足立佳奈の『20歳』
――「20歳」になった今、心境の変化などはありますか?
足立佳奈(以下、足立) : 10代の頃は、今が充実してればそれでいい、という考え方でした。でも、20歳になってからは、少しだけ先のことを考えて行動できるようになってきたと思います。あとは、もう世間から見ても大人なので、発する言葉に責任を持たなきゃ、という意識が強くなりましたね。
――10代の頃に思い描いていた、「大人」と「現在」の差はありますか?
足立 : 内面的なことでいえば、全部を包み込めるような人が「大人」だと思っていました。自分には、それができないからこそ、憧れていたのかもしれないです。今、20歳になってみて、自分が思い描いていた「大人」にはまだまだ遠いけれど、憧れた「大人」に少しでも近づけるように、理想を追いかけつつも、自分らしいところはずっと持っていたいなと思います。
――足立さんにとって、「自分らしさ」はどんな部分?
足立 : 私の自分らしさは、「喜怒哀楽の感情をちゃんと表現できるところ」ですね。20歳になって、「大人」というラベルを貼られた時に、その喜怒哀楽は抑えなきゃいけないのかなって考えていたんですけど……。でも、そうじゃなくて「大人」になったからこそ、大人として「自分らしさ」を出していきたい。失敗することもあると思うけれど、自分らしく色々なことにチャレンジしていこうと思います。
――先日リリースされた2ndアルバム「I」に収録されている「20」という曲では、<黒く染まらないで>という歌詞がすごく印象的だったのですが、どんな気持ちで書いた歌詞ですか?
足立 : 20歳になると、10代の頃よりも、色々な場所へ行って、色々な人に出会うことが増えたんです。きっとこの先、もっと関わる人が増えて、色々な情報が入ってくるんだろうなって。その中で、自分を見失ったり、人に流されて、悪い方向に向かってしまうことが無いように、<黒く染まらないで>という歌詞を書きました。歳を重ねてから歌っても、歌うたびに、この歌詞が自分の気持ちを引き締めてくれればいいなって。
――10年後、20年後にどんなシンガーになっていたいですか?
足立 : 今は、同世代の子に向けて「頑張ろうね」って気持ちを込めた応援歌を歌っているのですが、これからは、私よりも歳が下のリスナーも増えてくると思うので、その子たちが聴いても説得力のある応援歌を歌っていきたいなと思っています。あと、幼い頃に野球をやっていたのもあり、高校野球のテーマソングを歌うのが、ずっと「夢」です。
↑後編へ続く!足立佳奈(Kana Adachi)
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