Coucou!ボンジュール鈴木です。すっかり冬本番で毎日寒いですね。
みなさんどうお過ごしですか?
私は、ボーカリストのイメージが強い人が多いと思うのですが、ビートメイク/トラックメイク、作詞、作曲、編曲、演奏、mix,マスタリングなど、ぼっちで孤独作業しているので、妄想をさせてくれるようなかわいい物に執着してしまっているのです。
このコラムでは、私が影響された”キュン”てしちゃうかわいいチクって毒のある物などについてお話していこうと思います。
それでは、ボンジュール鈴木のもっとクラッシュしたいの”はじめます!
第4弾として、子供の頃に読んだ絵本や童話、おとぎ話についてお話します
12月になると、クリスマスに本や絵本をプレゼントでいただいたのを思い出します。親の仕事関係の方々から、親が喜びそうな、本とか図鑑とかそういうお勉強的なプレゼントをいただく事が多かったですね。
私は興味ない教科の物覚えが極端に悪く酷い成績で、小1の頃から友達ともあまり遊ばず、毎日の数時間の強制的なピアノ練習と習い事の後に、家庭教師の先生とのお勉強という、相当トラウマレベルの窮屈な毎日を不憫に思った家庭教師の先生から、親に内緒で大人の面白い世界を教えてもらう事が多かった気がします。
子供の頃に『童話やおとぎ話は、裏の解釈があって本当は怖いお話なんだよ!』って教えられて、人生は裏と表があるんだ!って、子供心に都市伝説やUFOなどに似た恐怖を感じた事を覚えています。
グリム童話やアンデルセン、民話の多くの作品が都市伝説並に違う意味のある怖いお話と囁かれていますよね。大人になって『え?そ、それって。。。』ってなる事もあるのではないでしょうか?
『眠れる森の美女』『いばら姫』
民話では『眠れる森の美女』、グリム童話集では『いばら姫』、ディズニー映画では『マレフィセント』
悲惨な内容の『日と月とターリア』が元になったとも言われていますが、人気のお話だけあって、色々なパターンのお話があります。
子供に恵まれなかった王と王妃にやっと子供ができたので、その国の13人の魔法使いの12人をパーティーに招待しますが、呼ばれなかった魔法使いに、姫が15歳になったら紡錘に指を刺されて命を落とすという魔法をかけられて、姫は長い100年の眠りについてしまいました。そして、ある国の勇敢な王子様のキスで、姫がお城の人々と一緒に目を覚ますというお話。
王子様のキスで目覚めるという、ある意味お決まりのシチュエーションでも、『眠れる森の美女』という名前がきゅんって響いて、多くの女の子が興味を示したのではないでしょうか?
女の子のお姫様願望を描きたいと思っているので、童話やおとぎ話感を軸の幻想的なコンセプトにしています。『イバラがキュって絡まって痛いの』とか『その棘を満たしてあげるから』とかね。
どんなクールなかっこいい大人の女性もお姫様願望があると思うので、男性の方々は『森は怖いの。私だけを守って助けてね王子様!』という女性の気持ちを受け止めてくださいね。
女性の方には曲を聴いている間、意中の相手を王子様に仕立てて空想の世界に行っていただけたら嬉しいなって思っています。
『スイミー』 作: レオ・レオニ 訳: 谷川 俊太郎
小さい魚達は、大きな魚に食べられるのが怖いので岩陰からでないのですが、黒い魚のスイミーは、小さい魚達とちからを合わせて大きな魚に見せかけるために目になって、大きな魚を追い出すお話です。
私にとってとても怖かった記憶が、、、私は幼少期、声が変わっていて、ゆっくり話す癖もあり周囲から浮いていたので、周りと違うことに恐怖を覚えていました。
そんな時期に、自分だけがみんなと色が違う黒い魚が主人公というのが、それはそれはひたすら怖かったのです。
小さな魚さん達で協力して、自分が目になって大きな魚になりきって海を泳ぐっていうのも、とてつもなく恐怖で。。。そうなの。協調性が全くない子だったのです。今は随分直りましたよ。ね!
