ダンスボーカルの未来は明るい! a-nation 2017 初日ライブレポート
夏も終わりに差し掛かる8月26、27日。真夏の音楽フェス「a-nation 2017(エーネーション 2017)」が、味の素スタジアムで開催された。1日目は、EXILE THE SECOND、ピコ太郎、lol、Red Velvet、超特急、NCT 127、DANCE EARTH PARTY、Da-iCE、三浦大知、EXO、AAAがメインとして登場。ヘッドライナーには、今年で13回目のa-nation出演をするAAAが初のヘッドライナーに抜擢! 5万人を超える超満員のオーディエンスが、歓声をあげ、時には踊り、最高の盛り上がりを見せた。
ミーティアでは26日に開催された「a-nation 2017」の模様をレポート!
EXILE THE SECONDがトップバッターでかます!
a-nationのトップバッターを飾るのは、EXILE THE SECOND。さすがの知名度と人気だ。味の素スタジアムはのっけから超満員のオーディエンスが熱気と歓声をあげる。『HERE WE GO』でオープニングを飾ると、ボーカルのSHOKICHIが「1つになろうぜ!騒げー!」とオーディエンスを煽り、会場は一気に一体感を生み出す。
アーティストとして円熟しているEXILE THE SECONDは、パフォーマンスも一味違う。決められた振付を踊るのではなく、その場のグルーヴを大切にして歌と踊りを楽しんでいる印象を受けた。感覚で言えば、ライブを見ているのにクラブに来ているような、音楽を浴びる感じがあるのだ。SHOKICHIのソウルフルなボーカルとNESMITHの日本人離れした本格的なボーカルも力強く、この濃厚な音楽がなんとも心地良い。
『Mo Bounce feat. Far East Movement』で、パフォーマーがソロダンスでかました後、EXILE THE SECONDの夏の定番曲『YEAH!! YEAH!! YEAH!!』へ。この曲、何といってもボーカルとパフォーマーのセッション感が最高に見てて楽しい。これぞ夏フェス! という熱くも爽やかな空気感が出来上がり、この頃にはぽつぽつ降っていた雨も完全に止んでいた。そして、ラストの『Summer Lover』へ。サビの「サマラバ」のフレーズでは、オーディエンスと一緒に手を振りながら歌い踊り、最高のスタートを飾った。
その後、昨年『PPAP』で社会現象を起こしたピコ太郎が登場。『PPAP』の人気は未だ衰えることを知らず、会場中に「ペンパイナッポアッポーペン」のシンガロングが生まれた。
今後、日本の音楽チャートを賑やかすダンスボーカルグループが登場
ピコ太郎の後は、a-vexが期待をかける男女混成ダンスボーカルグループ・lolが登場。
CMで耳なじみのある『Party up!!』を含む、アップテンポなメドレーでスタートを飾るlol。女子メンバーは編み込みヘアーでやんちゃなかわいさ、男子メンバーは爽やかファッションで、ビジュアルの良さもアピール。リリースしたばかりのアルバムのリード曲『perfect summer』で、爽やかなサマーチューンをオーディエンスに届けた。
筆者はlolを見ていると、10年前のAAAをどうしても思い出してしまう。ビッグネームの先輩たちに囲まれ、来てくれた観客に少しでも自分達を知ってもらおうと必死にパフォーマンスする姿。どこか胸が熱くなる。きっと年を重ねるごとに、上に上がっていくのだろう。そう思わせてくれるライブを見せてくれた。
この後も、ダンスボーカルグループの熱いライブが立て続けに続く。
メインダンサー&バックボーカルグループという特殊な構成をとっている超特急がのっけから、ダサカッコイイパフォーマンスで会場を盛り上げる。超特急のダンスパフォーマンスは個性とコミカルさに目が行きがちだが、全体を見るとダンスの構成と移動が結構エグイ。ライブで見て確信したが、イメージとは裏腹に中々高度なことをやっているグループという印象を受けた。
最後は『バッタマン』で、超特急とはこういうグループだ! と熱烈なアピール。熱くて、全力で、良い意味でダサいことも本気でやる超特急。本当にカッコいい男とはこういうグループのことをいうのかもしれない。
今回、a-nationを取材していて一番驚かされたのは、K-POPの存在だ。K-POPの人気が再熱しているという流れはここ最近耳にしていたが、現場で実際にオーディエンスの反応を見て確信した。K-POPは再熱している。
まずK-POPグループの一陣を切ったのはa-nation初出演のRed Velvet。レドベルの愛称で呼ばれ、10代~20代の女性を中心に人気がある、ガールズグループなのだが、とりあえず歓声が凄まじい。
名前が出れば「キャー!」映像が出れば「キャー!」メンバーがソロでカメラに抜かれれば「キャー!」の大歓声。『Red Flavor』を含む4曲を披露し、レドベル人気の高さを見せつけた。
続いて登場したのは、日本の夏フェス自体初出演のNCT 127。彼らもレドベル同様、とてつもない大歓声を浴びていた。そして、なによりダンスがうまい! サウンドもプロのストリートダンサーが好むような洋楽テイストで、ダンスもプロのダンスチームかなと思わせるようなグルーヴとスキルを見せる。ラストに披露した『Cherry Bomb』はボーカルとラップのFIXもすごくカッコいいが、スワッグ感が出ているダンスパフォーマンスも目を奪うものだった。人気だけの歓声ではなく、実力で得た歓声だろう。
Red VelvetとNCT 127はこれから日本での活動も多くなると思われるので、今後の活躍に目が離せない。J-POPとK-POPが生み出すダンスボーカルグループの未来は明るい!
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