鉄拳と大塚愛のコラボパラパラ漫画で涙が止まらない
4月19日、マツ六株式会社のYouTube公式チャンネルにお笑い芸人・イラストレーターとして活躍する鉄拳の最新パラパラ漫画「母の辛抱と、幸せと。」が公開されました。同作品は大塚愛の最新アルバム収録楽曲『日々、生きていれば』とのコラボ作品になっていて、鉄拳の感動ストーリーパラパラ漫画と大塚愛のハートに語り掛けてくる楽曲がマッチして、涙なしでは見れない感動作品になっています。鉄拳がこんなすごいアーティストだったとは。ミーティアでは鉄拳の新作レビューに合わせて、鉄拳のパラパラ漫画の世界を紹介します。
世界も認める鉄拳のパラパラ漫画とは?
鉄拳といえば、皆さんは画用紙をめくりながら「こんな○○はいやだ」というお笑いネタをやる芸人のイメージが強いと思います。それは一昔前のお笑いブームの時代の話で、実は現在、鉄拳はパラパラ漫画家として世界でも名を知られるアーティストになっていたのです。
鉄拳とは?
鉄拳はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人、イラストレーターで、自称「超未来戦士」として活動しています。
最初は漫画家を目指していて、1989年にちばてつや賞(期待賞)を受賞しますが、その後実績が残せず漫画家の道を断念。
その後、二番目の夢だったプロレスラーを目指してFMWの扉を叩き入団しましたが、選手ではなくレフェリーとしての採用だったことに気付いてすぐ退団。
次いで俳優の世界に挑戦しようと決意を決め、1995年に劇団東俳に入団しましたが、滑舌が悪いという理由ですぐに退団。
そして、皆さんもよく知るお笑い芸人として、活躍をすることになります
出典:YouTube
この「こんな○○はやだ」が世間がよく知る鉄拳の姿ですね。ここから自身のルーツでもある、絵を描くことを芸として頭角を現し始めます。
鉄拳の転機は、フジテレビのDO!深夜枠で放送された番組「ワンフレーム」の企画で、パラパラ漫画作品「振り子」を発表したことから始まりました。その後「振り子」が様々な形で日本国内だけでなく世界で注目され、パラパラ漫画家として一躍アーティストとして注目されるようになり、今に至ります。
世界でも高評価! 実はすごい鉄拳パラパラ漫画
プロフィールでさらっと、鉄拳のパラパラ漫画に触れましたが、どのくらいすごいのでしょうか。
鉄拳のパラパラ漫画「振り子」が映画化
出典:YouTube
鉄拳のパラパラ漫画の中に「振り子」という作品があるのですが、この作品が様々な形で起用され話題を呼びました。まずは映画化です。
中村獅童、小西真奈美が主役を務め、Yahoo映画レビューランキングで1位を取るなど話題作になりました。今でも原作の「振り子」動画は再生数を上げていて、涙を誘う作品として愛されています。
UK人気バンド・MUSEと3度もコラボ
出典:YouTube
原作の「振り子」動画はBGMにMUSEの『Exogenesis Symphony Part 3』を使用しています。MUSEといえばグラミー賞を受賞し、2012年にロンドンオリンピックの公式ソングを歌った、世界的に有名なイギリスのロックバンドです。そんなすごいバンドのメンバーから「振り子」に感銘を受けたと言われ、そのまま公式のMVとして採用されました。その後『Follow Me』という曲でも鉄拳のパラパラ漫画が採用されます。
しばらくしてから、再度MUSEから一緒に作品を作りたいとオファーがあり、上記動画の『Aftermath』で3度目のコラボが実現。2100枚に及ぶパラパラ漫画は世界中で視聴されました。
浅田真央をモデルにした作品
出典:YouTube
先日、フィギュアスケートで一時代を築き、現役引退を表明した浅田真央をモデルにした、パラパラ漫画を公開。浅田真央のフィギュアスケート人生をフィルム感覚で見ることができます。浅田真央の怒涛ともいえる早さで過ぎていった選手生活をジェットコースターで見ていく映像演出は逸脱です。魅せ方というかその人の背景をどう表現しようかという部分をよく考えているのが鉄拳パラパラ漫画の引き込まれる部分といえるでしょう。
