演技との出会いが新たな自分を形成 Nissy(西島隆弘)の俳優業
続いて、俳優・西島隆弘について紹介します。
鬼と呼ばれた天才演出家に認められた 俳優・西島隆弘
元々、オーディションのエントリーシートに「俳優業もやってみたい」と書いていたNissy(西島隆弘)。俳優業にも挑戦しています。以下に代表作をまとめました。
2009年 園子温監督 映画「愛のむきだし」で映画初出演&主演
2012年 蜷川幸雄が演出し再演した舞台「下谷万年町物語」に出演。
2012年 大河ドラマ「平清盛」平頼盛役で出演
2016年 フジテレビ月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に出演。
映画「愛のむきだし」では、キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」では、第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞・新人賞を受賞しました。
歌手という本業を持ちながら、有名監督作品の映画主演、蜷川幸雄演出の舞台、大河ドラマ、月9ドラマに出演と本業の俳優顔負けの実績を持っています。しかも、あの厳しい指導で有名な演出家・蜷川幸雄に「世の中の荒波に出会ったとき、俺はちゃんと西島君の側に立って守るから、早く一緒に仕事をしましょう」と口説かれるほど高評価を得ました。
NHKのドキュメント番組で、蜷川幸雄はさらに西島隆弘を以下のように評価しています。
本当言うと、早く音楽なんて辞めて俳優やれって(笑)。俺は言ってるのね。まぁ、それは抜きにしてクリエイティブな人として考えると、センスはいいし、勘がいいね。頭いいからさ、頭のいい表現者だと思うのね。あとシャープさを持ってて、人を傷つけるというよりはとても純粋な何かで人を射抜いていく所があるから、そういう純粋さがヒュッと矢のように飛んでいくのがいいと思う。あれほどストレートにそういうのが現れるのは中々難しくて、それは珍しい資質だと思う。
引用:アーティスト・ドキュメント 「AAA 西島隆弘 ~完璧のその先へ~」
やはり、世界的なプロの目から見ても、西島隆弘は表現者としての資質が非常に高いことが分かります。
演技の経験がパフォーマンスにどう響いたのか?
2012年に放送された上記のドキュメント番組で、西島隆弘は「芝居は好き。芝居を見て自分を知ってもらえるのはすごく嬉しい。でも音楽で強くなりたい」と発言。やりたいのは音楽で、本業の歌手で結果を出したいと話していたのが印象的でした。
現在は音楽でも結果を出し、いいバランスで歌手と俳優の仕事をしていますが、当時は仕事のバランスに葛藤を抱いていたようです。
しかし、筆者はこの演技の経験ががあったからこそ、今のNissy(西島隆弘)のパフォーマンスに繋がっていると思います。
以前、世界で活躍するプロダンサーで、Kinki Kidsの振付をしているYOSHIE(BE BOP CREW)にインタビューした時に「ダンサーは演技の仕事もした方がいい。演技をすることでダンスの表現力の幅がかなり広がる」と話していたのですが、これは歌手にも当てはまるのではないかと思っています。
演技の経験が、歌詞の世界観を解釈する力、自分の内なるものを表現として相手に届ける力を伸ばし、Nissy(西島隆弘)の自己表現がのったパフォーマンスに繋がっていったのではないでしょうか。
出典:YouTube
エンターテイメントを追求! Nissy(西島隆弘)のソロ
最後にソロプロジェクト”Nissy”について紹介します。
Nissyエンターテイメントの特徴
Nissyの作品はすべて「Nissy entertainment」と冠がつけられ、セルフプロデュースです。
現状Nissyの楽曲は一般販売はされていません。YouTubeでのMV公開、iTunesでの配信。CDの購入は「AAA Party」「mu-moショップ」「え〜ショップ限定販売」(一部例外あり)のみです。
高い歌唱力、第一線で活躍するバックダンサーと共に踊り上げる振付、自身作詞による楽曲、ストーリ性あるMV、そこに信頼するクリエイター達の技術が集結し、Nissyの魅力を最大限に引き出した作品になっています。
出典:YouTube
Nissyと恋に落ちてみる?! MVに込められたこだわりのストーリー
NissyのMVは、女性とのストーリーを描いた内容になっています。これは自身に女性ファンが多いということもあり、ファンが見て楽しんでもらえるものをイメージしているのではないでしょうか。
シチュエーションも付き合う前の男女、ラブラブカップル、大人の男女とバリエーションが豊富。女性ファンはMVの登場人物に自分を投影すると、Nissyと恋に落ちているような気分になれるかもしれません。
自身の求められている魅力を、惜しみなく出すスタイルはMVのストーリーにも反映されています。
せっかくなので、少しだけMVをレビューしましょう。
Nissy / どうしようか
出典:YouTube
記念すべきNissy初の楽曲『どうしようか』。Nissyが美容師という設定も胸キュンだと思いますが、付き合う前の男女のやり取りを、ドラマのワンシーンのように見せる表現は逸脱。演技力があるからこそ作れるMVです。
Nissy / Never Stop
出典:YouTube
Nissyと夫婦になったらこんな感じか? と思わせるシチュエーションが女性ファンから高評価。
歌詞の内容を表現した振付が多いですが、そこに顔の表情でさらに色付けするNissyのパフォーマンス力にも注目です。
Nissy / まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL
出典:YouTube
ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で共演した有村架純とMVで再共演。ドラマでは叶わなかったカップリングが、この『まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL』では実現しました。ドラマであった後ろハグシーンも、今度は彼女側からしてもらってます。小指を使ったピンキーダンスのキャッチーさと幸せが伝わる表情もいいです。
AAAのリードボーカルとして、歌手、俳優、ソロとさまざまな表現の場で活躍するNissy(AAA・西島隆弘)。彼が見せるパフォーマンスは、今までの経験が生み出した至高のエンターテイメントです。自己表現を自在に操る力は、芸能界で活動していく度に引き出しが増え、さらなる進化を見せるでしょう。今後のNissy(AAA・西島隆弘)の活躍に期待です。
AAA公式サイト:http://avex.jp/aaa/
Nissy公式サイト:http://avex.jp/nissy/
NissyスタッフTwitter:https://twitter.com/NissyStaff
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