絵がとても綺麗なので、この絵本に惹かれ読みたいんけど、とっても恐怖!という、私が作品を作る上で影響された、自分にとってMへの扉を開けるきっかけになったそんな作品かもしれません。
『シンデレラ』
シンデレラは、継母とその連れ子の達に日々いじめられていました。お城の舞踏会があり、姉達は出かけますが、シンデレラも魔法使いに魔法をかけてもらい、綺麗に着飾ったシンデレラはお城の舞踏会で王子様に見初められます。シンデレラは魔法の切れる12時前にお城を後にしますが、階段で靴を落としてしまいます。王子はその靴を手がかりにしてシンデレラを探しだし、めでたく結婚をするというストーリーです。
このお話は、誰もが知る童話なのではないでしょうか?
でも魔法使いが出てこないパターンなどもあり、このお話も何種類もあります。
かぼちゃの馬車が出てきたり、ガラスの靴が出てきたり、女の子ときめいちゃう作品ですね。
でも何が怖いって、王子様が探している靴の持ち主になりすます為に自分の足を切ってしまうなんて!!!想像しただけでもゾっとしちゃいます。
でも逆に言えばもしかしたらすごく一途な愛の形なのかもしれない。。うーん。
一方、シンデレラは計算してガラスの靴を落として行ったのではないかと思っちゃうんだけど。。。
これは、世界共通なのかな?私を見つけて願望というか、少しヒントを与えて『やっと見つけました!僕が探していた運命の人は、あなたなのです!』って言われたいなぁ!なんて。
でも、子供の頃から女の子は思ってたはず。
『なんで顔覚えてないの?メイクとかおしゃれしてなくても雰囲気とかでわかるでしょ。わからないとか失礼』ってずっと不思議に思ってた私は捻くれているでしょうか?それとも王子様は脚フェチ?
『星の王子さま』
このお話は、短くまとめるのが難しいですが、、、
飛行機の操縦士の主人公が砂漠に不時着し、大切に育てていた薔薇と喧嘩をして他の星からやって来たという一人の少年の王子に出会います。王子はその地球で沢山の薔薇を見つけ、今まで大事にしていた薔薇がたくさんあるという事にショックをうけます。そして狐に、薔薇が自分にとって唯一無二の存在である事に気づかされます。狐に大切な数々の事を教えてもらい、、、というストーリーです。
私の心に一番残っている本といえば、星の王子さまかもしれません。
フランス語の”星の王子さま”をプレゼントされて、きちんと日本語で最後まで読んだことがないので、解釈を間違えている気もしますが。。。
作者のサン=テグジュペリは、フランスのリヨン出身なので、街に星の王子様にまつわるグッズが溢れ、資料館などもありみんな誇りを持っている印象でした。
私も留学する前の語学学校の時、リヨンに少し住んでいた時期があり、星の王子さまを題材にした講義もあったので思い入れが深いです。
絵もおしゃれでとてもかわいいので、大人になった今も、時々読みたくなるんですけど、深すぎるというか、読んだ時に自分の置かれている状況や年齢によって感じる事が毎回違うんですよね。
きちんと理解ができているか自信なかったりするのですが、そういう人が私の周辺でも多く、たぶん読んだ人に、大事な事は何か考えさせる作品なんだろうなと思います。
毒というわけではないのですが、、、なんだろう。『大事なものは目に見えない』など、この本を読んだ事ない人も知っている言葉があるのではないでしょうか?
ズキって心に刺さる箇所や、心が温まる箇所がたくさんあり人間が成長していく上で、絶対読んで損はないと思う作品です。
さすがサン=テグジュペリ様!たぶん彼はそういう事も考えながら書いたんでしょうね。
みなさんは、どんな物語が一番心に残っていますか?
ボンジュール鈴木/東京出身の女性ビートメイカー/サウンドプロデューサー。 作詞作編曲〜演奏〜歌唱〜マスタリングまでを一人で行い、南仏留学時に出会った欧州のエレクトロニカ/ヒップホップや、クラシック、教会音楽の影響を強く受けたサウンドを展開。独特の甘ったるいロリータ・ウィスパー・ボイスが絡み合う楽曲は現在の音楽シーンの中でも一際異彩を放っている。
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