モーニング娘。’17の新曲は13期センター!新世代の幕開け
今年で結成20周年を迎えるモーニング娘。’17が3月8日に新曲『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』をリリース。昨年12月に加入した13期メンバーの加賀楓、横山玲奈の初参加シングルとなり、まさに新世代の幕開けを予感させるモーニング娘。’17。完成度の高い楽曲、過去最難関のパフォーマンス、13期メンバーの実力などに注目して新曲レビューをお届け!
モーニング娘。’17って?
モーニング娘。’17はハロー!プロジェクトに在籍するユニットで、1998年にメジャーデビューをしたアイドルグループです。卒業と加入を繰り返し、時代ごとに伝説を作り続けるパフォーマンスグループであり、2017年に結成20周年を迎えました。現在の在籍メンバーは、譜久村聖、生田衣梨奈、飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥、小田さくら、尾形春水、野中美希、牧野真莉愛、羽賀朱音、加賀楓、横山玲奈の13名で活動中。
2014年から世代がわかるようにグループ名の後ろに年号がつくことになり、毎年1月1日に改名されるユニットに進化。現在は9期~13期メンバーを中心に活動中。モーニング娘。最大のヒットソング『LOVEマシーン』がリリースされたときには、幼児もしくは生まれていない世代が現役として活動していますが、モーニング娘。イズムは継承され続けているので、進化しつつもモーニング娘。の良さは残したままの究極のアイドルグループとして音楽業界でも注目されています。
2017年はマルコメとのコラボ商品でモーニングみそしるを販売(3月下旬より)、AKB48の指原莉乃とサシニング娘。を結成したりなど、常に話題を提供しているモーニング娘。’17。上記のコラボに使用される楽曲『モーニングみそ汁』『Get you!』は新曲の「初回生産限定盤SP」にすべて収録されています。
今作は10期メンバーの佐藤優樹は急性腰痛症、腰椎椎間板ヘルニアの療養により活動を休止していたため、ジャケット写真とレコーディングには参加していません。春ツアーから活動開始とアナウンスされています。
出典:YouTube
それでは注目の新曲『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』をレビューしていきましょう!
13期合流で新時代の幕開け『BRAND NEW MORNING』
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『BRAND NEW MORNING』の楽曲詳細です。
作詞:星部ショウ
作曲:Jean Luc Ponpon&星部ショウ
編曲:Jean Luc Ponpon
歌割:譜久村、横山多め(ソロ2か所)
ポジション:13期センター(加賀楓・横山玲奈)
振付:山城陽子
13期がセンターに大抜擢
MVでは13期メンバーの加賀楓、横山玲奈がフィーチャーされています。冒頭も13期の2人がベールを脱ぎ捨て動き出すという、13期の始まりを思わせるカッコいい演出に。モーニング娘。’17の一致団結感を出している振付に合わせて、マーチングバンドのような一糸乱れね行進を前面に出しています。その他、団旗を振り回すシーンなど随所にたくましい演出が散りばめられているのですが、こういう強い部分は13期の加賀楓をフィーチャーしているように見えるのは筆者だけでしょうか。
どんなにカッコいい楽曲でも、どこかにダサさや抜きを作るのがハロプロの特徴なのですが、この楽曲は一切隙のないカッコいい楽曲に仕上がっています。
歌割で注目したいのは、1番先輩の9期と1番後輩の13期がうまく使われていることです。一番長いソロパートがBメロにあるのですが、1番のBメロを譜久村と横山、2番のBメロを生田と加賀がソロパートを歌唱しています。絶対的なエースはいないのですが、全員が形を変えて勝負をできる。メンバーの歴史や個性さえもパフォーマンスにするという武器を見せています。
メンバーも過去最難関クラスと語る振付
振付は久しぶりにモーニング娘。の代名詞と言えるフォーメーションダンスがふんだんに採用されています。クロスや十字の他、縦横のラインなど作る形が多く、その形を維持したまま形を揃えて移動をするという複雑さ。ダンスをやってる人からしたら「こんな難しいことやってるの?」と言いたくなるようなレベルです。
それに加えて、ちゃんと歌いながら踊れるのか心配になるような細かい振付もあり、とても新メンバーが入ったばかりの楽曲とは思えないクオリティの高さになっています。
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これにはメンバーも「振付が過去で1番っていうくらい難しかった。フォーメーションダンスを完成させるのが大変。真似できるならやってみてっていうぐらいの高難度です」と語っていました。フォーメーションダンスと細かい振付に注目です。
女子の本能を歌ったつんく楽曲『ジェラシー ジェラシー』
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続いて『ジェラシー ジェラシー』の楽曲詳細です。
作詞:つんく/Rapアレンジ:U.M.E.D.Y.
