毎月テーマを変えて、さまざまな人に選曲をお願いしている「MIXTAPE」企画。
今回のテーマは「ホーム・スウィートホーム。」。例年であれば、旅行に行ったりどこかへ出かけたりすることの多いこの時期。しばらく家を空けて帰ってくると「やっぱり我が家が一番」と感じたりするものです。今は外出もままならない日々が続いていますが、お家で過ごす時間の長いこんな時だからこそ聴きたい「快適な我が家でゆっくり過ごす時に最適な音楽」をお送りします!
今回は、バンド「森は生きている」解散後、ソロとしてデビュー。ソングライターとしての活動に留まらずプロデュース業やギタリストとしての作品参加も多数の音楽家” 岡田拓郎”、アート界からもその名を轟かすサウンド・アーティスト”duenn”の2名からなるOkada Takuro + duenn の「ホーム・スウィートホーム」をお送りいたします。
947 / Alvin Lucier
サイン波とフルートによる静かな楽曲。ゆったりとした音の波(サイン波とフルートが文字通りぶつかり合いゆらゆらして聴こえる)が心地よいです。 – 岡田拓郎
Jesus Maria / Jimmy Giuffre
一番好きなジャズ・トリオ。 – 岡田拓郎
Brown 69 / Vincent Gallo
すごく良い曲のすごく良いムードを持った箇所が針とびしたレコードのようにひたすら続くよう。 – 岡田拓郎
1, 2, 1-2-3-4 / Gavin Bryars
デレク・ベイリーの演奏するスタンダードっぽい曲が好きで『Ballads』からの楽曲を選びたかったのですが、サブスク上にないのでこちらを。 – 岡田拓郎
Lullaby of Itsuki / Japanese Woman
忘れられた日本人。 – 岡田拓郎
dlp1.1 / William Basinski
偶発的な出来事が重なり合い、それは極めて再現が難しい一つのアート作品として昇華したところに美しさを感じる。 – duenn
Gobi / Monolake
2000年初頭に購入。夜中のドライブ。旅行。就寝前。いろんな場面で聴いてきた。現在の自分の音楽性を方向づけるきっかけになった大事な1枚。 – duenn
La Sala Più A Nord / Carlo Giustini
ウォークマンとテープレコーダーで録音されたフィールドレコーディングの素材のみというミニマムなスタイルで制作している所に同じような制作環境の者として大共感。 – duenn
Variationer I Mørke / øjeRum
コラージュ作家でもあり音楽家でもあるデンマークのアーティスト。美術家らしく作品の細部にわたり丁寧に音を配置している印象。作品全体を通して深いノスタルジアが漂い、聴いていると昔の記憶と最近の記憶が混在しだし、ここではないどこかへ意識を飛ばしてくれる。 – duenn
Stosspeng / Phill Niblock
NY在住の音楽家。1933年生まれなので、今年で87才になるが現役バリバリで、共通の知人である恩田晃さん曰く「一貫した手法なのに、それが年々良くなっている所が凄い」とのこと。私が密かに目標とする音楽家の一人である。 – duenn
PROFILE
Okada Takuro + duenn
バンド「森は生きている」解散後、ソロ名義"岡田拓郎" としてデビュー・アルバム『ノスタルジア』をリリース。ソングライター
としての活動に留まらず、前野健太『サクラ』、SouthPenguin『y』、優河「June」をプロデュースし、ギタリストとしては
Roth Bart Baron、優河、柴田聡子、安藤裕子、James Blackshaw などのミュージシャンのライブ、レコーディングに参加。
映画音楽の制作など、様々なアプローチでより軽やかに、しかしその色を濃くしながら活躍する音楽家" 岡田拓郎"。
duenn
ベルギーの実験音楽レーベルEntr'acte、アメリカのアンビエントレーベルPast Inside The Present を始めとした国内外の
レーベルから数多くの作品を発表。Merzbow、Nyantoraと共に活動するエクスペリメンタルユニット「3RENSA」では美術家・
毛利悠子、グラフィックデザイナー・津田翔平や、TV アニメ「鉄腕アトム」の音楽の生みの親として知られる伝説的な音
響デザイナー・大野松雄とのライブパフォーマンス。近年は多くの美術館、美術展への音楽提供や、パフォーマンスが続き、
2020 年も写真家・吉田志穂との恵比寿NaDiff での個展など、アート界にからもその名を轟かすサウンド・アーティスト
"duenn"。
Okada Takuro + duenn
New Album
『都市計画(Urban Planing)』
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