SIMI LABはOMSB、MARIA、DyyPRIDE、JUMA、USOWA、RIKKIのMC6人、Hi’Spec、DJ ZAIの2人のDJで編成されるヒップホップグループだ。しかし、メンバーは固定はされておらず、数十人いる時もあれば一桁の時もあり、増減が繰り返されている。そんなクリエイティブで斬新な彼らの音楽は目を引くルックスとともに一気に広がっていく。何にも染まらない彼らの魅力に迫っていく。
個性の集合体「SIMI LAB」その光る魅力とはどこからやってくる?
様々な個性が集められたグループSIMI LAB、それぞれ個々でソロ活動を行っていたりとすべてがフリーダム。そんなスタイルが受けいれられ、ヒップホップ界では人気を呼んでいる。またこのそれぞれの個性を生かして曲に盛り込み、様々な楽しみ方ができるのも、彼らの音楽の魅力なのである。メンバーはグループとはいえども一人一人自立しており、その個性のぶつかり合いがこのグループに輝きをもたらしている。一人一人が持つ自信のぶつけ合い、そんなことができるのはやはり自分の可能性とメンバーを信じているからこそ。音楽に対してまっすぐで、何のためらいもなくぶつかっていくパワフルでエネルギッシュな姿勢は曲にも生きている。
エキセントリックなサウンド、常識知らずのフリーダムなスタイル
どこか未視感のあるSIMI LAB、おそらく彼らの留まることのない勢い、何かにとらわれることのない自由感がそれを生み出しているのだろう。また日本生まれの日本育ちであるが、一見外人のようなルックスを持っているため、幼少期はいじめを受けたりと苦労を背負っているメンバーもいる。そんな生い立ちから奥深いヒップホップサウンドが生まれているのかもしれない。生きづらさや窮屈さ、それらをエキセントリックに、魅力的に音楽に変換。SIMI LABが私たち聴き手に与えるシミのような蟠りはかなり大きなものだ。一度聞いたら忘れられないフレーズ、耳で反芻し何か心に響いてしまっている。それは彼らが意図して作り出したものなのか、それとも天然で作っているのか、あるいはそのどちらもなのだろうか。つかみどころのないヒップホップは底がなく、どんどん知りたくなっていく。そんな人に影響を与えるようなヒップホップミュージック、元気や励みになったりもするだろう。彼らは今日も常識や普通という観点から逸れ、自分らしい生き方をぶらさずに確立していることだろう。
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