フジロック2019。今年も苗場の山々を目指します
当てにならぬ天気予報に一喜一憂しながら、前々日に梱包した荷物を持ち友人たちに合流。ミーティア編集部は前夜祭から参加しましたから、7月25日(木)のお昼時には苗場へ発ちました。Spotifyで作成したThe Chemical BrothersのプレイリストをBGMにし、会場を目指します。誰が作ったのか、彼らの最新のツアーを反映していて、フジロックへの気持ちをかき立てるには十分すぎる内容でした。「EML Ritual」とか入ってました。
そのほか、「~が楽しみである」とか「着いたらまずグッズを買うんだ」等々、お決まりのお喋りをしているうちに会場へ。
今年も昨年同様、キャンプサイト一等地へホームを構えることはできませんでしたが、どこにアクセスするのも快適な場所を確保。レッドマーキーのサイドルート(?)に程近いところで、やや傾斜が大きくはありますが快適です。ちなみにコチラ、昨年の様子。
さて、日も傾いてきた頃には、会場へ様々なファンが集まってきました。
筆者はBlack BoboiのロンT(ひいき目なしに圧倒的に優れたデザイン)を買い、帰宅後の今も着まくっております。もちろんBlack Boboiの音楽も大好きです。最終日の夜のレッドマーキーへも行きました。コチラの模様はDay 3のレポートに書きましたから、ぜひ読んで下さればと。
フェス飯を食い、お喋りをし、荷物の整理をしているとあっという間に夜です。前夜祭は毎年レッドマーキーを舞台にライブが行われますが、誰が出演するかはその日にならないと分かりません。今回はスコットランドのバグパイプバンド、Red Hot Chilli Pipersが登場し、大いに会場を沸かせました。彼らはAviciiの「Wake Me Up」やWalk The Moonの「Shut Up And Dance」のカバーを披露し、前夜祭にしてはあまりに絢爛な(毎年言っている気がする)内容でした。
けれども、今振り返ると、今年の前夜祭のハイライトはPipersが出てくる前のDJ MAMEZUKAのプレイだったように思います。彼がオープニングでOneohtrix Point Neverの「Boring Angel」に触れたあと、即座にかけたのは電気グルーヴの「富士山」でした。偶然にも筆者はOPNのTシャツを着ていたので「今かかっているのはこの人の曲です!」と反射的にしたり顔をかましてしまったのですが、後になって電気グルーヴの不在は今年のフジロックの大きなテーマのひとつだったと分かります。
MAMEZUKAは他にもUnderworldの「Rez」やThe Chemical Brothersの「Star Guitar」などをプレイし、オルタナティブな態度を示しつつフロアライクな内容を展開していたのですが、アンコールを受けて最後にかけたのはまたしても電気グルーヴの「虹」でした。今や多くのフジロッカーのアンセムとなったこの曲ですが、3日間を通し、会期中の要所要所で耳にしたような気がします。今年の3月にDOMMUNEが「DJ Plays”電気グルーヴ”ONLY」と題したプログラムを放送し大いに注目を集めましたが、フジロックでもその精神性は継承されていました。”Who is music for? Music is for everyone!”。
そうして、フジロック前夜は明けてゆきました。
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