作曲:つんく
編曲:大久保薫
歌割:小田、野中(メロディとRAP両方担当。一番多いのは小田)
ポジション:石田センター、サビは13期センター
振付:YOSHIKO
ジェラシーという本能を極限に表現した世界観
『ジェラシー ジェラシー』はタイトルだけ見てもつんくが作ったと分かるような楽曲で、サウンドも耳に残りつつも何度も聞きたくなるつんくサウンドになっています。MVの演出や振付も人間(楽曲では女子)の持つジェラシーを表現するために、二手に分かれて構成されているのが特徴です。MVでは白黒の部屋にハッピー女子とどん底女子に分かれているシーンなどがあり、メンバーの演技力も光る演出になっています。衣装も白と黒を基調にしたもので、向きによって違う衣装を着ているかのように見えるのもポイントですね。
出典:YouTube
歌はメロディーラインのソロを譜久村、小田、野中。ラップの部分を石田、小田、野中の3人で引っ張っています。ラップ歌詞のアレンジをしているU.M.E.D.Y.はモーニング娘。の隠れた名曲『シルバーの腕時計』も担当していて、アイドルとは思えないかっこよくスラッグを効かせた世界観を出してくれます。特に間奏ラップの「Rich」「Young」「Girly」「細い」なんてラップの深さとアイドルの深さを融合させた究極のリリックになっているのではないでしょうか。
見どころ多数!何もかもが斬新
こんなに見どころだらけな楽曲は久しぶりなんじゃないかってぐらいたくさんあります。
まず、振付をしたYOSHIKO曰く「四転五転と言いたくなるほど、変更の嵐だった」「RAPのおかげで?間奏がない。ダンサーもメンバーも斬新!と喜んでいた」と自身のブログで語っているのですが、これは楽曲制作チームの意欲がかなり高く、斬新な楽曲になっていることを示唆しています。
また、サビでは13期の2人がセンターを担当しているのですが、YOSHIKOは13期の事を「新人とは思えない貫禄があり、こんなに手のかからない新メンバーは初めてです!」と評価していました。確かに、こんなに新メンバーをデビュー曲で実力的にフィーチャーしたのは3期の後藤真希と6期の田中れいなぐらいじゃないでしょうか。
RAPでは12期の野中が帰国子女を生かして、超発音のいい英語リリックを歌っています。こんなにかっこよく英語ラップを歌えるのは日本のアイドルでは野中だけと断言していいくらいのレベルです。メロディーもソロパートをたくさんもらっていて、元々持っていた実力をやっと発揮することができた記念すべき楽曲と言えます。
そして、サビで大冒険をしています。サビの部分は工藤、小田、譜久村、羽賀、尾形と石田、生田、野中、牧野、飯窪に分かれて歌唱しているのですが、前者にユニゾンを固める歌唱メンバーが集まっていて、後者は声質の特徴や飛び道具として使われるメンバーが集まっています。普段はバランスよく分散させるのですが、この曲では不思議な振り分けがされています。ユニゾンで飯窪の声がベースで聞こえるなんてかなりレアで興味深い歌割です。
モーニング娘。’17の新曲『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』のレビューいかがでしたか?13期メンバーを迎えて、どんなモーニング娘。になるんだろうと思っていたら、とんでもない戦闘力を持ったアイドル集団に生まれ変わってしまいました。そして、今回の新曲は楽曲、メンバーの歌割、センターもかなり意欲的に作られています。こんなに攻撃的なモーニング娘。は久しぶりじゃないでしょうか。ハロプロのTOPは渡さない! そんな気迫が伝わります。
そんなモーニング娘。’17の新曲『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』は3/8リリースです!
Text_Edit_NOZATATSU(https://twitter.com/nozatatsu)
モーニング娘。’17
『BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー』
2017/03/08リリース!!
詳細はこちらから
モーニング娘。’17公式サイト:http://www.helloproject.com/morningmusume/
モーニング娘。’17公式YouTubeはこちら
モーニング娘。’17公式ブログ
9期:http://ameblo.jp/morningmusume-9ki
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