The Cheseraseraが轟かすセンチメンタルギターロック。反骨精神剥き出しのリアルサウンド
メジャーの舞台から退き、2017年より自主インディーズレーベル“dry blues label“にて活動をスタートさせたThe Cheserasera(ザ ケセラセラ)。コンスタントに作品を作り上げる中、2018年に発表した「最後の恋」の自作MVに関する生々しくエッジの効いた本心を露呈したギターボーカル宍戸翼のツイートが話題となり、The Cheseraseraの名が一気に広まりました。翌年リリースされたフルアルバム「幻」を提げたツアーのファイナルを飾る渋谷WWWでは念願のソールドアウトを達成!以後、精力的にライブ活動を行っています。
確固たる10年というキャリアで、バンド道を突っ走るThe Cheserasera。
自分たちの音楽を信じ続ける彼らが歩んできた軌跡を辿っていきたいと思います。
The Cheseraseraの軌跡①2009年、東京にて結成
“ケセラ“や“ケセラセラ“の略称で呼ばれるThe Cheseraseraですが、2009年から2010年までは昼行灯(ひるあんどん)として活動していました。駒沢大学の軽音楽サークルに所属していた宍戸翼(Gt&Vo)と美代一貴(Dr)と当時のベーシストとで前身バンドを結成するもすぐにベースが脱退。その後、美代の幼馴染の西田裕作(Ba.)が加入し、現メンバーでの構成となります。美代と西田は昼行灯を組む前から一緒にバンドを組んでおり、尾崎世界観率いるクリープハイプのメンバーだったという時期もありました。2010年に行われた初の自主企画ライブ【曇天ケセラセラ】を機にバンド名を改名。もっと前向きで明るいイメージにしたいという思いから、”Que sera sera”を英語風に変え、オリジナル表記の“The Cheserasera“としたそうです。
rockin’on presents『RO69JACK COUNTDOWN JAPAN 11/12』の入賞アーティスト16組に選出され、2012年には自身初となるMV作品「さよなら光」を制作。
YouTubeの効果もあってかライブハウス以外でもThe Cheseraseraの噂は広がり、2013年に開催された初のワンマンライブはソールドアウトを記録しました。
以降、タワーレコードのインディーズチャート1位を獲得、2014年1月に初の全国流通盤『The Cheserasera』をリリースするなど、好調なThe Cheseraseraにメジャーデビューの話が来るのもおかしくはない状況となったのです。
The Cheseraseraの軌跡②2014年、念願のメジャーデビュー
前にも述べた全国流通版『The Cheserasera』の発売を記念した「The Cheserasera ~リリース記念フリーライブ~」が行われた渋谷CLUB QUATTROにて、メジャーデビューを発表しました。
同年6月、ミニアルバム『WHAT A WONDERFUL WORLD』が。2015年には1stフルアルバム『WHATEVER WILL BE, WILL BE』が日本クラウンよりリリースされ、バンドはひとまわりも二回りも成長を遂げていきます。
楽曲制作、ライブ、大型フェスなど目まぐるしく活躍を魅せる中、2ndミニアルバム『YES』をリリース。このアルバムには、Spotifyに於いてThe Cheseraseraで一番再生され、筆者がバンドに出会うきっかけとなったライブ定番曲「賛美歌」が収録されています。
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