この映像作品には母親の存在が多く描かれていますが、母親とのパラパラ漫画で紹介したい作品がありますので、次の項で触れていきます。
母と子の一生を描いたストーリーに涙腺崩壊
突然ですが、GWが終われば母の日が訪れます。今年の母の日は5月14日です。皆さん母親との思い出を振り返ったり、今後の母親のこととか考えてますか?忘れてしまっている人もいるのではないでしょうか。そんな方に見ていただきたいのがこの作品です。
出典:YouTube
こちらは鉄拳のパラパラ漫画最新作「母の辛抱と、幸せと。」と大塚愛の最新アルバム収録楽曲『日々、生きていれば』とのコラボ作品です。この作品は「大切な人を転倒から守り、安全で豊かな暮らしのお手伝いができたら。」という想いを広く発信するため、マツ六株式会社のもと制作されました。
息子に弱さを見せない強がりな母親と、母親の転倒を機に親孝行に奔走する息子の思いを鉄拳のパラパラ漫画特有の演出で描いたショートムービーになっています。
小さい頃は母親にご飯を食べさせてもらったり、転んでケガしたら絆創膏張ってくれたり、眠たくなったらおんぶしてもらったりしていたのが、母親が高齢者になると、今度は自分が転倒した母親を心配して病院に連れていったり、移動ができない母親をおぶったり、ご飯を食べさせたりなど逆の立場になります。人生というのは一つの線でつながっているのかもしれませんね。
鉄拳は作品の動画コメントで
「これから親が歳をとって介護する時に大変だろうなぁと、思いつつ、
自分が生まれてそれまでお世話になった事を考えると、同じだと思いました。育児された事を介護としてお返しすれば良いだけ。大変さは違うかもしれませんが、育児も介護も子を思う気持ち、親を思う気持ちは同じです。親には辛抱してもらった分、幸せになってもらいたいです。」
と言っています。
鉄拳は小さい頃に母親を亡くし、父親とともに人生を歩んできたので、母親が生きていればこうしてあげたいという気持ちもあって、この作品を描いたのではないでしょうか。ラストシーンで母親がその生涯を終えるときに最後に見た光景は、息子が笑顔で涙を流しながら手を握る姿です。筆者はここに鉄拳の母親への思いがすべてこもっていると思いました。
また、大塚愛はこの作品に対して子供に見返りは求めていない、子供の幸せをただ願っているといった内容のコメントを残しています。作品に登場する母親は、息子に弱さを見せない強がりな母親なのですが、この強がりは迷惑をかけないことが、年老いた自分にできる、最後の子供の幸せを願ってのことだと思うと、親の愛情に目頭が熱くなります。
筆者はドライな人間といいますか、「全米が泣いた!!」みたいなキャッチフレーズの映画を見ても涙の一粒も流さないようなタイプなのですが、この『母の辛抱と、幸せと。』は思わず涙が出てしまいました。3分過ぎたあたりから目頭が熱くなってきましたし、泣いたらいけないと思って、一回動画を閉じたくらいです。
大人になって忘れていた、大切なものを思い起こさせてくれる作品でした。
鉄拳のパラパラ漫画最新作『母の辛抱と、幸せと。』を中心に、鉄拳のパラパラ漫画の世界を紹介してきましたが、ここには載せられなかった作品以外にも、泣けるパラパラ漫画をたくさん世の中に出しています。色々な経験や状況を潜り抜けてきたからこそ描ける鉄拳のパラパラ漫画は涙なしでは語れません。
鉄拳公式サイト:http://search.yoshimoto.co.jp/talent_prf/?id=654
鉄拳公式ブログ:https://blogs.yahoo.co.jp/tekken_blog
鉄拳公式YouTubeチャンネルはこちら
大塚愛公式サイトhttp://avex.jp/ai/
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