「願い」
アニメ「グランベルム」のエンディングテーマです。
メロディーが繊細で、どこか現実離れした美しさを感じて鳥肌が立ちます。壮大なバラードでありながらも、どーんと力強く背中を押すわけではなく、そっと寄り添う歌詞が心に染みます。
「楓」
スピッツの楓のカバーです。
小川のせせらぎを彷彿とさせるたおやかなUruの美声が聴く人のセンチメンタルな感情を引っ張り出します。
カバー曲を歌う時は原曲の雰囲気をなるべく壊さないように意識していると話しており、Uruのカバーにより「楓」の持つ魅力を再発見できます。
カラオケとして、ただ巧みに歌い上げるのではなく、そこに自分のカラーを絶妙にブレンドすることでUru自身の魅力も最大限に発揮される相乗効果があり、相思相愛な関係と言えます。
「傷つける」
原曲では悪口にさえ温もりがあるスレた愛情を感じますが、Uruが歌うことにより、そういう捻くれた愛情はあまり感じません。その代わりに、打ちひしがれんばかりの後悔が滲み出ていて目頭が熱くなってきます。
ふっと消えてなくなってしまうような冬の吐息にも似た、儚いハイトーンに胸を締め付けられます。
限りなく透明に近いUruの歌声は、心にある毒や牙をスッと抜いていく浄化作用があり、聴く人を優しく柔らかく包みこんでくれます。
怒りに支配される人も、悲しみに沈む人も分け隔てなく感情をフラットにさせ、ユニゾンするサウンドは力強くて背中を預けたくなる安心感があります。生まれたばかりの「オリオンブルー」を聴いて、ささやかな日常に喜びを見いだしてみませんか。
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