野外レイヴ活動から、日豪ダンスミュージックサミットへ。
「やっぱり君はThe Chemical Brothersが一番楽しみなの?」と見破られると、たとえ本当であっても「いや…」と言いたくなるのは人間の性でしょうか。だがしかし、彼らのライブが始まってしまえば、体は正直に反応してしまうのであります。爆踊り & 絶叫。イントロと映像で大体次に何がかかるか分かってしまうので、そのたびに「Swooooooooon!!!」だとか、「Yeahhhhhhhhh!!」とか本当うるさくしてしまいましてですね…。「Swoon」と「Star Guitar」の間にNew Orderの「Temptation」を挟んでくるミックス、これまでにも何回か聴いてるんですけども、毎回感動してしまう。
あまりにも曲ごとに騒ぐもんですから、隣で観ていたオーストラリア(パース)の3人組に「次は何だ?何が来るんだ?」と逐一聞かれるようになりました。「これは『Under The Influence』、その次は『Dig Your Own Hole』」とその都度答えてゆくのですが、やはり最も盛り上がるのは定番のアンセムがかかる瞬間ですね。終盤の「Galvanize」の時、3人のうちの1人がかけていたサングラスが行方不明になるぐらいもみくちゃになってしまいました。
「おいお前! これが終わったらオアシス行って呑もう。そして一緒にオーストラリアに帰ろう(泥酔)」。
その3人組を尻目に、どうしてもトム・ヨークが観たかったのでホワイトステージへ移動開始。「オアシスへはホワイトのトム・ヨークが終わってから行くよ。もし会えたらその時にまた会おう!」と言って別れました。非常に混んでいたので、距離ができるともう相手が何を言っているのか聞き取れません。別れ際に何かムニャムニャ言ってましたが、ひとまず相槌を打って開けた道へ出ました。
気を抜くとすぐに足が棒になるので、越後きつね屋で再度油揚げサンドを補給して気を紛らわせます。この辺りまで来ると、トム・ヨークが鳴らす音が聴こえてきました。『Kid A』でRadioheadを好きになり、『In Rainbows』で完全に沼に落ちたような人間なので、今年の6月にリリースされたニュー・アルバム『ANIMA』には食らいまくり。ドロドロとした深淵なエレクトロニック・サウンドが堪らなく好きなのであります。不穏なビーツが聴こえてきた瞬間から油揚げサンドが進む進む。
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