pale moon
2005年発売、12thアルバム「CASHMERE MUSIC」収録。このアルバムがポニーキャニオンでの最後のアルバムとなりました。ハウスを感じさせる4つ打ちのリズムに切ない歌詞が乗るナンバーです。この頃からAORを感じさせる曲が増えました。
game
2008年発売、13thアルバム「IN LOVE AGAIN」収録。このアルバムからエイベックスにレーベルを変えました。エレクトロ・ポップを思わせるようなアレンジが印象的なナンバー。大人の恋愛を描いた楽曲ですが、彼女自身がミドルエイジに差し掛かってきたこともあり、まったく背伸び感がありません。さまざまな要素が絶妙なバランスで混ざりあったミディアムバラードです。
Boyfriend
2010年発売、14thアルバム「PURPLE」収録。rhodesの心地良い響きから始まるナンバー。もうあえて言う必要がないほど、当たり前に切ない歌詞は必見です。デビュー当時からずっと自身でおこなってきたボーカルアレンジが光ります。
余談ですが、このアルバムの「コラージュ」「Boyfriend」「スロウビート」「レッスン」「太陽」とつながる流れは秀逸。
君がわかるから
2011年発売、15thアルバム「透明」収録。この曲に関しては、もう切なさ以外の要素を感じません。ここまでど直球の切なさは彼女の楽曲の中でも珍しいです。ぼく自身も思い入れの深い1曲。
何も言わずにさよならを
2012年発売、16thアルバム「夢の続き」収録。この曲もイントロのrhodesが心地いいナンバー。大人の女性だからこそ書ける歌詞に注目して聴いてほしいです。大切な人と別れる間際や、別れた直後に聴くのはおすすめしません。
番外編:特別な街
特別な街
カテゴリ: J-Pop
TOKYO FMのある番組のために書き下ろされた1曲。iTunesストアでダウンロード販売されています。もともとの音源はイベントで配布された非売品のCDあるため、基本的に手に入りません。
1コーラスのみの短い楽曲で、やはり歌詞には彼女らしい世界が溢れています。とても良い曲なので、番外編として紹介させてもらいました。
AORと切ない歌詞の融合。古内東子は今だから聴いておきたい
R&Bやクラブミュージック、シティポップが全盛の昨今、古内東子はぜひ聴いてほしいミュージシャンのひとり。松任谷由実、竹内まりや、aiko、西野カナといった切ない音楽を歌うミュージシャンの文脈と、大滝詠一、山下達郎といったジャパニーズAORの文脈の交点に彼女の音楽があります。
10月17日には6年ぶりとなるニューアルバムも発表予定。ちょうどいいタイミングだと思うので、この機会に聴いてみてはいかがでしょうか?これまで彼女の音楽を知らなかった人も、20年前の彼女の音楽しか知らない人も、情報をアップデートするタイミングに来ているのかもしれません。
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