再生可能エネルギーという電気を選ぶことは難しい?
いいえ、実はすごくシンプルな考え方。それを伝えるいとうせいこう氏とみんな電力が思い描く、これからの電気のありかたをご紹介します。
“顔の見える電力”を掲げ、日本で唯一“エネルギーのトレーサビリティ”を提供するみんな電力株式会社は、ブロックチェーンを活用した独自のP2P電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」を用いて、アーティストが再生可能エネルギーによる発電に参加でき、さらにアーティストの発電所でつくった電気を購入できる「アーティスト電力」を4月15日に開始しました。
第1弾アーティストとして、「電力シェアランド」考案者で「アーティスト電力」と並走するいとうせいこう氏の太陽光発電所の電気契約を現在先着100名限定で受け付けています。
アーティストの発電所を指定して電気を購入できる取り組みは日本初※1 であり、アーティストとファンが再エネで繋がり、楽しみながら共に脱炭素社会づくりに取り組むことができる画期的なプロジェクトです。
※1 みんな電力調べ
もう少しこのプロジェクトの背景を詳しくご説明しますと。
●「エネルギーも文化も自律分散型が必要」 いとうせいこう氏の思いからスタート。
作家でありクリエイターのいとうせいこうさんの「いまは中央集権ではなく自律分散の時代であり、太陽光パネルを分割してみんなで持ち合うことでエネルギーも分散化できる」というアイデアに、「電気を面白く選ぶ体験を広めたい」と考えるみんな電力が共感し、P2P 電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」を活用してこれからの電気のカタチを提案す るプロジェクトを始動。
●アーティストとファンの接点に対する新型コロナ感染拡大の影響は大きく、2020年リアルのライブエンターテイメント市場は前年比8割減の約1,300億円となり、約5,000億円の市場が消失したといわれている※2。
2016年より小売電気事業を開始したみんな電力は、再エネを通じてアーティストとファンの新たな接点をつくることで、コロナ禍のアーティストを応援するとともに、脱炭素社会を面白く実現することに挑戦する。
※2 2020年10月27日 ぴあ総研発表「2020年のライブ・エンタテインメント市場規模の試算値」
そして、この「アーティスト電力」のサービス特徴は、
① アーティストの発電所でつくった電気をみんなで購入できる!
ブロックチェーン技術を活用した P2P 電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」を通じて発電量と需要量を30分ごとにマッチングすることで、アーティストの発電所でつくった再エネ電力を購入することができます。ブロックチェーンを活用してアーティストがつくった電気をみんなで分け合うことになり、契約者専用のマイページで電力使用量におけるマッチング率※3を確認できる。
第1弾アーティストとして、いとうせいこう氏がネーミングライツを取得した福島県二本松市にある太陽光発電所の電力を先着100名限定で購入できます。
(個人のお客さま向け 電力トラッキングサービスを限定的に開始し、みんな電力株式会社が 2018年に世界で初めて商用化したP2P電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」は法人向けのサービスだったが、「アーティスト電力」の開始に伴い、個人を対象に限定的にサービス提供を始める)
※3 いとうせいこう発電所の総発電量の一部が供給される。残りの電力は太陽光、風力などの再エネ・FIT 電気等を組み合わせて再エネ100%の電気を供給。インバランス発生時など再エネ比率が100%にならない場合があるが、その際も証書によりCO2排出係数ゼロは維持される。FIT電気とは、太陽光、風力などの再エネ電源を用いて発電され、固定価格買取制度によって電気事業者に 買い取られた電気のこと。同社の調達費用の一部は、電気をご利用のすべての皆さまから集めた賦課金により賄われている
② 電気を購入することで、コロナ禍のアーティストや音楽関係者を応援出来ます!
毎月の電気料金の一部をアーティストや音楽関係者に届けることができ、好きなアーティストを簡単かつ継続的に応援できます。1円単位で電気料金の支払先がわかる「超明細」にて、毎月の電気料金のうち、アーティストや音楽関係者にお届けする金額も確認できる。
③ 契約者限定ライブの開催!
「アーティスト電力」にお申込みいただいた方のみを対象に、アーティストによるオンラインライブを開催。アーカイブ視聴もでき、電力をきっかけとしたアーティストとファンの接点を生み出す。
発起人・いとうせいこう氏は、「これは単に電力会社の新プロジェクトの枠を越えて、地球を豊かに覆い、文化を変えていくプロジェクトです。電気料金の中にエンターテイメント代が入っていて、アーティストの支援にもつながる。そうやって、みんなで楽しく再生可能エネルギーの社会に変えていっちゃおうと。そしたらバタバタバタと僕らは新しい社会をつくれてしまっているかもしれないと思います。ぜひみなさんのご協力をよろしくお願いいたします!」と語っています。
さらに今後の展開は、第1弾のいとうせいこう発電所を皮切りに、第2弾以降も準備中。
これまで電気を消費する側だったアーティストが電気の生産者となる「アーティスト電力」を通じて、アーティストとファンが一緒に楽しみながら脱炭素アクションができる仕組みを広げるとともに、電気を自由に選ぶことができる楽しさを伝えていくそうです。
ちなみに、電力会社の切り替えは電力検針票とクレジットカードさえあれば5分くらいで完了するそう。この機会に皆さまも一度契約している電力会社を見直してみては??
「アーティスト電力」 サービスページ
https://minden.co.jp/personal/shareland/seikoito
■みんな電力について
大手印刷会社で新規事業を担当していた大石英司が、再生可能エネルギー事業会社として2011年に設立。 2016年に発電者と生活者をつなぐ電力小売りサービス「顔の見える電力™️」を始めるなど、「納得感を持って選択する」という体験の提供にこだわり、2020年には清潔な空気環境の選択につながる空気環境改善事業「みんなエアー」を開始。今後もソーシャル・アップデート・カンパニーとして、独自のブロックチェーン技術を基盤とした「顔の 見えるライフスタイル」の実現を目指す。
2020年、第4回ジャパンSDGs アワード SDGs推進本部長(内閣 総理大臣)賞を受賞。
■電力事業における特徴
・電気の生産者と購入者をつなぐ電力小売サービス「顔の見える電力TM」
現在約500の再エネ発電所と契約し、発電者の顔やストーリーをHPなどで積極的に開示。法人向けにはブロックチェーン技術を活用したP2P電力トラッキングシステムで、発電源を特定した再エネ電力の供給も行っている。
・納得してお支払いいただくための電気料金透明化
毎月の電気料金の内訳を 1 円単位で契約者にお知らせし、支払う電気料金が再生可能エネルギーの発展につながっていることを実感していただく「超明細」を提供。
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