Nissyの4大ドームツアーDVD/Blu-rayは誰でも楽しめるのか?
ぼくは、普段エンタメ的を音楽はあまり聴かない。職人気質のアーティストがつくる音楽が好みだからだ。そんな理由から、彼や彼の所属するグループの音楽もあまり積極的には通らず、ギリギリ名前を認識し、タイアップのついた曲を数曲知る程度だった。
これは、Nissy(西島隆弘)やAAAの音楽をほとんど知らないぼくが、初めて彼のライブ映像を観て綴る体験記だ。
ファン“じゃなかった”ぼくが、Nissyの新作ライブ映像を観てみた
今回観たライブ映像はこれ。
AAAのメンバー・西島隆弘のソロ名義「Nissy」が、2019年春、ソロ活動5周年記念のベストアルバム「Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST」を引っさげておこなった全国4大ドームツアー「Nissy Entertainment “5th Anniversary” BEST DOME TOUR」。このライブBlu-rayを手に入れ、観ることにした。9/30の彼の誕生日に発売されたばかりの新作ライブ映像だ。
Nissyのこの4大ドームツアーは記録だらけのすごいツアーとなっている。
- 日本人男性ソロアーティストとして“史上最年少”
- 日本人男性ダンス&ボーカリストとして“初”
- 全6公演、“即日”ソールドアウト
- 全6公演で約“27万人”動員
- “平成最後”となる東京ドームでのライブ公演
この映像作品は、ツアー最終日の4/25、東京ドームでおこなわれた公演をおさめたもの。ディスク2枚の構成で、1枚目にはライブ本編の映像が、2枚目にはアンコールの模様や2019年3月発売の楽曲「Affinity」のMV・メイキング、さらにはツアーのメイキングドキュメンタリーが収録されている。全編通じての再生時間は約260分。ファンなら大満足、ファンでない人ならNissyを知る入り口にもってこいの作品となっている。
結論から言うと、ぼくがNissyに持っていたのは“先入観”で、彼は紛れもなく“職人気質のプロフェッショナル”だった。観終わる頃にはすっかり夢中になっていた、というのが本当のところだ。次の項では、内容を踏まえながらNissyの魅力について考えていく。
Nissyの魅力について考える
DISC1、ライブ本編に見るNissyの魅力
このライブ映像を観る前のNissyのイメージは、“クールな二枚目”シンガーだった。けれど、映像を観進めるほどそのイメージは変わっていく。そこにあるのは、気取った様子など一切ない、1人の“エンターテイナー”の姿だ。持ち前の甘い声を生かしたパフォーマンスに加え、ときにはドラマやコントも演じる。アイドル的なあざとさも見せながら、チャームポイントの唇や自身の年齢を自虐するシーンもあった。コロコロと変わる表情に魅了されるファンが多いことにも頷ける。観る前のイメージは、良い意味で崩れ去ってしまった。
SHARE
Written by