RADWIMPS『君の名は。』以外で聴いた方がいい曲とは？

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RADWIMPSの知っておきたい要素歌詞

野田洋次郎が書く歌詞は、RADWIMPSの世界観を作る上で、とても重要な要素です。
再度説明しますが、一部例外を除いて、RADWIMPSの歌詞はすべて野田の実体験に基づいています。恋人との恋愛や失恋。自身が思っていること。ストレートな下ネタ。など、10代から30代までの等身大の人間を描いています。
さらに、野田のクレバーな言葉使いや、哲学的な表現、英語力を生かした英文のリリックといったテクニックが入り、RADWIMPSの独自性をさらに確固たるものしているのです。歌詞を見るだけで、これは頭の良い人が書く歌詞だなというのがすぐに分かります。

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上記の『セツナレンサ』ように、英語リリックが多く使われている楽曲も多数。特に初期の頃に多い傾向があります。
最近では『君の名は。English edition』で、全編英語歌詞の曲をリリース。

下ネタの歌詞もちゃんと深い曲に仕上がるのが、RADWIMPSの不思議な所。上記の『G行為』はタイトルからして、下ネタ臭がプンプンしています。
想像通り自慰行為を連想させる世界観なのですが、単純な行為だけでなく、他人と比べて劣等感を持っている自分を励ますという要素と掛け合わせてあって、下ネタなのに、そうだよなとなぜか納得してしまう説得力を持っています。
他にも『コンドーム』とか、ドストレートな下ネタタイトルの曲がありますが、どれも考えさせられる歌詞です。

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上記の『マニフェスト』は、自分が総理大臣になったらというテーマで書かれたラブソングです。自分が偉い人だったらこうする！という想像は誰もが一度はしたことがあると思います。こういう妄想遊びと恋愛を組み合わせて、歌詞を作るセンスは野田洋次郎ならでは。

君の家まで電車を走らせよう終点は僕の家までにしよう
僕が総理大臣になったら君の誕生日を祝日にしよう
君を造り上げたパパとママに国民栄誉賞を贈るよ
引用：RADWIMPS / マニフェスト

こういったこっぱずかしくなるような歌詞にも、どこか哲学的な表現や考え方が入っています。なので、コミカルソングと呼ばれることはありません。むしろ、リスナーの脳裏に強烈な印象と恋愛観の投げかけをしてきます。RADWIMPSにはこういった歌詞が多いです。

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ダークな歌詞もRADWIMPSの特徴です。RADWIMPSを昔から知っている方は、このダークな歌詞こそRADWIMPSらしさと評価する人も多いのではないでしょうか。上記の『五月の蝿』は、失恋した男の心情を歌っているのですが、日本音楽史上稀に見るヤバい歌詞になっています。

僕は君を許さないよ何があっても許さないよ
君が襲われ身ぐるみ剥がされレイプされポイってされ途方に暮れたとして
その横を満面の笑みでスキップでもしながら鼻唄口ずさむんだ
引用：RADWIMPS / 五月の蝿

恐ろしいほどの憎悪です。愛と憎しみは表裏一体とよく言いますが、ここまで使ってはいけない言葉で、憎しみを表現するマインドは、鬼才の域だと思います。しかもアルバム曲ではなく、シングルとしてリリースしているというのだから驚きです。

ただ、ダークな曲の中にも救いの言葉があります。

君の愛する我が子がいつか物心つくとこう言って喚き出すんだ
「お母さんねぇなんでアタシを産んだのよ」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
そこへ僕が颯爽と現れて両の腕で彼女をそっと抱きしめるんだ
君は何も悪くないよ悪くないよ悪くないから
引用：RADWIMPS / 五月の蝿

彼女を”娘”にとらえると、最後まで恨みを突き通した歌になりますが、彼女を”愛した君”にとらえると「どんなに憎くても愛してた、今も愛している、不幸になってほしいなんて本気で思ってない」という愛の言葉で締めくくっているように聴こえます。

こういう歌詞の深さもRADWIMPSの魅力です。

出典：公式Facebook

RADWIMPSって調べれば調べる程、深いバンドだと痛感しました。RADWIMPSは、試行錯誤する日々。バンド内で起きた試練や葛藤。それらを乗り越えてきた人間味のあるバンドです。そのドキュメンタリーは今までにリリースした曲を聴くだけでも伝わってきます。そういう部分が、10代20代に衝撃と共感を与えたのではないでしょうか。
RADWIMPSが、その時によって曲が違うのは彼らが音楽に正直だから。どれもRADWIMPSらしさであり、今の曲、昔の曲、爽やかな曲、ダークな曲、ラブソング、攻撃的な曲、どれもRADWIMPSだと思います。ひとりの人間が、色々な見られ方をするように、リスナーによってイメージが変わるロックバンドは、世界中どこを探してもRADWIMPSしかいないかも。

RADWIMPS公式サイト：http://radwimps.jp/

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