飛び交う。ライブを1秒たりとも無駄にしないパフォーマンスは最高だった。
スタジアムの空が夜空に変わった終盤戦。この日唯一のソロアーティスト、三浦大知が登場。セットリストを見てみると『(RE)PLAY』『music』『U』『EXCITE』『Cry & Fight』の5曲。「昨年、ダンスで注目を浴びた三浦大知」の姿を見せるという点で完璧な構成だ。そして、三浦大知が自分のライブで掲げたテーマが「皆さんと一緒に音楽を共有して楽しみたい」だったのだが、ダンスも歌も音楽が根底にあるものなので、その重要な要素を打ち出し、体現した三浦大知はやはり音楽の神様に選ばれたアーティストだと思わされる。
三浦大知ダンサーズと共に『(RE)PLAY』で、オールドスクールを入れたダンスを見せると、会場からは歓声が飛び交う。続く『music』はライブで楽しさを共有するのに持ってこいの曲で、生バンドの音とダンサーとのセッションが非常に心地いい。間違いなくこの瞬間、三浦大知とオーディエンスは音楽を共有していた。
この後も、三浦大知のダンスボーカルの世界は止まらない! 最新曲『U』から、仮面ライダーエグゼイドの主題歌でブレイクした『EXCITE』で、魂を削るようなソウルフルなダンスとボーカルでオーディエンスを圧倒する。それに応えるように、オーディエンスもタオルを全力で回し続け、一体感を生んでいた。
そして、ラストは三浦大知の代名詞といえる『Cry & Fight』。5万人を超えるオーディエンスの視線が集まる中、三浦大知とダンサー達によるアカペラダンスを披露。この息をするのも忘れるくらい引き付けるパフォーマンスは、いつ見ても圧巻だ。おそらく全出演者の中で一番運動量が激しかったのは三浦大知だったのではないだろうか。すべてのパフォーマンスが終わったときに、彼に贈られたのは、オーディエンスからの大きな拍手と熱い歓声だった。
ついに、残るアーティストは2組。ここで会場がざわめき始める。そう、ここまで大歓声をあげていたK-POPファンが待ちに待っていたEXOの登場だ。
今回で2回目のa-nation出演となるEXO。カウントダウン映像が終わると『Monster』の楽曲と共に登場。ここまでで1番の大きな歓声がスタジアムに響き渡る。ヘッドマイクを装着したEXOは、ダンスの振りも細かく、クールなサウンドでカッコいいパフォーマンスを披露していく。さすが、韓国でミリオンヒットを連発しているグループだ、圧倒的な人気で会場をEXO色に染めていった。
『Lotto』を披露した後のMCでは「夏の思い出をみんなと過ごせて嬉しい!」と、一生懸命な日本語で感謝を伝えるEXO。パフォーマンス時のカッコよさとは違った、かわいらしいギャップがまたファン心くすぐっていく。
『Don’t Go』では、バーで流れていそうなミディアムバラードを、ハンドマイクに置き換えて熱唱。打って変わって日本オリジナル楽曲『Coming Over』は激しい曲調で、オーディエンスはジャンプしたり「EXO」コールで盛り上がる。
MCで日本ツアー決定の発表をした後はライブも後半戦。『Drop That』ではラインダンスで見せたり、熱いフェイクを響かせ、スキルも高いことを証明していく。ラストは『Ko Ko Bop』で、持ってるすべてを出し切るようなパフォーマンスを見せる。クール&セクシーにカッコよくパフォーマンスを決め、オーディエンスから再度「EXOコール」の大きな歓声を集めた。
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