日本のお父さんお母さんも、NYのラッパーも夢中になった「ビックスケールラジカセ」
もっといい音&大音量で聴きたい!というニーズの高まりに応え、ハイパワー、ハイクオリティ、それに準じてボックスも大きくなったモデル。80年代に発達したカテゴリーです。
合体家電の究極形「多機能系ラジカセ」
そして、今回の展覧会中央に位置するのが、ラジカセ+αの機能がこれでもかと注ぎ込まれた「多機能系」ラジカセたち!
松崎さん:「たとえば1983~4年に出たこちらのラジカセは、スイッチをおすと、本体がパコっと取り外せるようになっています。家にいるときは、本体をドックインして、ラジカセに。外へいくときは、スピーカーから取り外して、ウォークマンとして使うことができます。iPhoneのドックの原型になったモデルだともいわれています」
いま、スマートフォンをはじめとするガジェットのギミックは、実はほとんどがこの時代のラジカセに表現されていたのだそうです。多機能系ラジカセは、現代のデバイスやアプリケーションの原型でもあるのです!
単なるアナログ懐古ではない、未来を感じる展覧会。
「実は、もうこの時代にあったんだ」を知ることで、アイデアの原型やソース、そしてこれからのものづくりにおけるインスピレーションが詰まっているのが、『大ラジカセ展』の魅力のひとつ!さらに展覧会の内容、すべて撮影OKです!うれしい!
さらにラジカセ本体のみならず、付随するカルチャーを紹介するブースでも未来を感じます。
1980年代に一世を風靡した「カセットテープマガジン」コーナー
カセットに最新の音源を入れ、ファッションやアートの特集を掲載した小冊子(ZINE)をセットにして販売。数ヶ月に1度の発行ベースで、価格は1000円〜2000円前後。装丁も凝っており、アートピースとしての価値も高い。
1985年の「ミュートビート」特集。デザインもパッケージもいちいちいけている!
これはまさしく、いまつくってもおもしろいのでは、自分ならどういうものをつくるだろう・・・と楽しい妄想がはじまります。
>続いて!少し腰を落ち着けて、さらに『大ラジカセ展』を楽しめるお話を伺います。
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