坂本慎太郎直筆! iPadとアニメーション制作アプリを駆使して作られたアニメーションMV
ゆらゆら帝国の終焉からソロとして超絶なオリジナリティを発揮し続けている坂本慎太郎。去る11月19日(土)、3枚目のアルバム『できれば愛を』からのシングルカット曲「ディスコって(オノシュンスケ・カヴァーバージョン)」のMVがフル公開されました。
この突き抜けたシュールな世界、坂本慎太郎自らが鉛筆で600枚!の絵を描きディレクションしたもの。完全包囲DIYなモノクロームアニメーションの世界。
オノシュンスケが作り上げる、マシーン的無機質なファンクにユルさと温もりある音楽が、僕らが想像する「ディスコ」の華やかな世界をすっかりひっくり返してくれています。
坂本慎太郎といえば、ゆらゆら帝国解散後、ソロ第一弾としてリリースされた『君はそう決めた(You Just Decided)』のMVも衝撃でした。
坂本:あれは、アルバムを出すからにはビデオがあった方がいいという話になったんですけど、やっぱり1人でやってるんで、まず予算がないということがあって。そうした時に、バンド時代にずっとビデオを撮ってくれた山口保幸さんという映像監督と、お金をかけなくても面白いことが何かできるんじゃないかという話をする中で、iPadの「Animation Creator HD」というアプリを使ってアニメを作るということになったんです。そういうやり方でやれば簡単にできるということを監督が教えてくれたんで、まずはiPadを買いに行くところから始めて。あとはひたすら家で書いていた、と。
線が続いて飲み込んでぐるぐるなって次なる塊に変化して行く無限ループ。眺めているだけで巻き込まれてずっと眺めてしまいます。
今回の『ディスコって』にも坂本慎太郎のアニメーション作家(!)としての作風を垣間見ることができますね。
この無限ループアニメーション、眺めていて思うのは、ある種メディテーション(瞑想)状態に近いような気がしているのだけども(勝手に)。そんな(勝手に)メディテーション状態になれる無限ループアニメーションでオススメをひとつ。
西海岸を代表する映像監督でアーティストのトーマス・キャンベルのサーフ・ムービー『Sprout』。本編に挿し込まれているこちらのアニメーションもぐるぐるループします。
Sprout – Surfing the Mind from Jack Ivers Bond on Vimeo.
さて話は戻って『ディスコって(オノシュンスケ・カヴァーバージョン)』ですが、カップリングAA面には、坂本慎太郎流ディスコ・アンセム『ディスコって』のオリジナルバージョンも収録!
ディスコって / 坂本慎太郎
さかもと・しんたろう/1967年9月9日大阪生まれ。ゆらゆら帝国のボーカル&ギターとして1989年から2010年まで活動。2011年、自身のレーベル「zelone record」にてソロ活動をスタート。1stソロアルバム『幻とのつきあい方』を発表。2013年1月11日、シングル『まともがわからない』(TX「まほろ駅前番外地エンディング曲)と同ドラマ劇中音楽を手がける。2014年に2ndソロアルバム『ナマで踊ろう(Let’s Dance Raw)』をリリース。2016年α-Stationにて4月より「FLAG RADIO」(偶数月毎週水曜日21:00〜22:00)がスタート!
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