毎月テーマを変えて、さまざまな人に選曲をお願いしている「MIXTAPE」企画。 今回のテーマは「’90s的」。「’90年代リバイバル」と言われて久しい昨今。’90年代は、インターネット以前/以後の転換期でした。アンサーを変に求めず、生き方の開放性が信じられた時代でした。「’90sマインドを感じる曲」「’90sに生まれたルーツミュージック」など、マインドやカルチャーを感じる「’90s的」感覚でミックステープをお届けします。
東京を拠点とするオルタナティブ・バンド、ジオラマラジオのren matsumuraにとっての「’90s的」音楽とは?
Lil Peep『Yesterday』
1996年生まれ。僕の1歳下です。元ネタはみんな大好き90’sアンセム。現代版カート・コバーンとも称されていましたが、カート・コバーンよりずっと早く死んでしまいました。顔にたくさんタトゥーが入っている人って格好良いですよね。
Shamir『90’s Kids』
僕の1歳上の90’s Kids。90年代生まれって80歳くらいになっても、90年代に生まれたことを自慢してそうですよね。この曲はMVも狙ってる感じが伝わってきて良いです。
tofubeats『水星 feat.オノマトペ大臣』
元ネタはご存知KOJI 1200『ブロウ ヤ マインド』。1996年のアルバムから。歌っているのはいま現在や、これからのことでしょうか。90年代に生まれた人たちが、自分の育った時代を否定することなく、現在進行形のマインドで表現活動をしている姿は良いです。そしてこの曲がテン年代のクラシックになっているのもグッときます。
KIDS SEE GHOSTS『Cudi Montage』
元ネタはカート・コバーンの宅録音源『Burn The Rain』です。ポップカルチャーにようやく90’sの流れ。何かしらのトリガーで爆発しそうな気がします。スターは死後にデモ音源が公開されて可哀想だなといつも思います。
小沢健二『アルペジオ』
一方この国では90年代からの流れが地続きです。僕の27歳上です。とてもパーソナルな歌ですが、曲中の朗読(ラップ?)によって新しい風が吹いています。時代は回っていますね。出会いと別れを繰り返し。
Grouplove『Back In the ’90s』
90年代はみんなの青春ですね。Netflixのアニメ『ボージャック・ホースマン』の主題歌です。面白いです。Grouplove さん、これからも頑張って下さいね。応援しています。
Young Fathers『Only God Knows (feat. Leith Congregational Choir)』
21世紀のBorn SlippyはYoung Fathersだったって皆さんは予想出来ました?僕は予想出来ませんでした。90年代のUnderworldからバトンが渡った印象を受けます。若いお父さんって良いですよね、運動会とかで幅を利かせられそうで。
Homecomings『スピット・オン・ア・ストレンジャー』
Homecomings さんによるPavementのカバーです。素敵です。片仮名の曲名表記が良いですね。原曲は1999年。Pavementのラストアルバム『Terror Twilight』の1曲目。泣けますね。ありがとう。
三輪明日美『あの素晴らしい愛をもう一度』
さて。ゴジラに踏み潰される前に、一緒に渋谷川を歩こう。
PROFILE
ジオラマラジオ
<リリース情報>
◾️『ZOMBIE CASSETTE』(DRN-001) 発売日: 2018年8月4日 ¥1,500
カセットテープ+ZINE 「peppermint diaries vol.1」 + ダウンロードコード同封
収録曲 : A面 1.HEPBURN 2.ミツバチ / B面 1.薄荷 2.Zombies!
※現在、下北沢GARAGE 2F SHOP 店頭販売・通販にて取り扱い中
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