小さな贅沢、中華オム
「おしゃれ」で「インスタ映え」するカフェやレストランには、とっくの昔に飽きてしまった私が、今想いを寄せるのは町中華のオムライス。
おじちゃんとおばちゃんが営む、昔ながらの中華食堂(中華屋)で、常連のおじちゃん達に混じってオムライスを頬張りたい!
そんな私がオススメの町中華オムライスを紹介する連載、第5弾です。
まずは「町中華って何?」ということ。
今回も私なりの「町中華の定義」を書いておきます。
〜町中華とは〜
・本格中華ではなく、日本人の好みに寄せた中華が食べられる食堂
・チャーハンやラーメンの他に、丼ものやカレー、定食メニューなども揃う
・昭和情緒漂う古びた外観
・味のあるフォントの看板
・古いのれんや扇風機、テレビが流れている
・年配の夫婦や家族での経営が多い
・地元の人に長く愛されている=長くあるお店
そんな魅力が詰まった「町中華」で食べるオムライスを、私は「中華オム」と呼んでいます。
今回もオムライス+1品、オススメを紹介していきます。
三陽 / 新橋
サラリーマンの街・新橋にある「三陽」。
JR新橋駅烏森口から歩いて約5分の場所にあります。
大きな「中華」の文字が目立つ、黄色い看板は遠くから見てもすぐ見つかるはず。
夜になれば、スタンド看板のライトがピカピカと光り出し、より一層派手な印象に。
そんな「三陽」の暖簾をくぐって、注文するのはもちろん「オムライス」。
そして+1メニューは「カレーライス」を。
・オムライス(¥900)
薄めのしっかり焼き卵に、ケチャップライスは、豚肉や玉ねぎ・なるとなど…。
具の種類が沢山入っているとなんだか嬉しい。
ケチャップ味は薄めで、しっかり中華だしと塩コショウが効いた香ばしい味わいのライス。
飽きがこなくペロリと完食できちゃう、間違いなしの美味しさです。
・カレーライス(¥520)
「三陽」のカレーライスは、いわゆる街中華のカレーのような黄色っぽさはなし。
いわゆる、ベーシックな茶色いカレーライスです。
大きめにカットされた玉ねぎと豚肉が、かなり食べ応えありで◎。
クリーミーで中華味の効いた優しい味です。
赤い椅子やカウンター越しに響く中華鍋の音。
街中華感がたっぷり漂う店内と、ぶっきらぼうに見えて実は優しい店主も「三陽」に通いたくなる理由です。
スタンド看板も可愛い。
【三陽】
住所:東京都港区新橋2-13-4
アクセス;JR新橋駅烏森口から徒歩約5分
席数:13席
(カウンター7席、2人掛けテーブル×3)
営業時間:11:00-23:00
定休日:不明
中華 大興 / 御徒町
御徒町駅北口から歩いて、約1分の路地裏に佇む「中華 大興」。
お昼時はいつも満席で、列ができるほどの人気店です。
駅からのアクセスも良いので、御徒町に来たらついつい寄ってしまう…。
店の周りにたくさん積まれたダンボールのローカル感とは裏腹に、入り口のメニューボードはちょっぴり洋風。
こんなちぐはぐ感も、長く続く街中華ならではかも。
そんな「中華 大興」で頼むのも、もちろんオムライス。
もう1品には看板メニューの坦々メンをチョイス。
・オムライス(¥700)
元々は裏メニューだったというオムライス(今はメニューにあります)。
玉ねぎの存在感を残した香ばしい炒め加減が食欲をそそるチキンライスと、しっかり厚焼きの卵がマッチします。
決してカフェでは食べることのできないずっしりとしたオムライスが、中華オム好きの心をくすぐります。
オムライスには、中華スープつき。
・坦々メン(¥730)
「大興」の坦々メンの魅力といえば、この濃厚クリーミーなスープ!
辛いものが得意じゃない人でも食べれる、マイルドな辛さなので安心です。
ちぢれ麺にスープともやしやひき肉がよく絡んで、箸が止まらない!
残ったスープにご飯を入れて食べるのもアリです。
(もったいなくて、ついついやっちゃう…)
その他にも、びっくりするくらいたくさんのメニューがある「大興」。
何を選んでいいのやら、目が回るくらいびっしりとメニューが貼られていますが、本型のメニューもあるのでご安心を(笑)。
軽めのおつまみメニューも豊富なので、昼からお酒を飲むのにもぴったりです。
【中華 大興】
住所:東京都台東区上野6-2-14
アクセス;御徒町駅から徒歩約1分
席数:22席
(全席テーブル席)
営業時間:11:00-16:00、17:00-23:00
定休日:日曜日
教えたくないけど、でも知ってほしい「町中華のオムライス」。
これからもこっそり紹介していきます!
第6回もお楽しみに…!
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