Netflixはオリジナルシリーズがおもしろい！

映画やドラマをオンラインでストリーム再生できるアメリカ発Netflix。
私は英語のリスニング力をキープするためにNetflixを契約したんですが、映画やドラマだけでなく、「Netflixオリジナルシリーズ」もおもしろいんです！（以前の記事で紹介した『13の理由』や『Orange Is The New Black』も、Netflixオリジナルでした。）

今回はアメリカ制作でありながら、日本人の私たちにとってはちょっと嬉しい、「ニッポン」が出てくるドキュメンタリー番組３選をお届けします。

■ファイナル・テーブル

腕に自信のあるシェフがチームで挑む勝ち抜き戦。味にうるさい有名人審査員の舌をうならせるべく、制限時間と戦いながら9ヵ国を代表する料理の出来栄えを競う。
（出典：Netflix公式ページ）

2018年11月に公開されたばかりの『ファイナルテーブル』は、超シンプルに言うと料理対決番組。ミレニアル世代の読者は知らない人もいるかもしれませんが、日本で90年代後半に一世風靡したTV番組『料理の鉄人』をブラッシュアップしたような感じでしょうか。

さて、日本に何が関係あるのかというと、エピソード８のタイトルが「Japan」、「懐石料理」です。彼らがプライドをぶつけ合いながら、それぞれの得意分野を活かして創作懐石料理を作るさまは必見です。

またジャッジをする日本人として、モデルの森星さんとNYに留学している芸人の綾部祐二さん、料理研究家の女性、有名レストランのシェフが出演。地上波ではあまり話している場面を見聞きすることのない森星さんの流暢な英語と、言語は関係なくとにかくノリで、日本の芸人魂を見せつけている綾部さんの姿にもぜひ注目してみてください。

■アグリー・デリシャス: 極上の”食”物語

妥協を許さないスターシェフ、デイビッド・チャンが友人たちとともに、世界中で愛されている定番メニューの数々に舌鼓を打ちながら、食と文化を掘り下げていく。
（出典：Netflix公式ページ）

2018年に公開、全８エピソードの『アグリー・デリシャス: 極上の”食”物語』は、アメリカ・オーストラリア・カナダにレストランを展開するグループの創始者であるデイビッドが中心となって制作、プロデュース、出演までしている、食についてつきつめる番組。

各エピソード、「タコス」「家庭料理」「エビ・ザリガニ」などなどのテーマを追い求めてデイビッドとその仲間たちが世界を飛び回ります。

そしてエピソード１「最高のピザとは」の回で、東京のピザレストラン「SAVOY」と 「聖林館」が登場します。（私はこの番組に影響されて、早速聖林館にピザを食べに行っちゃいました！）

彼らは世界各地でロケを敢行。エピソード１ではピザといえば！のイタリア・ナポリまでも遠征し、美味しいピザに不可欠なモッツァレラチーズの元となる水牛の農場まで行っちゃってます。デイビッドの食への追求は底なしです。

また番組中に出てくるロケ地として彼の母国アメリカ、ピザが国民食のイタリア、そして我らが日本というところに、意外さと誇らしさを感じてしまいます。デイビッドが「（なぜ）アメリカより日本の方が何でもうまい？」と言うシーンがあるのですが、ロケ地の１つに日本が選ばれた理由はこの言葉に凝縮されているのかもしれませんね。

■ソーシャル・ファブリック ～ファッションを巡る旅～

服飾デザイナーのカイル・ウンが、ストリートウェアの定番や、世界各国で流行中のファッションを次々とたどる、目からウロコの旅に視聴者を誘う。
（出典：Netflix公式ページ）

『ソーシャル・ファブリック ～ファッションを巡る旅～』はロサンゼルスに拠点を置く、アート、クリエイティブレーベル＜BRAIN DEAD＞の創始者のひとり、デザイナーのカイルが出演。
彼自身が気になるアイテムに関連のある国を巡り、その地のナード（オタク）たちと、そのアイテムの歴史やうんちく、ナードたちのコレクション紹介、そして彼らの着こなしをカイル自身も体験しちゃう、というカイルがやること盛りだくさんな番組です。先ほど紹介したアグリー・デリシャスのファッションバージョンと言っても良いかもしれません。

全１２話のシーズン１のなかで、「ジーンズの価値」「スニーカー狂な人たち」「皆を包む革ジャン」など全４話に日本が出てくるんですが、中でもマニアックだなと思ったのは「ニッカポッカ」を特集しているエピソード８「クレージーパンツで楽しもう！」。
カイルはガテン系で働いている職人さんたちがよく履いているニッカポッカを「TOBI PANTS」と呼び、実際の建設現場へ潜入します。そこで建設作業員のための雑誌「BLUE’S」の編集者たちに話を聞き、いろんなタイプのニッカポッカを着てファッションショー。彼はニッカポッカのことを「変なパンツ」と表現して、オシャレに！？着こなします。

世界中のファッションオタクたちとカイルの会話のテンポがよく、映像も彼のキャラクターが引き立つようなユニークな作りになっているので、あっという間に見終わっちゃうかも。
特にファッションが好きな人にはオススメな番組です！

■さいごに

アメリカで作られているNetflixオリジナルシリーズを見ていると、日本の文化は（良い意味で）特殊なものとして扱われているように感じます。今回オススメした番組を日本が海外からどう見られているのか、という観点で鑑賞してみるのも面白いかもしれませんね。
そして海外から見た日本を私たちが見ることで、あらためて自分たちの国の面白さを知ることができるのもこれまた楽しいです。

どんどん新番組が公開されていく「Netflixオリジナルシリーズ」、これからもチェックし続けていきたいと思います！